40才年下のSnowmanラウールくんから教わったこと

はるか昔の昭和の時代。私は大学を卒業して某財閥系企業に入社しました。

就活にはかなり苦労しました。
そのころはちょうどバブルの入口で、男子は自ら就活などせずともいろいろな会社から引く手あまた。
一方で女子は20社以上落ちるの当たり前。いわゆる一流企業に入るにはコネ必須。すいすい決まっていく男子を横目に、なんで性別だけでこんなに差別されるんだと歯噛みをする毎日でした。
でもそんな中でも、当時の私は「会社は自力で決めるもの。他人のコネなど使うのは自分に対する敗北」と思っていました。同級生の女子が名の知れた企業に決まったと聞けば「あー コネならね。。。」なんて陰口をたたいたりして。

それから約40年。今私は声を大にして当時の自分に言ってやりたい。いや、喝を入れてやりたい。
あんた大間違いだぜ。自分から逃げてただけだろ!」と。

しみじみ実感します。

コネは大いに使うものだと。

なぜなら、コネがあったって無理なものは無理だから。
そして、実力が足りずにコネで行ったとしたら、その先の苦労はぜんぶ自分に返ってくるから。

だから本当に「ここでこれがやりたい!」という強い思いがあるならば、コネは大いに使うべきなのです。
そしてコネで入ったら、その先の苦労を全部自分ごととして背負って、周りの2倍3倍の努力をすればよいのです。
これがやりたいというシンプルな思いこそが全能で、その先2倍3倍努力するエネルギーになるはずなんです。

当時20才そこそこの私は、たかが就活ですがその場面において、自分がなにがやりたいかをつきつめることをせずに、「コネを使わない」を大義名分に実のところ逃げていたのだと思います。2倍3倍の努力をすることも避けて。

・・・ということを気づかされたのが、実は、Snowmanラウールくんの言葉だったんですね。

彼がなにかのバラエティ番組に出ていたときに、パリコレに挑戦した時の話をしていたんです。

「コネを使えるものなら使いたかった。でもコネが通用するところじゃなかった。だから1か月お休みをとってモデル事務所に入るところからやった。オーディションに落ちまくったけど、やりたかったから苦労とは思わなかった」と。

とても気軽な感じで何気なく言ったセリフだったのですが、私はこれ聞いてぞわっとしました。

なんという強い気持ち。
なんというシンプルな行動原理。
そして若いからこその、それを可能にする頭脳と体力と気力。

ラウールくんは見栄えがいいから〇〇だよね~(やる価値あるよねとかそりゃうまくいくよねとか事務所も後押しするよねなどなど)で話を片付けてしまうのはあまりにももったいなさすぎる。
というか、むしろ彼の場合は、外見の見栄えのよさにみんながだまされてしまって、彼がもっている健全なる野心や聡明さや毒気みたいなものが見えにくくなっているような気がしています。あ、話がずれてしまった。

改めて、これがやりたいというシンプルな思いこそが全能。これを40才年下のラウールくんから教えられました。
そして私自身、これって若い人だけの特権じゃないと思っているので、その意味でも彼に励ましてもらった思いです。

この先ラウールくん、そしてsnowmanが、もっともっと世の中(日本だけじゃないですよ)に知られていって、どんどん広がる影響力とともに手に入るであろう多様なコネクションを大いに使いながら、「これがやりたいんだ」というシンプルで強い思いをひとつずつ実現させていくのを、ワクワクしながら見守りたいと思います。
老後の楽しみが増えました。ありがとうSnowman!


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