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サッカー日本代表のW杯戦績と、予実分析

サンカラ・税理士の柿本です。

予想外の成績

FIFAワールドカップ・カタール大会、日本の成績は事前予想とは全く異なるものでした。

ドイツに勝ち、コスタリカに負け、スペインに勝っての決勝トーナメント進出。

このような戦績を予想していた方はほとんどいなかったんじゃないかと思います。

私もしっかり、ドイツに引き分けてコスタリカに勝ち、スペインに負けてギリギリ運よくGL突破できれば御の字だろうと見ていました。

予想と結果

「ドイツは堅実な攻めを行ってくる。日本も堅守で守り切れば、あるいは引き分けも狙えるのではないか。

コスタリカはこのグループでは最も勝てる見込みがある。GL突破を狙うならここは勝利が絶対条件だろう。

スペインの攻撃は今の日本の守備陣では止められない。GL最終戦で、場合によってはスペイン猛攻で終わるかも。

結果、日本は勝ち点4が限界で日本のGL突破には実力発揮に加えて運も味方につけないと難しい」

…はい、すべて外れました…。

差異の理由は?

私の浅い知識による下手な勝敗予想などどうでもよいのですが、

まあそれでも気になってしまうのは予測と結果のズレの理由です。

どうして日本はドイツとスペインに勝てて、コスタリカに負けたのか。

予測した以上、理由を知りたくなるのが人のサガです。

ドイツ戦での「三苫の1ミリ」まで事前に予測できるわけないのですが、

それでも日本が勝った要因をいろんな人が分析をしてるので、

それを読みふけったりするわけです。

そうした分析を読み解くことで、事実をより正確に把握することにつながり、

サッカーの発展においては勝利の再現性を高めていくことになるんでしょう。

予算と実績

これと同じようなことが、会社でも行われています。

予算と実績の比較、いわゆる「予実分析」です。

事業を行う前に予算を立て、利益が出る公算で事業を進めていきますが、

実際の結果を見たら思ったより利益が出てない、もしくは赤字になってしまった。

事前の自分の予測と実績数値が整合しない。

何が事前の見立てと違ったのか、何を間違えたのか。

それを見つけるために様々な分析や考察をしていきます。

分析の結果を受けて、事業の利益がより大きくなるように、と経営者は様々な施策を講じます。

サッカーの勝因分析と違うのは、

起業したてでそれを緻密に行えるのは、おそらく経営者自身だけだということです。

予実分析の功罪

予実分析は、経営者の数値感覚を実績値にすり合わせていく作業とも言えますので、

経営者の数値感覚をより鋭くしていきます。

これにより、新たな施策を打ち出したり、様々な修正を行っていく

経営判断もだんだん早く正確なものになっていくものと思います。

ただ、差異の分析に終始しすぎると、分析自体が目的だと勘違いしてしまうので、

目的と手段を取り違えないよう注意が必要です。

柿本耕市郎
公認会計士・税理士
専門分野(ビジネスモデル、新規事業、税務)

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