9月13日放送「それスノ」から学んだ心理的安全性作りのヒント

今回は、9 月13日に放送された「それSnowmanにやらせてください」という番組がテーマです。

こちら、有名人とSnowmanのダンス対決で、3分で他人の曲の振付けを覚え、対決方式で踊って審査員がOKかNGかを審査する、という内容です。
この回は、ENHYPEN(エンハイフン)という韓国の人気グループのひとたちが出演していました。

彼らにとっては、いきなり日本のバラエティ番組で、なじみのない日本の曲を3分で覚え、いきなりみんなの前に出て踊って審査される、というなかなかな内容で、かなりハードルが高かったと想像されます。

そしてある曲でひとりのひとが、覚えた振付が途中で完全にとんでしまい、檀上で数分棒立ち、というイレギュラーな事態が発生しました。

はらはら見守るENとSnowmanの全メンバー。

そのとき、Snowmanの向井くんが「オレ行っていい?入っていい?」と言って(彼はその前からなんとかしてあげたいという表情で両手を握り締めていた)、檀上のENメンバーの子に駆け寄り、肩を抱いて一緒にポーズをとって、そのあと「くやしいわあ。かわいかったのになあ」と言いながら一緒に退場したのです。

さらに他のSnowmanメンバーたちも、

「あいくるしいんだもん」とENメンバーにハグしにいったり、

「わかるわ~オレもおんなじだったもん。あそこに立つと真っ白になっちゃうのよ」
「ただでさえ慣れないところでさあ、俺らだってパッととぶことあるし」

と再三にわたって言葉でフォローしたりと、彼らの

「助け合い:失敗したときに人を責めずに事に対処する」
「挑戦:挑戦したことを歓迎する雰囲気作り」

という、心理的安全性を担保する環境作りの能力の高さを、改めて痛感した出来事でした

そして私は、この出来事をみていて、心理的安全性について、新たに気づいたことがありました。

「心理的安全性」って、言われている内容はすべておっしゃるとおりなのですが、

じゃあ実際にどのような言動をとれば効果的にそれを示すことができるのだろう、特にシャイな日本人は?

というところがいまひとつピンときていなかったのです。

が、今回のSnowmanメンバーの言動をみていて、きっとこういうことなんじゃないかしら、とヒントをもらったような気がしたのですね。

1.失敗も含めて相手を受け入れていることを態度で示す(今回の例で言うと向井くんと翔太くん)

2.失敗も含めて相手を受け入れていることを言葉で示す(岩本くん、ラウールくん、あべちゃん、深澤さん)

3.雰囲気を変えることで失敗をひきずらずに挑戦歓迎の雰囲気を作る(佐久間くん、舘さま)


1ってわかりやすくてとてもいいアプローチなのですが、日本人ってなかなか、思ってすぐに体が動いてHugしたりできる人って少ないと思うんですよ(だから改めてこーじくんと翔太くんすごい)。

でも2と3はきっとできる。意識さえすれば。
その意味で、わたしが今回、特に勉強になったのは、岩本くんと佐久間くんです。

たとえばみなさん、自分が失敗したときのことを考えてみてください。

どんなになぐさめの言葉をかけてもらっても自分の気持ちとしていたたまれないこと、ありません? 私はあります。むしろ身の置き場がない、このまま消えてしまいたい、みたいな。

そういうときに、その場の雰囲気をすぐにだれかが変えてくれたら、そりゃもう気分的に助かるし救われると思うんですよ。

佐久間くんは、棒立ちになってしまった人の直後のダンスだったのですが、思い切り振りきった、暴走一歩手前の、首がもげるんじゃないかくらいのすんごい踊りで、一気に会場の雰囲気を元に戻しました。

「ごめんなさいなんとかkiss」(題名忘れた)とかいう曲だったのですが、「こいつあやまる気ないな」とあべちゃんが笑いころげるくらいの迫力。

「みんな失敗するさ。気にすんな!」と言葉でなく行動で示してくれたさっくん、すてきでしたし、行動で相手を許容するってこういうことね、を再認識しました。

岩本くんの、「ただでさえ慣れないところでさあ、俺らだってパッととぶことあるじゃん。それでもって間にゲッツとかはさまれてみ?」という表現も、大笑いしながらいいなあ、これ勉強になるなあと思っていました。

自メンバーをちょっと落とす小ネタで失敗した人をいたわる、というやりかたですね。(前半でラウールくんが、日本の新しいギャグを教えます、といって「ゲッツ!」「ふるっ!」というくだりがあった)

失敗していたたまれない思いでいるときに、こういう言葉かけてもらえると、とても笑う気分じゃなくても、失笑がてらクスっとできて救われるんですよね。

書いていて思いましたがこれ、昭和のおじさんたちがよくやってた手ですわ。私自身が若いころ、失敗したときに、よくこんな感じでなぐさめてもらっていたことを今、思い出しました。

岩本くんたら、まだ若いのにどこでこんなテクニックを身につけたんだ?
やるなあ。


番組放映後に、SNSで「Snowmanって思いやりとかフォローがすごくて売れてる理由がわかった」という声をたくさん見つけて、なんだか親戚の子がほめられているような感覚です。

そーなのよ努力家でいい子なんだけど正直で嘘がつけなくてねえ。でもそこがいいところだから。このままやりたいことやらせてあげたいと思ってるの。まあ私の子じゃないしもうみんないい大人なんだけどね! おほほ。


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