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特別支援教育の現代教育における価値とは何なんだ?

皆さんは、特別支援教育が、現在の学校教育にどのように求められているかご存じでしょうか?日々、特別支援教育に携わっていく中で、ふと考えることがありました。

「特別支援教育の現代教育における価値とは何なんだ?」

分かっているようで、うまく言語化できない自分がいたので、改めて記事にまとめてみました。
今回は、特別支援教育に携わる教員に求められる専門性について、今一度考えてみたいと思います。

専門性とは、大きく以下の3つに分けられます。

①担当する児童の障害についての知識
②児童生徒の一人一人の障害特性、精神的、肉体的な健康上の配慮
③障害に応じた指導方法や教材の工夫についての指導方法や教材の工夫や技量を高めることである。

これらは全て研修や書籍などで研鑽を積むことでしか身につくことができないものです。そこが、専門性たる所以だと考えます。

また、ICT機器の活用を通して学習効果をより定着させることが期待されています。視覚優位の子や聴覚優位の子など、特性がある子どもたちにとって、その得意や長所を生かした指導や支援が有効です。

タブレットやPCを使用することで、デイジー教科書の読み上げ機能を使って音読の補助をすることで理解促進につながりますし、学習支援ソフトの使用で効果的な学習が期待できます。最近はcanvaが学校現場に入ってきており、教育的効果も期待できます。

もちろん、通常学級の子ども達はかなり使っているものではありますが、特別支援教育とICTの親和性は高いと考えます。発達の特性や障害の程度に応じた効果的な活用方法は、専門性を持った教員だからこそできるのではないでしょうか。

さらには、発達障害の可能性のある児童生徒の理解とともに、指導方法や技術に関して、通常の学級の担任に助言する力も必要になってきます。広い視野や先見性、ものの見方が重要なのです。

障害のある児童生徒や保護者に対して、寄り添いながら関わり、信頼関係を築き、児童理解や保護者理解をカウンセリングマインドとして行うことのできる力量も求められます。教育心理学の知識も求められるのです。

日々悩み、苦しんでいる保護者の方はたくさんおれらます。障害や特性を理解し、効果的な教育的支援の方策を打ち出し、実際に支援を行っていくことで、安心した学校生活を送ることにつながるのです。

こう考えるならば、特別支援教育は発達障害に関する知見や指導技術、児童理解やカウンセリングマインドのような心理的アプローチなど多岐にわたる力は、一朝一夕では身につけることができないばかりか、専門性を高めるための自己研鑽が必要です。

特別支援教育の専門性を高めることが、全ては、子供の未来の自立と社会参加のためになります。素晴らしい価値のある仕事として、日々取り組んでいきたいと思います。


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