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当たり前を疑うとはこういうことか

私が見ている世界はなんて狭いんだろう。そして、どれだけ固定概念に縛られているんだろう。
そう感じたことがありました。

Twitterでバズっていたことをきっかけに『がっちりマンデー!!』という番組を見ました。そして、本当に驚きました。

番組の中で(株)パプアニューギニア海産という会社の工場が特集されていました。この会社すごいんです。なんと、3年間離職者ゼロ。人が辞めないと全員がベテランになり、作業効率が上がるためかなり儲かっているそうです。

では、なぜ人が辞めないのでしょうか。この仕組みがとんでもないものだったのでお伝えします。

休みます・遅れますの報告禁止

どういうこと?そんなの可能なの?って思いますよね。

この会社のパートさんは好きな時間に出社し、好きな時間に帰れるとのこと。さらには、好きなときに連絡なしで休めてしまうのです。実際に工場の始業開始時間にいるのは1人だけ。出社する時間はそれぞれバラバラでした。さらにこの日は、20人いるパートさんの中で9人のみが出社でした。

ここで私は思います。自由に休めると、誰も来なくなるんじゃないの?

でもちゃんと出社するんですよね。それは、パートさんは時給だから。休んだら給料が減ってしまうので、みなさんほどほどに休んでしっかりと働いてくれるそうです。さらには、長いスパンで見ると出勤率が上がり、生産性も落ちずに今まで欠品がゼロ。なんて素晴らしいサイクルなのでしょうか。

嫌いな作業をするのは禁止

こちらの工場では毎月アンケートをとり、やりたくない作業にバツをつけてもらっています。これが上手く回るんです。

嫌いな人が嫌々やるのは、スピードも遅いしチームワークも悪くなります。自分の得意な作業をやると、自然と全体の作業効率が上がるという仕組み。

これすごくないですか!?私は今の会社に入って4年目になりますが、いろいろなポジションで仕事ができるようになるために多くの配置換えを経験しました。やっと慣れてきたなと思ったところで別のポジションへ移動となり、覚えることにひと苦労します。また、誰かが休んだときにフォローに入ったりなどもしますが、結局思い出せないんですよね。1つのポジションの仕事を極めたいなと思ったこともあるので、この仕組みは画期だなと思いました。

助け合い禁止

こういう考え方があるのかと本当に驚きました。仕事をする上での助け合いって、当たり前に大切なことだと思っていました。けど、「誰かを助けないといけない」「どうして助けてくれないの」と思うことがストレスに繋がると考えたため、助け合いが禁止されています。

さらには、仲良くすることも禁止されているそうです。みんなが求めていることは、争わずに仕事を続けていくこと。仲良くなると、仲が悪くなったときに誰かがやめてしまう。なので無理して仲良くならず、平凡で単純な日々を送ろうとの考えです。

当たり前を疑うということ

この会社は目先の生産効率よりも、従業員のストレスになることは何かに注目。それをどんどん禁止にしていったそうです。確かに全部ストレスかもしれない。

それにしても驚きです。私たちのほとんどは、社会人においての大切なこととして「報告・連絡・相談」を教えられます。でも、この会社では必要ないとされている。けれども生産効率は上がり、利益の繋がっている。

働く人を第一に考え、当たり前を疑うことで生まれた素晴らしい会社だなと思います。今回の働き方はパートさんに対応しています。正社員に対しては難しいかもしれないけど、私はこんな場所で働きたいです。

もし可能であれば、私が作ってみたいななんて思いました。

この『がっちりマンデー!!』はTVerで見ることができます。
※10月2日7:30までです。

気になった方はぜひ!



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