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2女教皇:ヴェールに秘匿された乙女

<やさしいタロットカード解説シリーズ>
意味を覚えていなくても、その日から占えて、
占いやぬりえを楽しんでいるうちに、
知らず知らずのうちに、タロットの世界に親しめる
新感覚ぬりえタロット「やさしいタロット」を
一枚ずつ簡単にご紹介するシリーズです(^^)

2女教皇:ヴェールに秘匿された乙女

女教皇・THE HIGH PRIESTESSは、「女の教皇」です。
 
いや、文字通り!でも、そもそも「教皇」って、どんな職業かというと、
正しくはローマ教皇、教会の中で最も権威のある人物を示すのですが、
この地位には、現在でも、男性しか就くことを許されておらず、
女性の教皇というのは、実在するはずのない、ありえない人物なのです。
 
ですが、13世紀頃、一人だけ、伝説上の女教皇が存在し、
その女性がタロットカードの2の元になったという話があります。
 
知識・人格・素行共に、素晴らしく優れ、
あらゆる人々の推薦を受け、教皇まで上り詰めた人物がいた。
しかし実は、その人は、男装した女性だったのです。
 
ひた隠しにしていた秘密は、
彼女が懐妊・出産したことで明らかになります。
 
そして、彼女の存在は、ローマ教会の中の重大な秘密として
歴史から消し去られ、彼女の話も伝説とされ、真実はヴェールの中です。

あなたには、どんな女性に見えますか?

その話が、真実であったかどうかは、わかりません。
 
しかし、このカードが存在すること、
そして、「女教皇」という名前で受け継がれていること、
そこからイメージできることはかなり広がります。

教皇という地位は、当時、政治的にも宗教的にも、最高の権力者です。
女性という性が差別されていた時代。
あらゆる分野での努力が必要だったことでしょう。
 
静かに、秘密を内に秘めながら、
ひたすらに真実を学び続ける。

決して汚れのない純粋性と、
ひたむきな謙虚さ、そして、
奥の奥に秘められた熱い意思の強さ。
 
彼女が手にしている書物には、
どんなことが書かれているのでしょう。
 
聖衣を身にまとった聖女、その姿に、
後の世の人々は、有名なあの聖女の姿を重ねたと言います。

そんな、伝説を背負ったカード。 
このカードは、静かでひたむきな、ダウンロード、学びのカードです。
 

<タロットとの会話を促す 魔法の質問>
「何を受け入れ、何を受け取りますか?」

学びを深めるちょこっとヒント

生命の樹:ケテル⇄ティファレト
「全てがあるところ・全知全能」と
「中心・本質」をつなぐ道

タロット1魔術師は、究極の男性性、
タロット2女教皇は、究極の女性性のメタファー(隠喩)
だと言われています。
 
女教皇のイメージを深めるヒントは、
ズバリ、↑の本文の中にチラッとほのめかした、
「有名な聖女」です。
彼女のイメージと、女教皇のイメージは、
とても近しく重なります。
とても強い光であった「神の子」のそばにいて、
彼を支えた存在。
 
カバラの起源が旧約聖書であることからも、
タロットの世界観は、宗教の歴史ととても深い関係があります。
 
しかし、抹消された「伝説の女教皇」のように、
後の政治的に暴走した教会制度によって、
秘密にされて消し去られている事実も少なくありません。
タロットカードには、そんな、全時代からの秘密の暗号・メッセージが、
数多く残され、伝えられているのです。



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