リモートワークと二酸化炭素(CO2)濃度
はじめに
今までも直行直帰が多かったのでそれなりの頻度で家にいることがあったが、コロナ禍になってからというもの更にリモートワークの頻度が増えた。
オンラインミーティング用のメガネや照明、デスクチェアの購入など継続的な環境改善を試みていたが、最近ふと「リモートワークと二酸化炭素(CO2)」に関する記事を読んだ。
予想通りの内容で「CO2濃度が高すぎると仕事の効率が悪くなる」というもの。
もともと我が家は換気扇を常時稼働していたのでそれほど心配してなかったが、せっかくなので室内二酸化炭素濃度を測定する事にした。
このnoteでは購入したCO2濃度計について記載をしていこうと思う。
性能
このCO2濃度計にはメイン機能であるCO2濃度計以外にも温度と湿度測定機能がついている。
我が家にはすでにSwitchbot温度湿度計があるのでこれ以上の温度湿度計は不要だが、せっかくなので温度と湿度の正確さを確認する事にした。
我が家で使用しているSwitchbot温度湿度計をならべ、どの程度誤差が出るかを調べた。
温度
±0.5℃程度の誤差は許容範囲だと考えている。
他のSwitchbot温度湿度計と比べても逸脱していない。
アプリから0.1℃刻みで補正ができるので、気になる場合は補正すれば良いと思う。
湿度
こちらも±1%程度の誤差は許容範囲だと考えているが、なんと湿度に関しては8%程度の誤差があった。
温度と同様にアプリから補正(1%刻み)ができるので、他のSwitchbotの平均値になる様に調整した。
なお、温度は0.1℃刻みで補正できるが、湿度は1%刻みでの補正となる。
CO2
これはこの機種にユニークな機能なので補正は行わない。(基準となる値がわからないし)
CO2計の感度と反応性は結構高く、奥さんが息を吹きかけると瞬く間にCO2濃度が1400ppmを超えた。
また、CO2計の近くに人が1人いる場合と2人いる場合、換気扇の強さでもCO2の数値か変わるので、かなり反応性は高そう。
アプリ
アプリはiPhone版を使っている。
表示項目はCO2濃度、温度、湿度。
機器の登録、色々な機器をコントロールする設定やシーンの作成などが行える。
後述するが、サポートにダイレクトにコンタクトできる様な項目がなく、不具合や不明点があった際にどこに問い合わせたら良いかわからない。
困り果ててプラススタイル公式Twitterに症状の報告をしたところ、フリーダイヤルとメールアドレスを教えてもらったので以降はこちらでのやり取りをしている。
測定履歴
これはCO2計のホーム画面。
直近6時間のCO2濃度、温度、湿度が一覧できるのはとても良い。
設定
以下の様な設定項目がある。
先述した温度や湿度の補正もここで行う。
また、本体ディスプレイの照度も変更可能なので、明るさがうるさい時は便利。
改善して欲しいところ1
アプリの操作が直感的ではない
アプリ画面では、CO2濃度、温度、湿度の3つの項目が一覧できる。
一覧表示をタップすると個別のグラフに遷移するが、例えばCO2濃度をタップするとCO2濃度へ、温度をタップすると温度のグラフへ飛ぶと思いきや、どこを押しても最後に見た項目が表示される。
せめてここはタップした各項目に飛んでほしい。
改善して欲しいところ2
測定履歴が見にくい
下記は1日のCO2濃度の変化。
このグラフを横に移動することで前後の時間も確認できるが、今自分が見ているこの画面が何月何日かわからない。
しかもピンチイン、ピンチアウトは使えない。
指で任意のポイントを選ぶと日時が表示されるのでこれで確認できなくもないが、せめてどのタイミングのデータを表示しているかは常に見えてほしい。
イメージは以下に示す様なSwitchbotの様な表示。
何月何日の何時何分〜の範囲を表示しているかとてもわかりやすい。
そして過去のデータを探す際もとてもスムーズ。
以下では過去に遡りデータを確認しつつ、気になるところをピンチアウトして拡大している。
改善して欲しいところ3
グラフの描写がぎこちない
アプリを開きグラフ画面に遷移したのち、過去のデータを見るために遡っていくと画面の再描写が行われ、いま自分がどこをみていたのかわからなくなる。
文字で書くとそれほどでもない様に感じられるかもしれないが、先述した通りグラフには月日の記載がないためほぼ完全に今自分がどこのデータを見ていたか見失う。
そうなると、一度、今日のデータまで戻ってから0時を超えるごとに日付を自分でカウントすること事になる。
先述したSwitchbotのグラフと比較して欲しい。
改善して欲しいところ4
湿度計がおかしい
これはサポートとやりとりを開始したのでバグという結論になるかもしれないが、下図の様に頻繁に湿度が0%になってしまう。
この現象は温度でも起きるため、例えば温度や湿度をトリガーにして家電などのコントロールを行おうとした場合、確実に予期せぬ動作を起こす。
CO2濃度が上がったら換気する、などのトリガーを作りたいと思っていたが、これでは使えない。(そもそも換気扇をつけっぱなしなので換気の必要はなかったのが少し残念)
サポートからは一度デバイスを再登録して欲しいと言われたので、再登録後様子を見ている。
まとめ
我が家のモニター項目に二酸化炭素濃度という新しい指標が加わった。
ハードウェアとしては問題ないが、ソフトウェアとしては課題が多くある。
個人的にはSwitchbotキラーになり得ると思っているので、是非ソフトウェアをブラッシュアップしながら進化して欲しい。
今後は二酸化炭素濃度をつかった何かしらのトリガーを考えていきたい。