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動物実験の未来

毎年、1億匹以上の動物が研究や実験のために研究所で残酷に殺されているのをご存じでしょうか。

私は以前に大学で動物実験の問題点についてエッセイを書くためにいくつかの資料を渡されそこから少し論文などを辿ったことを覚えています。

今でこそ医薬品でない化粧品やヘアケア商品、石鹸洗剤などについては薬局やスーパーなどの棚に ”動物実験していません” と書かれた商品が沢山並んでいますが未だに世界では医薬や医学の発展のために多くの動物たちが毎年残酷な方法で使用され殺されています。

実験動物の扱いに課される法律は国によっても様々であり動物の種によっても変わります。特にネズミなどの齧歯目については厳しい規制は皆無で最小限の保護さえも明確に免除されています。そして動物実験に使われる動物の殆どがこの種にあたります。またもし厳しい規制がなされたとしても閉鎖された実験室では動物福祉を顧みず自身の研究成果だけを追求するような研究者に動物たちは虐待され続けるでしょう。

さらに動物実験で得られる成果については動物種間では多くの重要な点で生物学的に異なるため、実験結果が有意義に人間に適用される可能性はとても低いのです。このような信頼性が低い実験を強要され苦しみ殺される動物たちの死は無駄だということです。

現代においては動物実験の代替法として人間のボランティアから提供された健康な組織と病気の組織を使う方法、コンピュータモデルによる既存の情報と数学的データに基づいた仮想実験からの計算手法、人間の細胞と組織に基づく細胞培養などの最先端の非動物研究方法が利用可能であり、粗野な動物実験よりも正確であることが様々な研究により何度も示されています。

このような代替法が主流となり動物実験そのものがなくなる世界が一日も早く訪れることを願っています。


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