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検査ははじまり。やっとスタートラインに立てた。

4月1日ですね。
春らしい陽気に
心も軽くなります。

今年も桜が咲き始めていて
花びらを広げて咲く様は
めいいっぱいに春を楽しんで
いるようです。

今までは、桜というのは
ただの春の季節の花。

けれど、母が難病になり
今夜が山場と言われたり、
一生病院生活かもしれないと
言われる中で

一緒に春を迎えられるということが、
どんなに尊いことか
思い知りました。

あんなに何気なく生活の
背景で咲いていた桜。

病室からは見えないし
その風景の中に
自分を感じることができない。

2019年に入院し、
次に迎えた春は2020年。
コロナで混沌とした中でした。

入院し、8ヶ月間も
病院で過ごしていた母に
気分転換に、と
先生と看護師さんが
院内のお花見に
連れ出してくれました。

ありえないはずだったこと
もう一緒に桜を見ることも
できないのかもなと思っていたから
あの時の桜は忘れられない。

その次の春。
ネタバレになりますが、
母はまだ入院生活を送っていて、
一時外出の許可が出た頃。
自宅へ帰る介護タクシーから
一緒に眺めました。

大切な人と美しいものを
分かち合えることは
互いに生きていてこそ。
桜がそこに咲いてこそですね。

今年はどんな春を見に行こう。。。

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時は2019年、秋。

感染症からの敗血症性ショックで
2回目のICU入室を果たした母。

迅速な治療のおかげで
ショック状態はすぐに改善。
元々あった大量のむくみも
大幅に良くなっていた。

毎日4000mlくらい尿が
出るものだから、
脳に障害があるのでは?と
検査をしたりもしたけど

ただむくみで血管外に
漏れ出ていたものが
戻ってきただけ。

むくみは良くなったものの
根本的には大量のアルブミン投与を行い
状態を保っていました。

なぜ、アルブミンが必要なのか。
それは体に必要とされる
アルブミン量が不足していたから。

本来必要な量の1/4以下まで
低下したこともあった。

どうも血管の外に
漏れ出してしまっているよう。

ではそれはどこから漏れてるの?
というのを検査することに。

「消化管蛋白漏出シンチグラフィ」

”シンチグラフィ”というのは
放射性元素を用いる
核医学検査の一つです。

対象の臓器に特異的に反応する薬剤を
体内に注入して
画像診断を用いて病巣の場所を
突き止めるものです。

母の行った蛋白漏出シンチグラフィは、
蛋白が漏れているか否かや
漏れている部位を
特定できるというものです。

薬剤を用いたCT検査のようなもので、
消化管内視鏡検査に
比べると苦痛が少ないです。

薬剤投与後に、
通常は1時間・6時間・24時間後に
撮影を行い、
診断するような流れです。

内視鏡検査が大の苦手の母、
そんな母にとってみたら
血管から投与するとはいえ
内視鏡より良かったようです。

何はともあれ、
重要な検査の日だったので
私は病院で待機していました。

検査の結果はすぐにわかりました。
小腸からの蛋白漏出が確認され
回腸(小腸の終わりの方、大腸側)からの
漏れが大きかったということ。

この検査結果を踏まえて、
蛋白質の漏れ出していると
考えられる腸管下部を観察するために
下部消化管内視鏡検査
(通称大腸カメラ)を行うことに。

明らかな改善はないものの、
少しずつ少しずつ良くなり
日々様々な検査を行うことに。

検査を受けられる状態になった
やっとスタートラインに
立てたのでした。

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今回はここまでです。
最後まで読んでくれた方、
途中から読んでくれた方も
ありがとうございます。

また次回の更新まで、では。


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