書評 益尾知佐子『中国の行動原理国内潮流が決める国際関係』

タイトル通り、中国の国際関係における行動原理は、国内状況によって決まるというのが彼女の主張である。軍拡の意図について、多くの「中国研究者」は、中国の軍拡は自国の安全保障のためであると主張する。この例からもわかるように、中国(さらにいえば、政府公式見解)寄りであるといえる。さらに、国際関係論の理論の適用についても大きな疑問がある。

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