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カレーは敷居が高い ~共稼ぎ家事担当夫の料理 13~

カレーって、男子はみな好きで、簡単に出てくると思い込んでいたじゃないですか。

ルーを温めるだけならいざ知らず、じゃあ、自分で作る、となったとき、意外と面倒だってことに気づくんです。

えっ、カレーが面倒?世の女性陣は、その男子の「面倒さ」のハードルが低いことに、そこで気づくんです。

にんじんの皮むき面倒、ジャガイモの皮むき面倒、タマネギ涙出るから嫌・・・そこからかよ!って、言われそうです。

本来まあ何でもいいから煮込んで火を通して、カレールーで味付けしたって料理じゃないですか、カレーって。そんなイメージに発想が転換するまで、男子はカレーの具はこういうもんだっていうイメージがあるわけです。

そのイメージからすると、じゃがいも、にんじん、たまねぎ、肉・・・と揃えていくと、あれ、いつしか面倒になっていく・・・そんなものです。

勝手なイメージですが、男子は炒めるのが好きです、たぶん。僕は好きでした。かっこいいじゃないですか、中華一番。北京鍋とお玉とか使いもしないのに勝手に買って、怒られるわけです、場所がないって。

なんで炒めるのが好きかっていうと、炒め物にする野菜は皮をむかなくていいじゃないですか、洗って、そのまま火が通せる感じがする。それに比べて、根菜は、皮をむいて、じっくりと火を通さないといけない。この皮むきの一手間が「面倒」なんです。

ラタトゥイユは皮剥きしない野菜で作るので最初はいいかも

今、皮むきって、学校でやるんですかね。私のときは一応家庭科でやった記憶がある。ただ、一番練習したのは、学童というところに預けられているなかで、やったことですかね。今思えば、よくやらせたなと思うんですが、社会がそれなりにいい加減だったんでしょうね、手を軽く切ったりしながらも、野菜の皮むきを練習しました。

でも、せいぜい、じゃがいも、にんじん、たまねぎ。大人になってから、大根とか、里いもとか、ゴボウとか、もろもろ・・・料理初心者夫が根菜に手を出さないのは、皮むきが面倒だからって、結構あるんじゃないかと思います。どうでしょう。

皮むきの面倒さが払しょくできるまで

全然、私は皮むきに習熟していません。今でも、時間がないときに、根菜をいじりたいとも思いません。でも、面倒な意識は、多少なくなりました。何なら最近は、ビーツもいじります。

ビーツのポタージュ。当然漉したりなんかしない。

それはともかく、皮むきの面倒さを払拭するにはどうしたらいいんでしょうね。いつまでも、妻が下処理をして、夫にそれを使ってもらうのでは、食材をダメにするばかりです。

でも、この面倒さは、個人差があるので、すべての人にあてはまる正解があるわけでもない。私の経験だけ話します。

道具が、キチンと元の位置にあって、スムーズに皮むきに向かえる環境があると、面倒さは軽減されます。

自分もそうなのですが、包丁、まな板、ピーラー、皮を入れる袋・・・そういったものが散らばって、探さなきゃいけないと思うと、たちどころにもう根菜いいわ・・・となりがちです。適切な片付けと、キッチンがスタート位置までキチンと戻っているかどうか、私の場合はこれにかかっています。

週に一回、煮物をつくる日を決めて、根菜の処理だけ任せ、スムーズな皮むきの練習をさせる。

私の場合、強制的に根菜を処理する日をつくりました。カレー、シチュー、筑前煮と、とにかく根菜を使って何かつくることを日課にしました。

アクアパッツァも皮むかないので楽ですね。ホウボウをそのまま(やっぱ頭はとった方がいい)

そもそも、根菜の皮むきが面倒なときって、一番面倒な献立の組み立てをするときに、無意識的に根菜を除外してしまうんですよね。あー、面倒だ、もういいやって。だから、今日はカレーの日と決めて、そこだけとにかく集中的にやってもらうようにすると、皮むきの面倒さが軽減されるんじゃないかなと思います。

キッチンの道具や調味料の位置はユニバーサルに

まあ、それでも根菜の処理を男子は嫌がることでしょうが、嫌がらなくなったらシメタものです。

いずれにしても、料理初心者夫が料理しないのは、一にも二にも面倒だからだと思います。特に、空白だと思っていた時間に料理が入ってくるのは、大変に面倒がると思うんです、きっと。なので、決めて、すでに心に予定を刻んでおく。予定となっていれば、その時間の空白に義務をぶち込まれるよりは、面倒が軽減されることでしょう。

面倒の軽減として、もう一つは、キッチンの共有化ではないでしょうか。

多くの家庭は、キッチンが完全に妻仕様になっていて、夫がじゃあやろうとしても、あれはどここれはどこ、となったり、片付ける場所がわからずにそのまま放置して、妻が激怒するということが見られます。妻が夫に料理をやらせるように仕向けるならば、やっぱりキッチンのどこに何があるのか、何を使ったらどこに仕舞うのか、ということを共有しておいた方がいいんじゃないかと思います。

まあ、多くは最初からこんな共有ができる家庭は稀だと思いますが・・・少しずつ、道具や調味料がある場所を覚えて(覚えさせて)いって、何とか共有化に向かうというのが通常だと思います。

でも、道具と調味料だけは、それでも共有化しておいた方が、いいのではないかとも思います。

特にまな板、包丁、ざる、ボウル、フライパン、鍋、塩、さとう、みりん、しょうゆ、あぶら、だし顆粒系くらいは・・・。

それまでは教えるという面倒が妻の肩に負わされますが、がんばりましょう。夫が自ら積極的に学びに来てくれれば、言うこともないのですが、それはもう「人を見る目」の問題なのかもしれません。

これ書いてる間に出来上がった、塩は市販のルーに含まれるものだけ、それでも味が出る
圧力鍋があるとすじ肉もとろとろ

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