見出し画像

うつ病カウンセラーのその後・・・

■うつ病から復職して約2年半・・・

私は関東に引越しをしました。そして、また就職活動をして、新たな職場で働き始めることになります。決して、私を快く温かく迎え入れてくれた前の職場が嫌になったわけでも、体調を崩したわけでもありません。むしろ働き続ける中で次第に体力も回復し、心と体との付き合い方も以前より上手になりました。仕事のパフォーマンスも随分と改善してきて、さらに新しいスキルも身につける事ができ、恩と感謝の気持ちしかありません。

それでも、私には引越しをする理由がありました。

実はこのうつ病闘病期間中、ずっと私のことを支えてくれたパートナーがいました。その方と一緒に暮らす為、関東への転居を決意したのです。体調が優れない時も、副作用で全く動けない時も、離れた土地から励まし支えてくれたその人と一緒に暮らす事が、私自身の幸せだと考えました。相容れない親と暮らし続けるよりもずっと。彼らには彼らの幸せが、私には私の幸せがあります。


慣れない土地での新生活はなかなかに大変な事でした。土地勘が全くわからない、生活環境も一から作り始める、日々の食事の準備や家事、諸々の手続き、そこに追い討ちをかけるような就職活動の負荷・・・

最初は変化に体がついて来ず熱が出ることも、2人暮らしの中で生活リズムや掃除洗濯調理後片付けなど家事の分担もうまく機能せず、度々言い争う事もありました。主治医の変更、薬の調整など、これまでにも経験してきた苦労もまたもう一度やり直しです。それでも、これまでに経験し、そこから学んできたからこそ、その失敗が新しい生活の日々の中でも存分に活きてきました。

■うつヌケのために

・薬の内容は十分に理解しておく。

・心配な事、予想されるリスクは必ず主治医に報告する。

・日々のストレスは必ず2人で話し合って解消する。

・仕事は絶対無理しない、極力残業しない。

・運動習慣の継続。

・栄養バランスへの気配り。

・お互いにセルフネグレクトになりかけたら早めに対処する。

・無理を感じたら早めに就寝する。

・毎日ストレッチやヨガで体のメンテナンスを図る。

・気付きにくい変化も察知できるよう自分のバイタルデータをとる。

・お互い好きな事に打ち込む時間を作る。

・「ありがとう」を忘れない。

こんな事の積み重ねをして1年半近く経過してきましたが、今の私は引っ越す前の頃よりもさらに元気に、充実した生活を送れていると実感しています。

何よりも、今の私は自分自身のことが大好きです。かつて、うつ病になる前の私は自分のことが嫌いでした。どうしても、好きになれませんでした。

「どうせ」「私なんか」そんな言葉で自分を傷つけ

「もっとやれる」「まだ頑張れる」とストイックに自分を追い込んでいました。

そのストイックさは時にひとに向くこともありました。それが原因で他の人とトラブルになることもしばしばありました。

今の私ならわかります。「自分に余裕がなくなるとひとにもきつくなる」

「私の心も体もエネルギーには限界がある」

「余裕ができて、自分の失敗も未熟さも受け入れられるとひとにも優しくなる」

そして、嬉しい事も悲しい事も全部含めて毎日の体験が新しい私を作り上げていくのだと。そう思えると、色んな経験を楽しもうとする余裕が生まれていったのです。

私はうつ病を通じて自分の限界を知った事で、より自分の人生を楽しむ生き方ができるようになったと感じています。


願わくば、今苦しい思いをされている方も、この記事の内容が受け入れられない方にも、いつかご自身の人生を楽しいと感じられる日が、幸せだと感じられる日が来ますように・・・。

そう願いながら、このうつ病カウンセラーのしくじり日記の締めとさせていただきます。

それでは、起立!礼!

ここまでお読みいただきありがとうございました!!

もし中のひとに興味を持っていただけた方は下記のサイトにアクセスしていただけるとありがたいです。



有資格者の心理カウンセラーが自身のうつ病経験のしくじり体験談やそこから復職にいたるまでのコツや、病気と付き合う為のノウハウを記事にしています。遠隔カウンセリングも行っておりますので、なかなか外に出るのが難しかったり直接人と会うのが苦手な方もお気軽にお問い合わせ下さい☺️