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「愛されるためには愛しなさい」はご察しの通りとても難しい

この記事での「愛」とは、主に恋愛関係の二人の間に存在し得るものとして定義させてもらう。

誰かが言っていたのかもしれないし、何かの本で読んだのかもしれない。
でも昔からこれは言われているのではないだろうか。
「愛されるためには愛する」
つまり、夫・妻・彼氏・彼女が、それぞれ妻・夫・彼女・彼氏から愛されるためには、まずその相手を愛する必要があるということだ。

様々な意見があるが、これは私は一般的に正しいと思う。
「気持ち」が大きなファクターとなる人間関係において、相手から「気持ち」を受け取るためには、まず自分がそれを提供するというのは理にかなっている。
これは誇張した表現になるかもしれないが、自分から何も提供せずに相手に「愛して」というのは、お店でお金を払わずに商品を譲ってくれと言っているようなものと、本質的には変わらないのではないだろうか。

しかしこれは、難しい。とてもとても。
少しややこしくなるかもしれないが、一つ例を出させていただく。
一組のカップルがいた。
彼女は、彼氏が自分を愛してくれないと嘆いている。
彼女は言う。「なんで愛してくれないの」
それを聞いて彼氏は言う。「君こそなんで僕を愛してくれないの」
彼女は言う。「私の愛が欲しかったら、まずあなたが私を愛しなさいよ」
それを聞いて彼氏は言う。「君こそ僕の愛が欲しかったら、まず君が僕を愛してよ」
いたちごっこだ。
二人は別れた。
二人は別れた後、恋愛本を買って読んだ。そこには、
「相手から愛されるためには、まずあなたが相手を愛しなさい」

最近聞いた歌の歌詞にこんなものがあった。
「愛されたいけど愛したいねやっぱりどうにか愛されたいよ人ってそうゆうもんじゃないの」(「アイワナムチュー(feat.asmi&すりぃ)」)
これだ。人ってそうゆうもんだよラムちゃん。

狭間なのだ。人間の気持ちは。「愛」というものは。
二人の絶妙な「愛する愛される」の狭間で成り立つのだ。
というか成り立っているのだ。世界に存在する彼らは。

もがくのだ。今恋愛で悩んでいる人もたくさんいるだろう。
色々な問題はあると思うが、いちばんはやはり「愛」に関しての問題ではないだろうか。
もがくしないのだ。それを解決するには。
もがけ!もがけ!もがけ!
そして、相手を愛するのだ。
相手を愛そう。何も求めてはいけない。
もがいた先に、相手と一緒にいたいという気持ちが湧いたのなら、相手を愛そう。そして相手から愛されなくても、どれだけ時間がかかっても愛そう。
信じよう。相手を。そして自分を。
とてつもない労力がいるし、とてつもないストレスがかかる。
夜は眠れず、仕事・勉強が手につかず、家族・友人とぶつかることもあり、肌は荒れニキビができ、体重がわけもなく増える。
でも、相手を愛そう。
やろう。やるしかない。
こんな、インターネットの端くれで、頭の固い編集者に検閲もされないから、書店に並んでいる書籍とは真逆のことを言っているかもしれない。
しかし、言う。
やれ!愛せ!やるしかない!愛せ!愛せ!
体が、精神が、ぼろぼろになっても、相手を、愛するんだ!

ご自愛なさってください。

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