女性の力になりたくて転職しました

新卒から5年間務めた日本の会社を辞めました。職種はソフトウェアエンジニアです。

昔から手を動かすことが好きで、プログラミングやモノづくりが好きでした。今も昔も、作ったものが誰かの問題解決になる(誰かが幸せになる)のが嬉しくて続けています。

前職について

5年間務めた会社は、不満を挙げればそれなりに出てくるけれど良い所がたくさんありました。関わるプロジェクト規模は大きいし、私じゃ到底及ばない敏腕エンジニアがたくさんいました。

一つだけ転職動機につながるとしたら、開発現場に女性が圧倒的に少なかった点です。結婚・出産で仕事を辞めてしまう先輩たち、さまざまな理由で環境が合わず開発現場を離れていく先輩たち…ロールモデルが体感として本当に少なかった。女性が働きやすい会社第1位(2、3年前)の企業でさえこれが現状でした。

(※誤解のないよう補足します)会社には制度も整っていたし、改善も積極的にしていました。問題になるような発言や扱いは私の知る限りありません。

どうにかしなきゃ…と思いつつ具体的なアクションを起こさずに過ごしてしまっていました。

きっかけ

そんな時、FemTech(フェムテック)という言葉と出会います。

Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけあわせた造語で、女性が抱える月経や不妊治療などの健康課題をテクノロジーで解決できる分野を指す。

ここに飛び込みたい、自然とそう思いました。

FemTechが発展すれば、例えば生理やPMSからくるイライラと上手く向き合える女性が増えるかもしれない、不妊治療のために仕事を辞める女性を減らせるかもしれない、さらには出産・子育てにおける今の制度がより良くなるかもしれない…転職の意思が固まった瞬間でした。

今思い返すと、一目惚れのような感覚に近かったです。

初めての転職

転職するにあたり改めて自分のキャリアを考えた時に、昔から興味のあった海外就職も同時に叶えようと思いました。「英語が通じる環境」かつ「FemTech企業」を狙って転職活動を始めました。結果、無事希望する会社からオファーをもらうことができました。(転職活動のあれこれは別noteにまとめます)

「ねえ旦那さん、一緒にスウェーデンに行こう。」

私は結婚していて、フルタイムで働く旦那さんがいます。国を定めなかったのでどこの「英語が通じる環境」になるのか最後まで分かりませんでした。結果的にスウェーデンになりましたが、フィリピンだったかもしれないし、アメリカだったかもしれません。当たり前ですが、現地の言葉は分からない(スウェーデン語)、土地勘もない、友達もいません。仕事や生活の全てを調整し、スウェーデンに一緒に来てくれた旦那さんにはとても感謝しています。

ビザなどの移住手続きを終え、スウェーデンに初めて降り立ったその日が移住日となりました(2019年12月6日)。やりたいことが先行しすぎてヨーロッパに住む事についてあまり考えなかったですが、1ヶ月経った今「あ、本当に日本離れちゃったんだ…」と実感しています。2020年、まずは生活と仕事に慣れることを目標に走りたいと思います。

やりたいこと

女性の健康課題はまだまだ認知されていない事も多い分野です。まずは問題そのものがもっと認知されるよう私に何ができるか考え、活動していきたいです。FemTechの発展、また他社のサービスでも許す範囲で広める活動をしていければと思います。その結果、一人でも多くの女性が活躍できるようになれば嬉しいです。

FemTechに加勢すると共に頑張る人の力になりたい。世界中の女性に、私たちが取れる選択肢は広がりつつあること知ってほしい。

私のモノづくりが誰か一人にでも届くと嬉しいな、と思います。

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