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noteに残しておきたい〜24年前に旅立った親友のこと

7月に入ると必ず思うことがある。

それは24年前に旅立った親友のこと

お別れの時
台風明けのあの日はとても暑かった。

大粒で大荒れの涙を流したあとの夏空が私を包み込んでいました。
利根川の土手を沿うように吹いてきた風が優しかったのをよく覚えています。

煙突の先からは薄い灰色の煙
陽炎とともに揺らめきながらゆっくりほわ〜っと天に昇っていく

私はというと
その煙が青の空に溶けていく様子をじっと眺めていたんです。

親友を絶対に絶対に忘れまいって。

ただ心の中はまだ台風が居座っていたようで、、、

お前、死んでる場合じゃねー!
まだやり残してることいっぱいあるじゃねーかー!
お前の代わりはいないし、これからどーすりゃいいんだよー!


受け入れたくない
信じたくない
嘘の世界であって欲しいと、、、

今でもこうしてnoteを書きながら、目には涙を浮かべてしまいます。

具合が悪くて学校いけなかった時とか仕事を辞めたくてヤケクソになってた時、初めて一人暮らしをして泥棒に入られた時、、、
山中湖をドライブして森の中に迷い込んだ挙げ句、戦車に追いかけられた時とか、、、

彼はピンチな場面でたくさんたくさん助けてくれた。

私に決してノーとは言わずにいつもいつも笑って付き合ってくれたんです。


そんな彼は自由人

一人で海外旅行、携帯電話、車を買ったり、耳にピアスを入れたり、髪を染めたり、、、

時代の流れに乗ることに関しては誰よりも早く先端を駆け抜けていきました。

しかし大学は8年間通い続け、卒業するのは誰よりも遅かった。笑
(通い続けたとは言わないか?)

ん??
アイツ、結局卒業してなかったんじゃないかな。笑

ほんとファンキーなヤツだった。

ご家族の方々も仲良くしてくれて、彼が亡くなった後でも私が彼に代わってお父さんとお酒を飲んだり、お母さんといつまでもお喋りしたりと10年くらいは続いたんじゃないかなぁ

彼は私たちの結婚式に出席するのをとても楽しみにしてくれていて、、、
ところがある日、入院することになってしまったと連絡があったんです。

『必ず治して結婚式に行くから!』
って、、、

もちろん彼のことだから、私は信じています。

そうして結婚式の数日前のこと、
彼から留守電が入ってました。

『ごめん、、、思ってた以上に具合が良くなくて。行けなくなってごめんね、、、』
って。

その電話を取れなかったこと、直接話せなかったことが今でも悔しくて悔しくて仕方がありません。

謝るのはオレのほう、、、

彼と過ごした短くも楽しくて濃密だった時間は間違いなく私の心の中に今でも宿っています。

今考えると、あのような大らかな生き方の大切さを彼が改めて教えてくれてるような気もします。


そっちの生活はどう?
もう慣れたでしょ。
お父さんとスコッチウィスキーを飲みながらビートルズでも聞いてるかな?


オレはね、大丈夫
空の上から心配してくれてんだね。
いつもありがとう
何とか元気でやってるから。

こうして思い出した時くらいは涙を流させてよ。
まだ枯れちゃいないって。


そう。
私にとっては親友を偲ぶ大事な7月なんです。

また暑い夏がやってくる。

どれだけ季節が巡ろうと、この思いは決して色褪せることはないでしょう。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

アイツ、笑って読んでるだろな〜



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