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~『胸キュン』が大事~ 箱庭ゲームのイラストレーターが語る制作のこと

こんにちは!
サムザップの「ロンドン迷宮譚」でイラストレーターをしてるえんどうです。

サイバーエージェントグループ9年目で入社からスマートフォンゲームのイラストレーターや3Dモデラーをしてきました。


ロンドン迷宮譚は、本年1月27日にリリースをしたゲームで、本格ミステリーシナリオが読めるアイテム探しゲームです。


ロンドン迷宮譚では、サムザップ初の箱庭要素を取り入れています。

※「箱庭」とは...

要するにゲーム内での世界(街や、部屋など)の見た目を変えられるドールハウスのような機能です。

私の仕事として、配置設計・発注書制作・ディレクション・ゲームの組み込みまで、箱庭制作のクリエイティブ面を最初から最後まで見ています。

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今回は、箱庭ゲーム開発で工程ごとに気をつけたことを紹介します。

■[配置設計]ギリギリの狭さを攻める

箱庭制作はまず、配置設計から始まります。

家具の配置位置(ロンドン迷宮譚の箱庭は家具配置位置が決まっています)、エリア全体のサイズや、各アイテムのアイテムの高さの上限など箱庭の世界のルールを決定します。

箱庭のエリア、特に部屋の中は、キャラが歩けるギリギリの狭さにしています。

既存の箱庭ゲームでは、広々とした空間に転々と家具が置かれていることが多く見られます。
そのほうがサイズを気にしなくていいから家具は作りやすいですのですが、大豪邸のようでリアリティがありません。
ロンドン迷宮譚の家は、イギリスの「マナー・ハウス」と呼ばれるようなこじんまりとしたお屋敷をイメージしています。

家具を敷き詰めることで、一画面の密度も上がりますし、ドールハウスのような可愛さが出て、“ロンドン迷宮譚らしさ“になったと思います。

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■[発注書]「ハズレ」を作らない

プランナーから家具セットの方向性(ex.桜とカモミールをテーマにすること、可愛い/綺麗/クールなどの方向性)と、家具種(ex.「ベンチ」「噴水」)を決めてもらい、細かい部分はクリエイター主導で決めます。

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例えば上のお庭の家具は15個。小さなものもあります。
でも、ユーザーさんは一回一回頑張って手に入れる家具です。
「ハズレ」と感じてしまうような家具は作らないようにしてます。
大きいものはテーマが込めやすいし、大きいだけで特別感があり、自然ともらって嬉しいものになるので、小さいものほど可愛くなるように気をつけています

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また、時代感はかなり意識してます。
例えば電気は使わないとか。電話とかおきたくなっちゃうんですが、ゲームの舞台の1888年では、まだ存在しないんですよね。

■[ディレクション]統一感と、見やすさ

ディレクションでは、絵の書き込みよりも「一つの世界としてまとまっているか」を重視しています。

現在箱庭家具は、一画面に出るもので300個あり、イベント家具も含めると現在420個にもなっています。
家具ごと・部屋ごとでチェックせず、必ずゲームと同じように家具を並べてチェック、レタッチしています。

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■[ゲームの組み込み]仕組みを理解し、最後まで責任を持つ


クリエイターでUnityの組み込み・設定をして、プルリクまでします。
そうすることでコミュニケーションコストが起きにくく、クオリティをあげることができます。

ツールはUnityとSourceTreeを使用してます。
エンジニアが、クリエイターが使いやすいツール作成とサポートをしてくれてるから可能なことです。

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例えば、「箱庭のエリアをブラウザ上で設定できるツール」があります。
マス目にぽちぽち色をつけて、ボタンを押して書き出すだけの簡単なツールです。
それまではグリッド数を数えてエクセルに打ち込んで、マスタ反映してエディタをチェックして・・・ってことをしていたのですが、ちらりと「入力が大変」ということエンジニアに伝えたら、ある日突然完成していました!

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ツールを駆使して家具データのアップ作業が終わったら必ず確認環境に上がっているか、実機で確認します。

「表示できているか」はQAさんに確認してもらえますが、間違えてレタッチ前のものが上がってるなどは製作者じゃないと気づきづらい部分です。

また、ユーザーさんの気持ちで、スマホでの絵の見え方を最終確認します。

確認環境がきちんと用意されてるのもロンドン迷宮譚のチームの良いところです。

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■おわりに

こうして、ロンドン迷宮譚の箱庭が、日々作られています!

色々書きましたが私が一番大事にしているのは「胸キュン」です。
特に、シリアスなメインストーリーと、緊張感のある物探しゲームが主体のゲームなので、箱庭は合間に「ほっ」と息抜きできる場所であって欲しいと思って作っています。

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サイバーエージェントグループのゲーム・エンタメ会社、株式会社サムザップで働くひとみんなで運営していく広報note。日々の出来事から、文化、ひと、チーム、サービス、そこにかける想いを、ありのままに、カジュアルに発信していきます。