サイクルウエア界の”UNIQLO”を試してみた
こんにちは、あら50りっぷです。
今回もシューズに続き、ロードバイクネタにお付き合いください。
欧州のサイクルロードレース(ジロ・デ・イタリアやツール・ド・フランス)に身も心も完全に魅了されていた20代のボクは、毎年ド派手な「推し」プロチームのレプリカジャージを購入/着用し(当時安くても上下で1.5万円以上した)颯爽とライドするのが定番でした。それがカッコいいと疑わなかったからです。走行中や休憩中にコンビニのガラスに映る自分の姿を観て、ヘルメットからシューズの先までプロレーサーさながらの自分を俯瞰して酔いしれていたものです! レプリカジャージは高品質なものばかりではなかったものの、着ているだけで高揚感が爆上がりだったのです。
ところが年齢も上がり自転車歴も長くなってくると、レプリカジャージを着ること自体カッコ悪く(素人っぽく)思うようになり、それまで山のようにコレクションしていたプロチームジャージを一気にオークションで放出してしまいました。同じ趣味趣向の人も多いらしく、すべてがあっという間に売れてしまいましたが。。。
翻って現在は、あの時代は何だったのかと遠い昔に感じるほど、わざわざ地味なジャージを選んで着用するようになりました。というか各メーカーから販売されている大人向けジャージというものがアースカラーだったりダーク系が多いんですよね。ちなみに今着用率の高い順から紹介すると、
◎Rapha プロチームジャージ(夏冬)
コアジャージ(夏冬)(主にブラック基調)
…サイクリストの定番なので割愛
以前にも紹介した
◎Oakley ジャージ 上下セット(主にブラック基調)
そして
◎La Passione ジャージ 上のみ
高品質かつ着心地も満点のRaphaは、高額すぎる標準価格で普段は買えないので、セール期間に購入、他メーカーのものはフリマやオークションで手に入れたものです。
そして今回、Amazonで5,000円で購入可能な中華メーカー、サイクルジャージ界の”UNIQLO”とも言えるSantic製のジャージを初めて試してみることにしました。Santicはかつてソックスを試着したことがありましたが、そこそこ高品質だった記憶があります。
■ Santic メンズ サイクルジャージ 半袖 春夏 薄手 サイクリングウエア
【試着してみたサイズ感】
サイズはかなり小さめ。これはAmazonのレビューでおおよそわかっていました。海外ジャージは日本製と比べてサイズ感が大きく違い、1 or 2サイズ「大きい」か「小さい」かのどちらかが多いので、傾向がわかれば判断しやすいです。普段 Rapha では S~Mサイズをピッチリ目に着ている自分でしたが、今回Santicでは Mサイズがピッタリ。ただ前丈が47cmとかなり短いので、乗っているとき以外はヘソ出しになりそうですね。Lサイズを選ばなくて正解でした。エアロカットでコンペティション向きということで比較的Raphaに近いサイズ感なのでしょう。
ポリエステル86%、スパンデックス14%素材の生地はよく伸びて、着心地もRaphaのそれと大きく変わらない感じで好印象。明らかにRaphaを意識していることがわかります。最近のモデルらしく腕周りも長丈で伸縮性が高い素材で着圧も中程度で着疲れもしません。首周りは襟部をカットしたオープン型なので、真夏の暑い時期のライドにとても向いているでしょう。
ジッパーの作りは素材の柔らかさと比較すると硬めで剛性がありすぎる感じがしますが、そのぶん丈夫で壊れにくいのは◎です。普通にジッパーを露出させずに隠しジッパー構造になっているデザインもおしゃれですね。
でもRaphaジャージと明らかに違うのは左右サイド面のデザインにいわゆる「マチ部」がないこと。胴体の厚みを考慮すれば、サイド面に立体的なマチを設けることでフィット感が大幅に高まりますが、Santicは前面+後面がそのまま真横で平面的に縫い合わされるので、このあたりはさすがに素材使いとデザインにかけられる予算の違いかな。だからといって着心地が極端に劣ることもないので価格相応と思えば問題なしです。縫製と耐久性については検証中ですが「安かろう悪かろう」な感覚は微塵もなく、さすが技術の中堅メーカーといった感じです。
■ Santic メンズ サイクルパンツ ビブショーツ パッド付
Amazonで5,000円以下で購入できるロードビブショーツ。
自前のビブショーツはほぼ9割が「ブラック」であるのに対して、1本くらいはアースカラーのビブが欲しいと思っていたので、迷わずグリーンを選びました。左側の腿の部分にのみメッシュ素材の小物入れが付いているのも Raphaのカーゴショーツを意識してでしょうね。
【試着してみたサイズ感】
RaphaビブショーツのMサイズを着用している自分には、同Mサイズがきっとジャストフィットだったでしょう。74%ナイロン+26%スパンデックス素材は伸縮性が高いので、Mサイズをピッチリ目に着るのも良かったかも。今回購入したのはLサイズで(レビューを見て判断した)若干ゆとりを感じます。感覚としてはパールイズミのLを着ているようで、ロングライドではこちらのほうがストレスフリーでいいかもしれませんし、サイズ交換するほどではありませんでした。肩紐部分は数年前のハイエンドモデルさながらの通気性の高いブラックメッシュ素材で、丈夫で耐久性がありそうです。
腿から裾までの長さは、近年のモデルのように長くはなくて標準的なため、膝までの長いカットが好きな方にはおすすめしません。裾の素材はかつてのイタリア製ビブショーツのように丈夫なナイロンで、ずり上がり防止設計になっています。
肝腎の4Dスポンジパッドも不自然に厚すぎず、生地も柔らかくてお尻のカーブにぴったりフィットし、通気性もよいので、長時間のライドでもスレや不快感は起きにくいと思われます。価格以上に品質は十分に保たれていて好印象です。こちらも縫製と耐久性については検証中ですが、見た目・丈夫さともに品質の悪さはまったく感じません。ちゃんと他メーカーの製品を研究しているな、という感想です。
【実際に1日ライドしてみたら】
次回は実際に中距離ライドで着用してどうだったかを具体的にレビューしたいと思います。お楽しみに!
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