隠キャな優等生だが実はイケメン? 【廃版】
こんにちは! あら50りっぷです。
Tripowinは魅力的かつ安価なリケーブル用線材を多数販売しているメーカーです。そのTripowinが放つ隠れた入門イヤホンが ×HBB meleです。
特徴は海外レビュアーのHBBにチューニングを依頼、個人的には特に中音域の作り込みが素晴らしいレベルにあると感じます。
2022年新作のKZ DQ6Sのチューニングも同じHBBが手がけており、今後このようなコラボモデルの音質向上が非常に気になるところです。
ハウジングは見た目以上に軽量な削り出しアルミ合金製で、滑らかに面取りされた表面はツルツルして耳入れもスムーズです。重量を感じることはありませんが、樹脂とは違い冷んやりした「硬い」ものを耳に入れている感覚はどうしてもあります。0.78mm 2pinケーブル対応なので幅広くリケーブルにも対応可ですが、純正ケーブルのままでもなかなか良い音を出します。この辺りは優れたケーブルの製品ラインナップをもつTripowinならではの強みでしょう。
本体と一体形のノズル部は他社にはない太め形状で、装着するイヤピースを選ぶかもしれません。ボクが常用するSedna Earfitlight Short(ハード)はかろうじて取付可能でした。面白いのは交換用の網目フィルターが最初から5セット同梱されていること。ただし交換するには先の細いピンセットなどが必要になるかもしれません。
ドライバーには10mmのCNT(カーボンナノチューブ)振動板を採用した二重磁気ダイナミックドライバーを1基搭載しています。CNTはカリッとした硬めの音を出すことで定評のある振動板です。では音質についてレビューしましょう! まずはDACなどを使わずに、純正ケーブルのままの直挿しの音です。
最初から結論を言えば、うそ、これ本当に5,000円?? と思わせる超優等生イヤホンです。カリカリとまでは行きませんが100%寒色系の音色で、明るく突き抜ける高音域、しかも音が決して刺さらないギリギリのチューニングがされているのは素晴らしいの一言です。
ボーカルがきちんと前に出てくる中音域は、バランスもめちゃくちゃ良く、チューナーはこの中音域にかなりこだわっていることがわかります。このイヤホンで女性ボーカル、MISIAの楽曲を聴いたら鳥肌がたちます!
低音域も気持ちいいレベルの重低音が得られ、ブースト具合も不自然に感じることなく他の音域を邪魔することもありしていません。気持ちいい切れを感じるベースサウンドを楽しむことができます。
まとめるならば、この3つの音域が実に見事にバランスされているのがHBBのチューニングです。一番気持ちいいのは前述したボーカル域、つまり中高音域の響きです。
純正ケーブルは豪華仕様ではないものの、純度の高そうな銀メッキ線材が使われています。このケーブルとmeleとのマッチングがとても良く、あえてリケーブルの必要性を感じません。むしろ純銀100%ケーブルなどに交換したら高音域で刺さってしまうかもしれません。
現在は、後継機種olina(機能的にもアップグレードしているが販売価格も2倍)の販売も開始されているので、meleは在庫限りということになるかもしれません。早めの購入が望まれます。
購入後、箱出しの状態からエイジングを経てそのままの状態で日常使いができる×HBB meleは気軽に持ち歩けるお気に入りイヤホンの一つになりそうです。
普段使いで唯一気になったのが3.5mmピンジャックの持ち手部分の小ささ(細さ)です。取り回しは非常にいいのですが、抜き差しする際にケーブルも一緒に引っ張ってしまわないか不安になるときもあり、結構取り扱いに気を使います。まあ慣れの問題かもしれませんが・・・。
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