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INFJが韓非子にハマった結果


実は最近、韓非にハマっていた。


(以下哲学を趣味としている者の超個人的な見解です。学術的根拠は無く,誤りがあるかも知れないことを承知の上で文書を書いています)


韓非とは中国古代の哲学者で、カジュアルな本でしか情報を集めてないので語弊があるかもしれないけれど一言で言って「超現実主義」だ。
16パーソナリティーでいうところのSとTであることは確定なんじゃないだろうか。(多分)
どN(ど理想主義)の私からしたら韓非のどS(ど現実主義)は新鮮で、有り難くて、とてもとても勉強になる。


ところで、これまで私が1番信じていた哲学者はアリストテレスだった。アリストテレスのどこかフワフワとした概念は理想主義ぽくて親しみやすく、とくに倫理の授業では必ず習う基本的な概念「中庸」は、私にとって生きていく上での大きな指針になっている。


韓非は「現実」という棍棒で、理想主義でフワフワとした未来を期待する私の頭を躊躇なくぶん殴ってくる。
こんな世界がいいよね、こんな未来が正しいよねと言った夢物語を、韓非は次々とぶっ壊す。
あまりに「理想主義」に振り切っていて空想の世界に飛んでいってしまいそうな私を、韓非は反対側から引っ張って地に足をつけてくれる存在だ。まさにわたしが「中庸」の状態になるために、韓非の考え方は欠かせない。


さていつも前置きが長くなってしまうのが私の悪い癖だとnoteを始めて気づいたことだが、何が言いたいかというと韓非おかげで考え方が変わったことがあったので紹介したいということだ。


内省が好きな私にとって、人生での1番の大きな課題といえば孤独よりも人間付き合いだ。
常に人からどう思われているかに神経を張り巡らせ、誰にどう写っているかを思考しながら日々過ごしている私は、ほんの小さな事にまでクヨクヨクヨクヨしてしまう。
例えば数分前の同僚とのやりとりを思い返して
「あぁ〜さっきの会話の正解はこれだったな〜」
「こうやって返してあげればよかったな〜」
「わ〜あんなこと言って悪い気させなかったかしら」
などと暫く考えてしまうのが毎日のことだ。


などと言うと、100%の確率で友人などから「人生つらそう」とか「大変そう」とか言われるけど実際そうだ。辛いし大変だ。でももう2*年もこんな感じで生きてるのでだいぶ慣れてきたけど、それでも辛くなることがある。
私の頭の中にはラインのようにその日に会話した人たちとの履歴が鮮明に残っていて、寝る前にスクロールして間違いを探している。
好きでこんなことをやっているわけではないので勿論辛くなる時はあるが、誰にも嫌われたくないと言う観念から無意識のうちにやってしまう毎日だ。


そこで。


韓非はこう言った。

「人は"何を言ったか"なんて見ちゃいない。"誰が言ったか"が重要なんだ。正しい言葉を信じるんじゃなくて、好きな人の言葉を信じる生き物なんだ」(ど意訳)


そ、


その通り〜〜〜〜〜


そう、まさにその通りなのだ。あまりに理想主義で、わたしはつい"現実""実際""実情"そこら辺を忘れてしまうのだけれど、確かにそうなのだ。

つまり、寝る前にその日の会話の履歴を遡る必要なんてない。
私がその日どんな言葉を言っても、どんなスタンプを押していたとしても、相手はそう気にしていない。私のことが好きなら何を言っても好きでいてくれるし、嫌いなら何を言ってもダメなのだ。

だから人に好かれたいなら言葉を振り返っていても意味がない。結局は日々の「行動」の積み重ねなんだと気づいた。


そして話は戻るが、理想主義のわたしは本当に現実を見落としがちだ。

例えば、大きな夢を持って、常に向上心があって、やる気に満ち溢れ常に改善に向けて動いている人が「理想」と謳われていても、実際に人に好かれるのはどこか気が抜けてて、やる気がなくて、いつも気怠そうな人だったりする。
この理想と現実のギャップを見落とさないことが、INFJにとって実はとても、とっっっっても重要だ。



そして正直、現実社会と理想の世界のギャップに嘆き散らかしていいのは学生までだと思っている。


INFJに必要なことは理想とされる世界とかけ離れた現実社会を受け入れて、認めて、その上でどう理想を捨てずに生きていくかを考えることだと思う。
とっても厳しいことを言ってしまうけど、正直生きづらい生きづらいなんて嘆いているまんまじゃ何も変わらない。
大丈夫、生きづらい理由がINFJという性格のせいだと分かったら、そこからどう進んでいけばいいのか考えることができるから。
生きづらいと認めた上で、どう進んでいくか。


そういった点で韓非の現実主義なものの考え方は私にとって必須であり、一歩進む上で大きな後押しとなった。


なんていいつつ、アリストテレスと韓非と3人で飲みにいけたら最高に楽しいだろうな〜なんて、理想主義の私はそんな空想に相変わらず思いを馳せてしまうのだが…


(探究学習ってなに?と思いながらも探究学習がすき、とタグをつけていることを謝ります。すみませんでした)


追記


読み返した思ったんだけれど、誰にも嫌われたくないならわかるけど色んな人に"好かれたい"はあまりにも強欲だよな、、、砂のようにさらさらと生きたい

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