見出し画像

2022年ベスト10冊

10冊とか選べないけど、あえて選ぶとしたらの
10冊


方舟 夕木春央
話題にもなった一冊 ネタバレ厳禁なので何も言えないという。
個人的に後日談は要らないと思っている。あのラストだからこその余韻がすごいから。

龍神池の小さな死体 梶龍雄
復刻版よ、ありがとう。素晴らしいドラマミステリー。復刻版により良いミステリー小説が知られるのは良いこと。もっと知られるべき。

羆嵐 吉村昭
破船から読み始めたけど羆嵐に度肝を抜かれたのでこちらに。
三毛別羆事件がモデルとなっている。羆の恐ろしさを伝えていかなければならない。

走査線上の夕映え 有栖川有栖
シリーズものがコロナ禍とリンクしていて驚いた一冊。読んだ時に実際にこのコロナの中で捜査しているような錯覚に。今、読んで欲しい。

濱地健三郎の呪える事件簿 有栖川有栖
こちらもコロナ禍を舞台にした心霊探偵シリーズ。コロナ禍でも霊はいるし、そして訴えたいことすら関係しているという着眼点に目から鱗。こちらも今、読むべき。

雪と珊瑚と 梨木 香歩
赤ん坊を抱えて途方にくれた女性・珊瑚が主人公 都合よく新しい彼氏が出来て幸せですだったら評価しなかっただろう。強いわけでもない、しかし弱くもない周囲には良い人も嫌な人もいて、でも助けられて生きていく素敵な話。

推し、燃ゆ 宇佐見りん
推しを応援すること以外は何もない主人公 推しが芸能界を辞めると知った瞬間からの展開までは、そうかーくらいだったけどここからの緊迫感の描写が目が離せなかった。存在しそうというギリギリを攻めた一冊。

ヤギより上、猿より下 平山夢明
表題作の花火をぶっ放している空気も好きだけど実は他の話も良いなと思う
人権とか動物愛護とか真面目にやっている人達にしたらきれいごと言って金をかすめ取ろうとする連中は悪でしかないね!

悪い夏 染井為人
どんどん悪い方向へと転がっていくストーリー ラストの全員集合!は逆に笑っちゃった。 悪いやつなのにヤクザがなんか腑に落ちること言うのもおかしい。生活保護に関する考え方も考えさせられる。

赤と青のエスキース 青山美智子
一枚の絵画を軸にした5つの話 ラストまで読むと、なるほどと頷く。
美しい絵画がきっと浮かぶはず。



しかし10冊を選ぶって難しいね 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?