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小麦肌の’新妻’、突如あらわる!?  KZ VADER(× Tripowin Altea)

こんにちは。あら50りっぷです。

それは突然訪れました! まさに一瞬で起こった下剋上で、一気にランキングTOPに躍り出ることになるとは… ダークサイドから突如あらわれた黒いヤツ、その名は…

最新3DDモデルである「CCA Trio」を入手してから早3ヶ月、このたび兄弟メーカーのKZも満を持して新3DDモデル『Vader(ベイダー)』を発売しましたが、なんとこれが、ボクのお気に入りリストのTOPに突如君臨することになってしまいました!

(兄弟機)CCA Trioのレビューはこちら↘️

今回購入したのは KZ Vaderの ”Balanced” バージョン(低域ブースト版)。 他にHigh Resolutionバージョンがあります。

もうひとつのHigh Resolutionバージョンとの違いは光沢仕様のフェイスプレート
KZではすっかりおなじみのディップスイッチ。微小ながら4つのスイッチで音質変更が可能


正直に言えば、ハウジングサイズや3DDのキャビティー配置、音質の傾向などすべてがCCA Trioとクリソツなので、これはフェイスプレートだけ付け替えたCCA Trioでは? と今回はスルーしようかと躊躇していました。ところがAliexpressセールが始まるとVaderが3,000円強で購入できるというので、最悪ダブりでもいいやとポチってしまいましたが、これが幸運の始まりだったのです。

オマージュには違いないが、見た目にそれほど「ダークサイド」オーラは感じない
イヤピは常用のAudio-technica製。KZとの相性はかなり良い


先述した通り、ドライバ仕様も付属品も化粧箱もCCA Trioとまったく同じなので、機能説明など詳細は以前のレビューをご覧いただくとして、結果だけを先にお話すると、KZ VaderとCCA Trioのチューニングは似て非なるものである(らしい)ことが試聴することでわかりました。しかもとんでもない高音質イヤホンであることが、、、ちなみに今回もディップスイッチは「1111」の高低フルブーストです。

3DDキャビティー構造もシェルサイズも厚みもCCA Trioとクリソツ
最近のKZのノズル部は太めの樹脂成形。でもフィット感は高い
大柄なハウジングはTrioと同時だが、重量だけやや軽量化されている


音質について
KZ Vader × Tripowin Altea

KZ Vader ×Tripowin Alteaの最強の組み合わせはまさに完成形といえる

今回は直前にAmazonセールで手に入れていた「Tripowin Altea 4.4mmバランス」と組み合わせて試聴することにしました。Alteaは高純度の6N単結晶銅で、Lits線構造(絶縁体エナメル被膜でシールドされた線材の撚り線構造)を採用した4芯ケーブル。

4芯の高純度単結晶導線により、サウンドの傾向を維持しつつ音に濃厚な深みと艶を与える


プレミアム品質の26AWG線材を使用しているとのことで、リケーブルして聴いてみると上下左右に音場が広がり、解像度が数段階UPしたように感じられます。特徴的に高域の煌めきが増し、寒色傾向の硬質な音に広い音場が加わることで圧倒的な爽快感を生み出すスグレモノです。

鮮やかなインディゴブルーのカラーリングの美しさも際立ち、持ち出すと太陽光を反射してとてもキレイです。このケーブルの注意点としては、広い音場表現のせいでボーカルがやや後ろに定位してしまうことと、高域強調のBA搭載機と組み合わせると、純銀線にリケーブルしたのと同じ刺さりが生じてしまうことです。

Alteaはインディゴブルーのカラーリングが美しく、太陽光を受けて輝く

ところがVader × Alteaの化学反応は、まさにそのデメリットの斜め上をいく完成形と言っても過言ではないマッチングで、高級感のある滑らかで極上なサウンドを創り出します。BA搭載でない3DDモデルだからこそ、Vader/TrioとAlteaは相性バツグンなのでしょう。Vaderのサウンドの特徴を活かしつつ、高純度単結晶銅線が全帯域を自然に持ち上げて濃密さと深みを与え、高域は刺さらないギリギリのレベルまでクリアで、見通しもメリハリも増大します。

そして低域こそが Vaderの真骨頂です! Trio同様、低域専用にダイナミックドライバー ×1基が割り当てられているので、圧倒的なベース/サブベースを響かせながらも音がしっかり分離して聴こえます。

このようにAlteaは音にフィルターを付加するのではなく、イヤホンの持つポテンシャルを最大限まで引き上げてくれるので、Vaderの実力を存分に味わうことができるのでしょう。

実はマッチングがなかなか難しいAltea。組み合わせによっては高域が刺さってしまうこともあるのだが…


スピードのある曲になっても Vaderはキレも粒立ちも良く、艶っぽいボーカルと音場の広さによる臨場感や没入感をMAXで感じつつ、聴いていると「気持ちいい!」「楽しい!」と思わずうなってしまうエモさ加減。

これまで数々の中華イヤホンをレビューしてきた中で、お気に入りリストのTOP2にランクインした廉価で高音質なイヤホンは、

*KZ Caster(2DD)
  × JSHiFi Ocean(4.4mmバランス)
*KZ ZAX(7BA+1DD)
  × NiceHCK C16-4(3.5mmアンバランス)

などでしたが、突如ダークサイドからあらわれた Vader × Alteaという美しい ’新妻’ によって、正妻の座が一瞬にしてに奪われてしまうという下剋上が起きてしまいました。それほどまでにこの Vader × Altea マッチングには圧倒的な優位性があります。

どちらも価格はお手頃でありながら、2つの相乗効果によってまさかのTOPグレードなサウンドを奏でてくれるVader × Altea。一瞬にしてボクのお気に入りランキングNo.1に鎮座することになりました。ヤバいわ、これマジで。

さあ今後、これを超えるチャレンジャーは現れるでしょうか? 次世代の登場にに乞うご期待!



Amazonで購入の場合
【KZ Vader】

https://amzn.asia/d/9mTv4dN

【Tripowin Altea 4.4mmバランス】
https://amzn.asia/d/cOSdzM4



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