書評

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ノート

闘争領域の拡大 M・ウェルベック

惡の華の書評を書こうとしたらとんでもない書籍に出会ってしまい、二日で読了してしまった。
書かれている内容は純粋な人には劇毒にしかならないものだ。

劇中で語られている闘争領域とは社会内における、競争の事である。
それは時代と共に多様化し、拡大していく。容姿、資産、仕事、セックス、愛、これらの獲得の為の「闘争」の中にいるのだーーと言う思想がテーマの作品だ。アメリカンサイコに少しテーマが近いかもしれな

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若きウェルテルの悩み ゲーテ 高橋義孝訳

余りにも悲しい、物語である。
主人公ウェルテルは心に傷を抱えた純粋な青年で、彼がワールハイムと言う土地でシャルロッテと言う婚約済みの女性に恋に落ちると言う、嫌な予感しかしないストーリーである(その予感は的中してしまう)

ウェルテルが友人(ウィルヘルム)に送った手紙を基に小説が構成されている(書簡体小説と言うらしい)
これによりウェルテルの激烈な内面が叙情的に表現されており、叶わぬ恋によりその精神

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