夏の伝統行事で張り切る心配性の父(20/100回)
今日は地元の神社で奉納神楽があった。
小1の娘はなぜか獅子舞が大好きで、YouTubeでも見るくらいハマっている。
そこで今日は仕事を半日で切り上げて、家族で神楽鑑賞に出かけた。
娘のお宮参りでも訪れたし、僕も兄も七五三でもお世話になった神社。
地元の伝統行事に参加するなんて、子供ができるまで考えたこともなかった。
真夏の夕暮れに境内で響く太鼓とお囃子の響きは、とても美しかった。
幼い娘の記憶に夏の思い出として、少しでも残ってくれたら嬉しい。
今日も大阪は30℃を超え、暑い一日になった。
普段あまり外出をしない娘の体調が心配で、色々と熱中症対策をしていった。
それに林に囲まれた夕暮れの神社は、とても蚊が多い。
熱中症対策と蚊対策、そして家族が楽しく神楽を鑑賞できるようにたくさん準備をした。
僕はどこに行く時も下調べや、事前準備に余念が無い。
「もしかしたらこうなるかも」という心配があれば事前に対応策を考えて、事前に準備できる範囲であれば労力は厭わない。
マメな父親ではあるけれど、やりすぎ感は否めない。
出たとこ勝負のできない慎重な性格は、ものづくりに向いていると思う反面、自分を縛ってしまう。
サニーサイドスタジオで作っている看板や表札は長期間使うものだ。
だから色々なことを想定して、たくさん保険をかけて制作している。
直射日光や大雨、地域によっては塩害や大雪まで色々な自然条件下で使用することになる。
自分が作った製品が5年、10年先にどうなってるかはわからない。
だからこそ今自分のできるベストを尽くす。
オーバースペックかもしれないし、もしかしたら不要な心配なのかもしれない。
実際神社の境内は風が吹いて、思いのほか涼しく、冷凍しておいた飲み物はあまり減らなかった。
それでも日が暮れるに連れて蚊は多く、持参した蚊取り線香は役に立った。
しっかりと充電した携帯扇風機は汗を飛ばしてくれたし、首に巻いたタオルも団扇もあって良かった。
昔勤めていた先輩がいつも「迷った時は面倒でもやっておけ、ベストを尽くして失敗しても、やれるだけやっていたら正々堂々としていられる」と言っていた。
嫌がる娘に虫除けスプレーを吹きながらそんなことを思い出した。
ベストを尽くそうとする父の気持ちは娘には迷惑なものだ。
神楽は素晴らしく、娘もご満悦だった。(蚊には一つも刺されなかった!)
また来年も観にこようと思う。