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個人事業主の失敗から学ぶ方法と、失敗に対してどう向き合うか。ということを考えてみた。


以前先輩が、上司の仕事は部下の失敗をコントロールすることだと教えてくれました。

上司の仕事は部下に失敗させないのでは無く、部下が失敗からきちんと学びを得ているかの確認や、失敗が致命傷にならないよう管理する事で、決して正解を教える事が仕事ではないと。


●致命傷を負わずに失敗から学ぶ方法。
では上司のいない個人事業主はどう失敗を重ね学ぶべきかと考えました。

個人事業主は失敗もフォローも傷の手当ても全て自分でしなければなりません。
会社組織のように誰かが助けてくれたり、上司が謝罪に同行するということもありません。
全ては代表者本人の裁量と責任になります。


一人で全ての業務を進める以上、自分なりに素早く危険を察知する方法を持っておくことは必須だと思います。
そうでないと、あっという間に再起不能になります。

どんなに誠実に仕事に取り組んでいても色々なトラブルは付き物で、そのうちの数パーセントは自身の力ではどうしようもない事もあります。

だからどうしようもない時は、(死なない程度に)全力でフォローしてから身を引く事も大切だと思います。
その引き際は個人では大事なわけで。それで次からは危険な仕事は受けないように気をつけるという事です。


失敗を重ねないと成長はあり得ませんが、個人事業主の場合は、失敗したら身を引く。もしくは次からは受けない。といったクレバーさは必要だと思います。
卑怯だとか、申し訳ないと卑屈になるのでは無く、「何をするか」と同じくらい「何をしないか」を大切にするという事だということです。

それが自身を必要としてくれるお客様を大切にするという事だと思います。


●安心して転べる環境ってとても大切なんだと思う。

独立してから感じるのは、会社という組織は何かを学ぶには良い場所だと思います。やはりある程度は組織が守ってくれます。

ただし、「任せて見守る」というマネジメントができない上司や、転ぶことを許さない社風だと、転んだ経験の少ない若手にとっては地獄です。

転ばないように見張るのではなく、致命傷にならないようにコントロールしてもらえる環境はありがたいので、そんな環境に居る人は会社に感謝して働いて下さい(笑)

●上手く転ぶこと

先輩は同時に

「失敗を糧に、次の成長に繋げる事が出来ればそれは失敗じゃなく経験だ。だから失敗というものは無い!成長しろ!」

とも言っていました。

この言葉が心の中に残っていて、長い目で見て全てを途中経過だと考えれば、途中の小さなつまずきは失敗では無いと思えるようになりました。

だからこそ一つのつまずきで再起不能にまでなってしまうのは、やっぱりもったいないなと思います。

上手く転び、ヘコまずフォローして謝って、そして次に向かう。
その流れを繰り返していけば、だんだんと上手に失敗と付き合っていけるようになるのかもしれません。


●柔道部顧問の言葉が今になって

このnoteを書いている時に、高校時代に柔道部の顧問に毎日「強くなるにはまずは受け身を上手くなれ!」
と言っていた事を思い出しました。

まずは沢山投げられて、痛い思いをして、それが嫌なら投げられないように逃げるのではなく、受け身を上手く取る事。
そうしていくうちに自然と強くなる。


「投げられまいとして逃げるな、とりあえず受け身の練習しろ。」


今となっては良いことを言ってくれたなーと思います。

小さなつまずきから、再起不能になっては誰も幸せにならないし、自身が辛いだけです。
それに自分の事を必要としてくれるお客さんがとてもがっかりすると思います。

ぼくは、開業してから転び方が下手すぎて、2回体調不良で休業しました。
合わせて3ヶ月くらい休んだと思うけど、本当に必要としてくれている人は、復帰するまで待ってくれていました。

人を幸せにしたいなら、まずは自分が幸せであること。
そして辞めてしまわないこと。


全て自分で背負い成長をしていかないといけない個人事業主だからこそ、上手に転ぶ事はとても大切。

それが事業と自分の成長に繋がるのだと思います。

〜このnoteは自分の経験から反省を踏まえて備忘録的に書きました〜


いつもお読み頂きありがとうございます!