marble

ぱちぱちと弾ける ソーダ水の中 僕は
うるおったような錯覚に囚われる
弾ける音色の 心地好さの中 僕は
小さな事全部なかった事にする

からっぽな水色をまとって
ガラス瓶の中詰め込まれた僕ら
丸いものだけの感触を
毎日同じように受け流している

遠く空には真っ黒い雲の群れ
もうすぐ雨がやってくる
そして僕らは思い出す
そっと閉ざしたいろいろを

ぱちぱち弾けるソーダ水の中 僕は
満たされたような錯覚に囚われる
弾ける音色の心地好さの中 僕は
難しいことは見なかった事にする

明日が来るかわからなくても


ぱちぱちと弾ける ソーダ水の中 僕は
満たされたような幻に襲われる
弾ける音色の ふくらかさの中 僕は
本当のことは見なかった事にする

さかさまな透明をまとって
ガラス瓶の中詰め込まれた僕ら
はかなく弾ける刹那を
毎日同じように見送っている

あっという間に覆われた雲の群れ
もう雨は降り止まない
そして僕らはまた閉ざす
目をそらしていたいろいろを

ぱちぱち弾けるソーダ水の中 僕は
満たされたような錯覚に囚われる
弾ける音色の心地好さの中 僕は
難しいこと、見なかった事にする

明日が来るかわからなくても

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