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北風と太陽、だけじゃない。南風を吹かせるのだ。

とりあえず、テーマに困ったら
肉球載せとけばいいって思ってるだろ、って?
いやいや、そんなことは、決して……その通りです。ごめんなさい。

感情を荒立てない、常に冷静で在ること、
というのは、決して「冷たい」とか「クール」である、
ということではない、と、
よくよく肝に命じておこう、と、常々思うのです。

感情を荒立てないことは、相手への愛と思いやりの形でもある。
常に冷静で在ることは、本質を見誤らないための、真摯な姿勢である。
だから、「冷たい」のでも、「クール」なのでもなく、
それもまた、愛の形なのだ。と、思うのです。

感情に振り回されずに話を聴く、伝える、ということ

感情、は、
四大元素で例えると、水のスートです。
水のように、
あらゆるものを濡らし、浸し、染み込み、流してゆく。
時折変質させたり、溶かして判別しずらくさせてしまう。

感情、は、
体温であり、人間らしさなので、
対話にはなくてはならないものですが、
水面が揺れすぎて、その奥の本質を歪ませてしまっては、
受け取ることも伝えることも、
うまくいかないのです。

だから、
話を聴くときも、伝えるときも、
ある程度の冷静さを保つために、
感情を切り離しておくことは大切だと私は考えています。

カウンセリングの時や、
友人と対話する時など、
感じた感情を素直にストレートに表現することが
言葉よりもずっと大切、という場合もありますが、

論理的に考えていることを伝えたい時などは、
感情を高ぶらせずに聴く、
感情を高ぶらせずに伝える、
ということが、とても重要になります。

なぜなら、感情は、言葉よりもずっとずっと雄弁だから。
 
相手の伝えたいことの本質を受け取ろうとする時や、
相手の本質に言葉を届けようとする時に、
雑音としての「自分の感情」が混じりこまないように、
「風」の思考の力(冷静さ)で切り離しておくことは、
逆に、とても丁寧に繊細に
相手と向き合おうとする姿勢なのではないか、と感じています。

変容を呼ぶ南風

相手を変えよう、何かをさせよう、とする時の例え話として、
「北風と太陽」という例え話があります。

北風と太陽が、旅人のコートを脱がせた方が勝ち、という勝負をしました。
北風は、ビュービュー吹いて、コートを吹き飛ばそうとしましたが、
旅人は、逆に、吹き飛ばされまいとコートを必死に掴みました。
次は、太陽が、ぽかぽかと暖かく旅人を照らしました。
旅人は、暖かくなってきたので、すんなりとコートを脱いでしまいました。
という話です。

これを、
何かを相手に伝えようとする時の態度に当てはめると、
北風は、風の論理で力任せに説得しようとする感じ。
太陽は、柔らかい言葉や共感で、相手に寄り添う感じです。

この童話の例のように、
太陽の在り方が有効な場面もたくさんあるのですが、
これは、相手が自ら変容するのを促す態度で、
自分が伝えたいことを伝える、という意図の時には、
この在り方では、弱いような気がしています。

意図的に自分の考えを相手に伝えようとする場面では、
自らの思考(風)を相手の心に届ける必要があって、
暖かく見守るだけではない、
切り込む力(風)が必要で、
ではそれは、どんな風(力)がいいのかなぁ、と考えた時に、
南風じゃないだろうか、
という比喩にたどり着きました。

全く水(感情)の要素が入らない、
カラカラの風(思考)は、切れ味が鋭すぎて、
相手を傷つけてしまうかもしれないし、
逆に、心を守ろうと壁を作って閉ざされてしまいかねないので、
少し、柔らかさ(水)を含んだ、しっとりした風。
暖かい方角から吹いてくる、南風。

そんな、
思いやりを含んだ風(南風)を、
そっと使っていきたいな、と、
思う今日この頃でした。

 

あなたなら、どんな聴き方、伝え方をしたいですか?


それではまた明日。
すみぃ でした。




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