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「阿部チェリーと黄色の食べもの」

少し、寂れた街で、真紀子ちゃんのお店は輝いてたよ。


何つうか、あれは、人柄だな。


別に、特別に何かが美味いってわけでもなかったしよ、まぁ、変なメニューもいっぱいあったしよ、とにかく人柄でみんなが集まって来る感じだったなぁ。


ん?


変なメニュー?


ありゃ、何て言うんだろうなぁ。


温めた袋からよ、黄色い液体が出て来んだ。
で、それをライスにかけるんだ。


舌が痺れてよ、汗も出てよ、俺、死ぬんじゃねぇかって、一瞬焦ったよ。

ああ、そうだ。

伝統的じゃねぇのは、確かだな。

とにかく、俺は、真紀子ちゃんの所にサマーが来ると思ってよ、近くの寂れたモーテルで寝泊まりして、毎日、真紀子ちゃんの店に足繁く通ったんだ。

サマーなら、何らかの情報を必ず奪取してると思ってたからよ。


しかしよ、参ったよ。


真夜中に、なんか身体が疼くんだ。

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