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TOURdeKUMANO2022 2ndステージレースレポート

夏を彷彿させる暑さの中行われた、ツール・ド・熊野のクイーンステージとなる第2ステージは、序盤から大人数の逃げが先行する波乱の展開に。メイン集団で強豪に真っ向勝負を挑んだ憲人と大志がそれぞれ27位、28位でゴールした。

リザルト

1位 レオネル・アレクサンダー・キンテロ・アルテア―ガ(マトリックスパワータグ)
2位 ネイサン・アール(チーム右京)
3位 小林 海(マトリックスパワータグ)

27位 西尾 憲人(那須ブラーゼン)
28位 佐藤 大志(那須ブラーゼン)

国内屈指の難コースでの決戦

ツール・ド・熊野第2ステージは、三重県熊野市の山岳地帯を走るクイーンステージとなる。勝負どころとなる札立峠は登りの厳しさだけでなく、上り終えた後にテクニカルな下りが続くため、ロードレースの要素が詰め込まれたコースといっても過言ではない。

第1ステージを生き残った憲人と大志は、小さな逃げなどには入らず、札立峠で強豪選手たちに真っ向勝負を挑むというプランでレースに臨んだ。

リラックスした表情でレースに臨む


大人数の逃げが先行する展開に

レースはスタート直後に20名程度の逃げグループが形成。集団がすぐに追走しなかったこともあり、タイム差は最大で3分半ほどまで開いた。那須ブラーゼンは大きい逃げであれば乗ったほうが得策であると前日のミーティングで話していたが、憲人と大志は集団で待機となった。

集団内で千枚田の登りを走る大志と憲人

タイム差が大きく開いたこともあり、1回目の千枚田からハイペースを刻んだ集団からは何人もの選手が遅れていったが、憲人と大志は集団内で卒なくこなし、札立峠での勝負に備えた。

縮まらないタイム差と札立峠での勝負

1回目の千枚田を終え、レースは札立峠に向かう。集団は総合優勝を狙うチーム右京が牽引するが、なかなかタイム差が縮まらない。逃げ集団とのタイム差が約3分の状態で札立峠に突入し、集団では総合優勝に向けた勝負が始まる。

憲人と大志はチーム右京の牽引に必死に食らいつくも、第3集団あたりで札立峠を越え、下りに入った。

前の集団を目指し、他の選手と協力して懸命に追走を続けるが、なかなか追いつかない。


追走集団で前を追う憲人と大志

その後の2回目の千枚田では、憲人がペースを上げ、さらに先を急ぐ。最終的に憲人と大志のグループは8名程度まで絞られた。

千枚田でペースを上げる憲人

最終的には、前の集団には追い付かず、追走集団でゴールまでたどり着き、憲人が27位、大志が28位でゴールした。


樋口監督コメント

まずは、トラブル続きだった昨日とは打って変わって、一切トラブルがなく第2ステージを走り終えることができ、安堵しております。

憲人と大志が札立峠でチャレンジしましたが、結果としては先頭に付いていけず惨敗となってしまいました。たらればを言えばキリがありませんが、大きな逃げ集団が先行した際に、2人が入っていれば結果はより良いものになったと思いますので、今回の判断ミスが悔やまれます。

明日は、今日ほど大きな登りはありませんが、ジェットコースターと形容されるほど、アップダウンやコーナーが連続し、展開によってはとてもハードなレースとなります。

過去には、最終ステージの完走者が40名以下となった年もありますので、気を引き締め、明日のステージに臨みたいと思います。

那須からは遠く離れた場所で開催されているツール・ド・熊野ですが、サポーターの皆様が現地まで応援に来てきださったり、チーム事務所で行っているパブリックビューイングでたくさんの方が応援していただいている様子から、選手・スタッフ一同、力をいただいています。

皆様の応援を力に変えて最終日も全力で走りますので、引き続き応援宜しくお願いいたします。



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