ミライアカリ


Vチューバーの初期の立役者の一人、ミライアカリが辞めたそうだ。

彼女はなんとなく空気が読めない部分があり、賢くはない気がした。
ただ、泥臭く、自分の夢をがむしゃらに追い続ける彼女の姿は輝いていた。
そう、なんかピンクレディーとか、あの辺のピュアなアイドルを連想する。
自分は頑張ってる人が好きなのだ。

これまでずっと他人の足を引っ張る様な人間ばかり見て来た。
誰かに執着し、上げたり下げたりと憑りついて利用したがる連中。
自分の目的も無く、ただどこかのジャンルに寄生する様な無意味な人達。
しょうも無い駆け引き、コミュ力だの協調性だのと綺麗ごとを言いながら、
結局は保険をかけて、誰かが突破した地雷原を安全に渡る様な。
声は大きく、集団で似た様な事しか言わず、利益と力学ばかりを追う様な。
そういうのは例えば勝ち組と聞こえはいいが、本人以外の役には立たない。
本人だけが得したって、自分は尊敬なんてしたくはない。

夢を追うというのはリスクを伴う。
最初は何をしていいか判らず、試行錯誤の繰り返しだ。
自分の道は自分の物でしかなく、それを後追い競合して楽に利益を得ても、
それは他人の夢に便乗したに過ぎないと。

彼女の夢はBIGになる事だ。
かといって、誰かの足を引っ張るそぶりも無い。
後続の歌い手が出ても素直に称賛し、ポジティブに発奮していた。
内心、多分羨ましかったと思う。
彼女の思い描いていた物は、他の誰かに取られたかもしれない。
でもそれは多分、彼女の人としての厚みになっている気がする。

所属を転々とし、不器用に色んな力に翻弄されているように見えた。
それでもミライアカリ自体は何も変わらず、前向きに頑張っていた。
そして彼女がまだ泣けるなら、おそらくまだ壊れていないんだろう。
きっとたくさんの未練もあるんだろう。
「あんなに頑張ったのに・・」と。
どうにかしたいがもどかしい。

その前になんとかして自分も浮上しないといけない。


これまで他人と比べなかったせいで見えなかった物が、最近観えて来た。
偉そうだった連中は、ただ見下す事で自信を得ているだけで、
本人には何も無いという事がようやくわかってきたからだ。
威張る事、貶める事しか能が無く、コネが自分の実力だと思ってる。
肩書や収入を成果だと思っている。

氷河期世代と共に、この「突き上げ防壁」を突破するしかない。
敵は例の笑みが張り付いたブービー狙いの連中だろう。


おしまい。

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