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「経営課題シリーズ:地域で輝く競争戦略〜競争優位性〜」イベントを開催しました

こんにちは!スナバインターンのイデです。今回のイベントは「経営課題シリーズ:地域で輝く競争戦略〜競争優位性〜」ということで、信州スタートアップステーションの森山さんをお呼びし、現地+オンラインでお話をお聞きしました。

森山さんは、長野県事業である信州スタートアップステーションの主任コーディネーターとして、県内のベンチャー企業や創業者のご支援をされています。これまでのご経歴としては、日本航空株式会社(JAL)を経て、有限責任監査法人トーマツにて、信州ベンチャーサミットの運営をはじめ、ベンチャー企業支援、中堅・中小企業向けの中期経営ビジョン・戦略策定、人事制度構築支援等をされていらっしゃいます。当日は、森山さんをゲストに、地域で中小企業やベンチャー企業がどう競争優位性を身につけられるかについて、お話を伺いました。

地域企業・起業家と大企業それぞれにあるものないもの(資源)を比較した上で、地域企業が生き残るために重要な要素は何なのか。それは競争戦略です。

競争戦略とはなにか?

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まず、”競争戦略”と言われても、ピンとこない人も多いかもしれません。
 
戦略とは学術的にいうと、「因果論理のシンセシス」、「トレードオフと活動間のフィット」。つまり、”違い”をつくってつなげることだそうです。

以下は一見すると戦略に見えるけど、そうではないもの:
・売上高や営業利益率→目標の提示にすぎない
・組織体制→戦略を支える一つの要素であって、全体ではない!
・環境分析→戦略を立てるための一つの手法
・自社の強み、弱み→戦略を決めてからわかるもの
・自社資源の棚卸→上に同じ
・気合い→精神論。不退転の覚悟で00を進める

森山さんは、「戦略は自然現象ではなく、自然科学でいる”法則”が成り立たない」と言います。言い換えれば、再現性がないということです。テンプレートやベストプラクティスが存在しない中で、事象に存在する論理を読み取って自身の戦略に活かしていくことが重要になってくるのだとか。

また、戦略ストーリーを考えていく上で、企業の戦略ゴールは何か?というところについても定義をしました。企業の戦略ゴールはたくさんあるかもしれませんが、今回のイベントでは長期利益を出すということを念頭に考えていきました。そして、利益の源泉とは何か。比較してみるとわかることですが、例えば、利益率の傾向は業界によって異なり、これは業界構造を示す5つの要素(新規参入の脅威・代替品の脅威・サプライヤーのパワー・バイヤーのパワー・業界内部の対抗度)のファイブフォースが影響してくると、森山さんは話します。自分が属する(または入ろうとしている)業界は、ハワイ(業界全体の利益率が高い)のか、北極(業界全体の利益率が低い)なのか。きちんと分析をして、戦い方を決めておくことが、とても大事だと強調します。

BetterとDifferentの違い

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経済学においては、完全競争社会における余剰利潤は0です。そのため、戦略のゴールである長期利益を得るためにはいかに完全競争(家計や企業などの全ての経済主体が一切の価格をコントロールできないような市場の状態)の状態から離れられるかが肝になってきます。

そのためには自社の商品やサービスで他社との違いを作ることを考えなければなりませんが、そこで重要なことは、betterではなくdifferentを作るということです。defferentとは多いか少ないか、大きいか小さいかなどの程度の問題ではなく、究極的にはなにをしないのか(=トレードオフをどう作るか)です。「北に行く!」という戦略を立てるとするならば、南・東・西には行けないということ。何をしないのかを経営者が意思決定することが大事だと森山さんは説きます。当日は、アメリカの航空会社・サウスウエスト航空と、スターバックスの事例から、実際にどうトレードオフを作って競争戦略を立てていくのかを見ていきました。

質問タイムも盛り上がりました!

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森山さんから、戦略の重要性や、戦略を考える上で必要なこと、戦略が活かされた実際の事例などをご紹介いただいたところで、質問共有タイムに移りました。質問もたくさんいただきました!

質問:戦略も大事だけどコンセプトも大事そうな気がします。コンセプトと競争戦略とどちらを先に決めるべきですか?
抽象的でもいいのですが、コンセプトを先にたてます。コンセプトがないと戦略を立てるうえでブレが生じてしまいます。サウスウエスト航空会社の例でも、全ての意思決定は軸となる「空とぶバス」というコンセプトから始まっています。コンセプトに基づいた具体的な戦略を作ることが大事です。

質問:「違いを作ってつなげることが重要」と言う件ですが、どのように違いをつなげますか?
つなげかたに決まった方法はありませんが、他社との違いに論理的なつながりを構築していくことが戦略策定の肝となります。(サウスウエスト航空で言えば、各種の「○○をしない」ことが低コスト化や、定時運航につながったりという論理的なつながりのことを指しています。

質問:長期的にみると合理的でも、その時点で考えると非合理な戦略を立てた場合、それをどう社員と意思統一していけばいいのでしょうか?
 ただ「やること」を表明するだけでは反発が起こるでしょう。現時点では非合理的でも、長期的に見ると合理的であること(先見の明がある)や、部分的に非合理的であっても戦略全体で見ると合理的に働くことについては、局所だけ見ても理解されませんので、短期・長期や部分・全体での合理・非合理の戦略の全体像をしっかり社員に提示することで、社員の理解を求めていくことが大事だと思います。

イベントに参加して

現時点でインターンであるイデは自分の事業を持っているわけではないのですが、将来的に仕事を自分の手で作っていきたいと考えています。残念ながらこれまで、戦略が特になくてもなるようになるかなという能天気さだったのですが、今回イベントに参加して、戦略の重要性をハッと気付かされ、どう優位性を構築していくのかに触れられたのは非常に学びとなりました。

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ランチタイムを挟み、午後は森山さんとの個別相談会を開催しました。こちらは事前予約の募集をかけた際にすぐに埋まってしまいニーズの強さを感じました。どれだけ競争優位性のある戦略を構築するかによって、事業の成否が変わってくるということで、走り出し(創業事)の時点で相談しながら考えていけるのは非常に有意義な機会になりましたね。

スナバとしてはできれば今後も定期開催をしたいなと思っている共催イベントのこけら落とし的なイベントとしていますので、今回出れなかった方もぜひ次回以降ご参加いただければと思います。

信州スタートアップステーションについてはこちら↓
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