見出し画像

全てのハウツーは科学に通ず

ハウツー本とは例えば「~~したら上手くいく!」「楽に~~できる!」という仕事や恋愛、健康などを上手くいかせるための方法(How to)やメソッドを書いた本のことです。

皆さんも一度はビジネス書やダイエット本を読んだことがあるのではないでしょうか?

私は読書がとても好きなのですが、あまりハウツー本を読みません。最近は表現の勉強で10万部以上のハウツー本は読むようになったのですが、改めて進んで読まないなあと思いました

なぜならすべてのハウツー本には共通点があるからです。それは科学的な思考です。

この科学的な思考を持つとハウツー本を読まなくても自分で上手くいかせる方法を見つけることができます。だから私は私オリジナルのハウツーをたくさん持っています。

もちろんハウツー本の内容が正しければ、その「見つける時間と労力」が必要なくなり、理想的な生活を本を読むだけで手に入れられるでしょう。

しかし、多くの人はハウツー本を買っても読まずにそのままにしていたり、実践しても続かないでしょう。10万部発行された本でも、最後まで読んだ人は1万人、実践している人に限れば100-1000人いればいいほうだと思います。さらにそこから上手くいった人は、、、。

なぜハウツー本を読んでも上手くいかないかというと、それはハウツー本で紹介されている方法・内容が間違っているからです

ではどうしたら自分に合った、ちゃんと続く、効果のある方法を見つけられるのでしょうか?それはハウツー本の著者と同じように、自分で方法を見つけることであり、それが科学的思考なのです。ハウツー本は著者にとって良い方法だったのです。

科学的な思考は次の4つで成り立っています。

1、観察「ひたすら情報を集める」

まず行うことは観察です。身の回りの人やネット上の人たちのことをとにかく知るのです。

例えば、ダイエットをしている人はたくさんいます。その人たちが日々どうやってダイエットをしているのか、どんな生活を送っているのか、どんな人たちなのか(年齢や性別など)、ダイエットが上手くいってるのか、などを調べるのです。

2、分類「違いを比べてパターンに分ける」

観察のあとに行うのは分類することです。

ダイエットに上手くいってる人と、失敗している人を観察・情報収集していると違いが見えてくるはずです。上手くいってる人は「バナナを食べてる」、「決まった時間に行っている」、「目標を立てている」、「ヨガにいっている」、などです。

さらにヨガに行っていたとしても、「Aのお店に行っている」「週2回いっている」とその中でも違いが見えてくると思います。

この違いが見えてきたらパターンに分けていきます。ダイエットならシンプルに「上手くいっている人たち」と「失敗している人たち」で分けたり、「食べ物を変えて上手くいってる人たち」と「運動をして上手くいってる人たち」で分けたりすることができます。

3、再現「違う環境や人でも同じように起きる」

分類ができたら次は再現性があるかどうかを確認してみます。

あくまで例えばですが、Aさんはバナナでダイエットできたけど、Bさんはできなかったとか、東京の人はバナナでダイエットできたけど、大阪の人はできなかった、とどれぐらいの人たちが真似して上手くいったのかを調べます。

再現性とは「違う環境や人でも何回も同じように起きる」ことです。ただ全人類で違った環境(気温や時間など)で同じように再現するのは難しいです。どれだけ多くの人に再現されたかによって、その本がたくさん売れるかどうかが決まってくると思います。

4、実験「実際にやってみる」

最後に行うことは実験です。自分で試してみるということです。自分ではなくても友達などに試してみてもらうことも実験のうちに入ります。

この実験を行う段階になると「バナナダイエットはうまくいく」と考えている段階だと思います。この考えを仮説と呼び、この仮説を確かめることを検証をといいます。

この実験をする際に大事なのは、ここまでで調べてきたことと同じ環境で行うことです。「バナナダイエットが朝のみうまくいく」なら実験するときも「朝」行う必要があります。

行動力がなくて悲しんでいる人も世の中には多いと思いますが、仮説を検証するために行動すると思えばいいのです。分からないことを実際に確かめるだけです。私は分からないと不安に駆られるので色々やってみているのです。失敗もあくまで仮説が間違っていると検証できるだけのことなのです

最後に

本の著者に医者や学者が多いのは彼らが科学者だからです。コンサルタントの場合は、彼らの顧客を観察して分析しているからにほかなりません。

「分析」と呼ばれる作業もこの科学的思考とほぼイコールです。分析の「分」は分けることなので、分類の部分に当てはまりますが、実験という行動が分析に含まれるかどうかは人によると思います。「分析だけして行動しない」という例は多いでしょう。

このブログ記事自体が「科学のハウツー」なのですが、このハウツーもまた読んで実際に実行する人は少ないでしょう笑。それは科学的思考自体に問題があるからです。その話はまた今度。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?