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「撮影」とは「時間」との戦い

 インスタグラムなどでアマチュアの方の写真に沢山の「いいね」がついて、機材も手軽に入手・使用できる時代に、「プロとアマチュアの違いってなんですか?」っていう質問を時々見かけたりしますが、僕の回答としては、「再現性」(ネイチャーやスポーツの分野においても)であり、その中には「時間との戦い方」の違いがると思います。

 「人はいつか死ぬ」的な年単位ことから「陸上100m走」みたいなコンマ数秒の世界まで、粒度の大きさ問わず「時間」はとても大事な指標です。

 ではフォトグラファーがどの程度時間と密接なのかを話をすると、「コース料理を提供する料理人」とほぼ同じくらいの粒度ではないかと思ってます。 

 例えば当日手に入る食材の鮮度や大きさなんていうのは、フォトグラファーのとっては天気のようなものだし、次の料理を出すタイミングと、フォトグラファーが香盤を進めていく事とは、「自分でコントロールできるようでできない」という点において似ています。

 自然光での撮影は安定していても1時間で15°、光の角度が変わるわけだし、それは本当に「今」と向き合い続けるわけです。

 この点においては、「雨でも晴れの写真を撮らなければいけない状況」を回避できないプロのフォトグラファーは、アマチュアとは大きく違うように思います。

 文章を書いていて、アシスタント時代から先輩に言われていた言葉を思い出しました。
 
 「雨が降っても自分の所為。

 はい、これ名言です。

 当日の天気もアクシデントも、全てみんな写真の一部!と思って撮影を進めていた作品がこちら。ぜひご覧下さい〜。



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