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ガラス越しに

日曜七時前のバス停は冷たい冬の空気が張り詰めていた。
踏み固められた雪の上、一人バスを待っていれば道路を挟んだ向かい側、巨大なガラス張りの建物にわたしの背後から射し込む朝日が映り込む。

冷たい冬の匂いを吸い込みながら、バスが迎えにくる数分間、わたしはガラスの鏡面に映るその朝焼けを見つめていた。

#写真 #SS

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