「学びの多様化学校」に通い始めて1か月の感想
ここはとある県の『学びの多様化学校』🏫
以前は【不登校特例校】と呼ばれていた。
目指せ全国に300校。でも今はまだ35校ほどしかない。
これから、設置が急務とされている。
不登校特例校から名前が改められたのには、理由があるらしい。
どんな子だって通っていい。
どんな個性も、大事に愛される。
そんな学校になればいいと、思いが込められているのかもしれない。
兄妹のうちの片方だけ通ってるウチ
きょうだいで通っている家庭もある。
『上の子が不登校だったからここにきた。ここは素晴らしい。下の子も入学させたい。』
1年生の最初から入学した子もいる。
不登校児だけがいるわけではないのだ。
ついでに言うと、我が家の不登校1号の息子はここを選ばなかった。
不登校2号のムスメは、自ら望んでここに決めた。
そんな家庭も、ある。
体験に来ると、たいがいの子が「ここなら来たい‼」と言う
日々、母子登校をしていると、一日体験にくる親子によくお会いする。
(通えるのかな?どうなのかな?学費どうしよう?送迎できるかな?)
みんな親御さんはそんな不安な気持ちで、とりあえず体験にきてみる。
すると、どうだろう。
ほとんどの不登校児が「ここなら明日も来たい。ここなら通いたい」そう言っていると聞く。
その気持ちを待ちに待っていた親御さんは、予想される苦労を飲み込んででも、入学手続きの申込みをしていく。
誰よりも身近で、こどもの苦しむ姿を見てきた親だから。
1日来ただけで、ずっと動かなかった子供がそんなことを言ってくれる。
普段やらないようなプリントを精力的にこなす姿や、他のこどもたちや先生と親しげに話す姿に、ただただ驚いている。
【発達凸凹・支援級・浮きこぼれ・ジェンダー】いろんな子がいる
個人情報だから大きくは語れないし、確かめたわけでもない。
わたしが、個人的に感じているだけだ。
ムスメ自身も、入学時に詳細なことは特に問われなかった。
ここの学校にムスメ自身が通いたいと思っているかどうかが、一番の重要事項だった。
1つの社会として構成されている
少し大きな会社で働いていたから分かる。
ここは大人の社会と同じ。
ただの様々な人間の集まりであるということ。
それは非常に素晴らしい人生の経験であり、これからの生き方に大きな彩りをくれるもの。
だってそうでしょう?
多様な人間の関わり方が学べたら、そのまま社会に飛び立てる。
(こんな人とは、こう関わればいいんだ。人を傷つけずに、生きていく方法がある。)
衝動性がある子は、少なからず自分も傷ついている。
(そんな風に言いたいわけじゃない…怒らせたかったわけじゃないのに…。ごめんなさい。)
そんな出来事を、どうしたら減らすことができるのか。
この1つの学校で『先生と生徒』『生徒と生徒』
先生方がそこに対応する姿を、自分自身も他の子も見ている。
共に生活するために、大事なのことが何なのかを学ぶことができる。
あたりまえに多様性があって、多様性はすでにあたりまえになっている学校なのだから。
先生方の寄り添い方の素晴らしさ
さまざまな気質のこどもたちがいます。
だから、傷つくことも多い。
それはやった方も、受けた方も、同じくらいの傷の深さになる。
それを先生たちは分かってくれる。
どの子にも、その子にあったタイミングと強さで接してくれる。
ただ見守って甘やかすわけではなく、
「こういうことはこれからも度々あると思う。そのときどうしたらもっと、傷つかずに過ごせるだろうね。一緒に考えていこう?」
そう言われたこどもたちは、自分の中で一生懸命考える。
考える機会を与えてもらえることは、大きな宝物になる。
まだまだ、ムスメはママとの分離ができませんが、
日々成長しているな〜と感じます。
ママから離れて「じゃーね〜」とサラッと消えていくし、ちょっと30分買い物して来ていい?とあえて離れてみることもできるようになってきました。
それがムスメの自信となり「今度は50分でもいいよ」と言うようになりました。
少しずつ、焦らずに。
徐々に、確実に。
成長をしているのですね。