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黒豆ブリオッシュ/おばあちゃんと電話

もう6月も半ばを過ぎている。6月が来ると「1年の半分過ぎたんだなあ」と時間のはやさを感じる。焦りはないけど、切なくなる。こうやってあっという間に過ぎていくんだなという感覚。この時期の好きなところは、Tシャツ1枚でさらりと過ごせること。毎朝選ぶのが楽しみでもある。暢気だなと自分でも思う。

今日は夫とドトールモーニングの日だった。いつもより早くドトールに行くことができゆったりと過ごせた。お馴染みのお客さんがちらほらいる。どの人もおじいさん。チェックのシャツ、釣り用のベスト、メガネ、新聞紙。なんとなく席も大体決まっていて自然と顔を覚えてくる。


今日はブルーべルージャムです

その後おさんぽして帰った。道中にパン屋さんがあり、寄り道。朝イチだったのでたくさんパンが並んでいた。私と夫のお気に入りのパンをそれぞれ買ってきた。

帰宅して早めのおやつ。黒豆のブリオッシュ。ちんまりしたブリオッシュの中にゴロゴロと黒豆が入っている。これは大好きで行くといつも買ってしまう。控えめな見た目もシンプルで好ましい。


スタバのマグがでかい。
ちんまりとしたブリオッシュ。


パカーン

黒豆の素朴な甘さとブリオッシュのバターの香りがたまらない。美味しゅうございました。ハーブティーと一緒にいただきました。

田舎の祖母に電話。ふと、思い立った。なんとなく、声が聞きたくなった。
来月91歳になる祖母は息子と住んでいて、パワフルで元気な人。私もこんなふうなおばあちゃんになりたいなと思う。昔は口が悪くて頑固で人の話も聞かないところが、好きじゃなかった。歳を重ねるにつれ、ちょっとずつまあるくなっていった。人の変化、というか、年齢を重ねる中での緩やかな順応を、私は祖母を通して知った。人って変わらないけど、変わる。面白いなあと思う。

祖母からリクエストがあった。
「あのね、今度虎屋の羊羹を送ってくれる時は、シンプルな普通のにして!なんか凝ったような何か入っている綺麗な色のではなくて、普通の!」

私は、お中元やお歳暮や敬老の日なんかに「とらや」の羊羹を送っていた。それ自体も祖母のリクエスト。で、段々と期間限定の綺麗や色の羊羹なんかを送っていたのだが、どうやらそれは余計なことだったらしい。率直な物言いが祖母らしい。折角プレゼントするのなら、美味しく食べてほしい。好きなものを贈って喜んでもらいたい。なので、言われてよかった。

「了解。普通のね。小倉とか黒糖とかのってことね。水羊羹じゃなくて良いの?」
と尋ねると
「いいのいいの!普通の!黒糖は好き!水羊羹じゃなくて良いの!」
と、大きな声ではっきり言っていた。

来月、祖母は運転免許を返納するらしい。遅いくらいだ。だって90超えてるんだもの。ひー。
ほっとした。
田舎町で車がないと不便なのはわかるけど、息子やタクシーを頼ったり利用してもらいたい。おっかないなあと思っていたので、一安心。

人は変わらない。でも、人は変わる。
私もこれから緩やかに変化する部分もあるのだろうか。
柔軟に、しなやかに、執着せずふわふわと、流れに乗っていきたい。

気づいたら、休職し始めた頃に感じていた、夕方が来るとなんだかソワソワと焦ってくる感覚が無くなった。いつからだったのか自分でも思い出せない。
そして、先日ソーシャルワーカーの先生にお会いしてから、ぐんと気持ちが軽くなり憂鬱さを感じることが減った。穏やかな時間が増えた。

今日も読書をして、友人へ手紙を書いて、15分の掃除をして、夕方におさんぽへ行こうと思う。

夕飯は、しらすとゴーヤのチャンプルー、揚げなすの煮浸し、トマトと紫玉ねぎのサラダの予定。

良い午後を!

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