スタートの切り方は人それぞれ


昼からお客さんと新規開業の飲食店看板の打ち合わせ。
わざわざ工房を訪ねてきてくれて、対面であれやこれやとお話をさせて頂きました。

このご時世に飲食店を開業するというのは、スタート時からなかなかのハードモードですが、逆にコロナ禍が背中を押したという方も沢山います。
今までに経験したことのない事態に、恐れ慄いて身を固くしてしまう人もいれば、今のままではいけないと薄々感じていた危機感が露わになることで、行動を起こす人もいます。


大きな危機が訪れたときに、留まるか進み出すか。どちらかが正解というものではありません。
ただ、よく考え自身にとってどんな選択がベターなのか正解の無い決断をしないといけません。

そんな時に「強い意志」を持って、というよりはずっと自分の中にあった想いに正直に応えることで行動を起こす方がいます。
今まで抑えてきたブレーキが危機によって緩み、フワッと浮き上がる。
そんな軽やかなスタートも素敵だなとお話をしながら思いました。


開業前にお客さんと話す中でいつも思うのは、長く続けていくことの難しさです。
スタートダッシュは勢いでなんとなく上手くいくけれど、それを1年、2年と続けていくのは体力的に辛くなってきます。
それに費用対効果を早めに見極めないと、忙しいのに儲からないという悪循環にも陥ってしまいます。
全速力で走りつつ、その都度微調整を加えていく柔軟さは必要。

スタートの時点から、ガチガチに全力疾走するのではなく、ふわっと浮き上がり上昇気流を掴まえて昇っていく。という軽やかさが長く事業を続けていくには必要だと思いました。

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