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4 皇帝:荒野の玉座に座る王

<やさしいタロットカード解説シリーズ>
意味を覚えていなくても、その日から占えて、
占いやぬりえを楽しんでいるうちに、
知らず知らずのうちに、タロットの世界に親しめる
新感覚ぬりえタロット「やさしいタロット」を
一枚ずつ簡単にご紹介するシリーズです(^^)

4 皇帝:荒野の玉座に座る王

立派な椅子に座っている彼は、一国の王。
でも、なぜでしょうか。
その椅子は、野外にあるように見えます。
彼の目は、どこを、何を見つめているのでしょう。

タロットが成立した時代、「王」とはどんな存在だっただろう?

皇帝。英語ではThe Emperor。

日本の天皇も、 Emperor ですが、あまり、
「天皇」が「皇帝」だ、という印象はないのではないでしょうか。
皇帝って、どんな存在なんだろう?
と、改めて問われると、ちょっとわからない感じです。

私たち現代の日本人は、
「皇帝」のイメージがあまり持てない国に住んでいるんですよね。

そこで、
タロットが成立した時代のヨーロッパに目を向けると、
だいたい、13世紀から14世紀ごろ。

私、あまり歴史には詳しくないんですが、
感染病によって国自体が壊滅したり、
新しい国が出来ては滅び、出来ては滅び、
占領・戦争・大改革、そして大航海時代、
など、
「皇帝として国を統べる」ということは、
権力の1つの到達点ではあったけれど、
決してそれは、安穏とした地位ではなかったことが伺えます。

安定・権力・責任感。
皇帝のイメージは色々ありますが、
ここに描かれていない、
彼の国の国民を思うと、
彼が強く在れるのは、もしかしたら、
自分一人のためではなく、彼が背負っている、
彼を慕っている誰かのために、皇帝の椅子に座っているから、
なのかもしれない。
なんて、思いませんか。

<タロットとの会話を促す 魔法の質問> 
「なんのために、行動するのですか?」


学びを深めるちょこっとヒント

生命の樹:コクマー⇄ティファレト
 「革命的インスピレーション」と
 「中心・美」をつなぐ道

このカード、姿勢とプロポーションが、
ちょっと不自然だと思いませんか?

実は、組んでいる足は、
占星術の記号で、
「木星」の記号を示していると言われています。

そして、足元の「盾」に描かれている鳥。
この鳥は、実は1つ前の「女帝」のカードにも登場しています。
シンプルな絵柄の中に埋め込まれた暗号を、
見つけられた時の驚きや、
それについて研究してゆくのも、
タロットの沼的な楽しさの1つです。

やさしいタロットオンラインショップ

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