書評

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ノート

闘争領域の拡大 M・ウェルベック

惡の華の書評を書こうとしたらとんでもない書籍に出会ってしまい、二日で読了してしまった。
書かれている内容は純粋な人には劇毒にしかならないものだ。

劇中で語られている闘争領域とは社会内における、競争の事である。
それは時代と共に多様化し、拡大していく。容姿、資産、仕事、セックス、愛、これらの獲得の為の「闘争」の中にいるのだーーと言う思想がテーマの作品だ。アメリカンサイコに少しテーマが近いかもしれな

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マルキ・ド・サド「美徳の不幸」澁澤龍彦訳 ①

読了したので、感想

サドといえばサディストの語源になった人。
昔から気になっていたので一読した。

異常な程、道徳的で誠実で善人の少女が世の悪にひたすらひたすらいじめられまくる物語である。
善人と悪人が過剰なほど両極端に描かれている。

あらすじはいいとこのお嬢さんがある日突然、家が没落して天涯孤独の身になる。彼女が救いを求めて誰かに助けを乞うたびに肉体労働を強いられたりレイプされたり、ムチで

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