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資産運用は避けるべき?その理由7選と投資のコツ、向いている人の特徴


資産運用をすれば自由に使えるお金が増えるため、生活がより豊かなものになります。しかし、インターネット上の記事には「資産運用はやめとけ」という声も多く、資産運用をすることに不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、資産運用はやめとけと言われる理由、資産運用に向いていない人・向いている人の特徴などを解説します。資産運用をすべきかどうか悩んでいる方は是非ご参照ください。

なぜ「資産運用はやめとけ」と言われるのか?


資産運用でお金が増えれば、生活がより豊かになります。そのため、何もしないままよりも、資産運用したほうがよいと考える方が多いと思いますが、一部の方は「資産運用はやめとけ」と警鐘を鳴らしています。

資産運用はやめとけと言われる背景には、以下の7つの理由が挙げられます。

  • すぐに稼げるわけではない

  • 詐欺に遭う可能性がある

  • リスクが高いとギャンブルと捉えられることもある

  • 資産運用にはコストがかかる

  • 基本的に元本保証がない

  • 運用した金額を取り戻せないことがある

  • 個人投資家は不利になることがある

すぐに稼げるわけではない

資産運用を始めたからと言って、すぐに稼げるわけではありません。短い期間ですぐに大金を稼げる運用方法はハイリスク・ハイリターンに分類されて、運用に失敗した場合の損失が大きいです。

基本的にはリスクを抑える観点から長期的な視点で運用を行うことになるため、短期間ですぐに稼げる、大金が手に入るわけではないという点に注意してください。

詐欺に遭う可能性がある

資産運用初心者の場合、投資詐欺に遭う可能性が高いです。インターネットやSNSなどで資産運用について情報収集をしていると、高利回りかつ元本保証といった書き込みが目に留まった方もいると思います。

このような書き込みを信じて出資したところ、出資後すぐ音信不通になった、最初は利息が振り込まれたものの数ヶ月後に振り込まれなくなったといった詐欺被害が多発しています。特に資産運用初心者は情報が正しいか判断する能力が乏しく、詐欺被害に遭いやすいので気を付けてください。

簡単に稼げる方法はないと肝に銘じておくと詐欺被害に遭うリスクを軽減できるでしょう。

リスクが高いギャンブルと捉えられることもある

投資をリスクが高いギャンブルと捉える方も少なくありません。価格が上がるか下がるか当てるという点ではコインの裏か表を当てるのと同じで成功確率50%のギャンブルに似ていると言えます。

しかし、投資の成功確率は50%ではありません。価格の変動には根拠があり、根拠を理解して投資すれば、成功確率を高められるのです。ただし、根拠なく投資するのはギャンブルなので絶対にやめましょう。

資産運用にはコストがかかる

資産運用には必ずコストが発生します。株式投資では売買手数料、投資信託では販売手数料、信託財産留保額、信託報酬、不動産投資では仲介手数料や管理委託費などです。

発生した利益からコストが引かれる分には利益が減るだけ済みますが、利益の有無に関係なく発生するコストは資産を減らす要因となる可能性があるので注意してください。

基本的に元本保証がない

金融商品の多くは基本的に元本保証がありません。元本保証とは、運用結果に関係なく投資したお金が必ず戻ってくることです。

預金は基本的に元本が保証されていますが、投資は元本保証のない金融商品を運用するのが一般的です。そのため、運用結果によっては資産が目減りする可能性があります。しかし、うまく運用すれば預金よりも大きく資産を増やせる可能性があるため、リスク管理をしっかりと行いながら運用することが大切です。

運用した金額を取り戻せないことがある

元本割れした場合、運用した金額を取り戻すことができない可能性があります。元本保証がない金融商品は、元本割れの可能性がある、つまり利益を必ず得られるとは限らない金融商品ということです。

予想が裏目に出て、どんどん資産が減って取り戻せない可能性もあることを理解しておきましょう。

個人投資家は不利になることがある

機関投資家や大口投資家などが相場を左右している一面もあるため、個人投資家には不利な面もあります。相場は金利や景気、社会情勢などのさまざまな要因で変動しますが、潤沢な資金を持つ機関投資家や大口投資家が資金を動かすことで相場が大きく動くことも少なくありません。

また、機関投資家や大口投資家は資産運用を専業としており、毎日トレードできる環境にあるという時点でも、個人投資家には不利と言えるでしょう。

資産運用に向いていない人の特徴

全ての方が資産運用に向いているわけではありません。資産運用に向いていない方が資産運用を始めた場合は、資産を増やすつもりが反対に減らしてしまう恐れもあるので注意してください。

資産運用に向いていない方の特徴として、以下の5つが挙げられます。

  • 楽をして稼ぎたい人

  • 今すぐ稼ぎたい人

  • 勉強するのが面倒だと感じる人

  • 資産運用するための資金に余裕がない人

  • 価格変動に一喜一憂してしまう人

楽をして稼ぎたい人

資産運用で安定した収入を確保することは楽ではないため、楽をして稼ぎたいと考えている方には、資産運用をおすすめしません。

資産運用は労働を伴わない不労所得だと考えている方もいると思います。しかし、実際には投資戦略を練る、相場環境を把握するために情報収集するといったように時間と手間がかかるということを理解しましょう。

今すぐ稼ぎたい人

資産運用で安定した収入を確保するためには、長期的な視点で運用する必要があるので、今すぐ稼ぎたいと考えている方も、資産運用に向いていないでしょう。

短期的に利益を得ようとすると、ハイリスク・ハイリターンな運用方法を選択することになるため、ギャンブル要素が強くなります。一か八かの投資になってしまうため、収益が安定しないでしょう。

勉強するのが面倒だと感じる人

資産運用で収益を安定させるには勉強や努力が欠かせないため、勉強や努力をすることが面倒に感じる方は、資産運用に向いていません。

投資ではさまざまな専門用語が登場するため、専門知識を身につけなくてはなりません。また、価格が変動する要因はさまざまなので、社会情勢や世界経済、企業の動向、トレンドなどを総合的に精査しながら価格変動を予想することが求められます。

勉強や努力が面倒に感じるのであれば、投資信託やファンドラップなどを選択し、資産運用の専門家に資産を運用してもらいましょう。

資産運用するための資金に余裕がない人

資産運用は利益が得られるとは限らず、最悪の場合は資金を失う可能性があるため、資産運用に充てられる資金に余裕がない方も、資産運用をおすすめしません。

元本が保証されていない金融商品を運用する場合、資金を減らす可能性があります。生活費を資産運用に充てた場合、投資に失敗すると生活に支障が生じます。運用に失敗した場合の影響を最小限にするためにも余剰資金を原資としましょう。

価格変動に一喜一憂してしまう人

長期的な視点で行う資産運用は短期的な価格変動をほとんど気にする必要がないため、日々の価格変動に一喜一憂する方は、資産運用に向いていないでしょう。

日々の価格変動に一喜一憂してしまう方は冷静な判断ができない傾向があります。収益の安定化を図るには冷静に先を見通すことが必要です。感情的になりやすい方は気を付けましょう。

資産運用に向いている人の特徴


以下の6つの特徴に該当する方は、資産運用に向いています。

  • 勉強したり情報収集したりするのが好きな人

  • コツコツ節約できる人

  • 長期的な視野を持って戦略を立てられる人

  • 投資スタイルが確立できている人

  • しっかりした人生設計がある人

  • 決断力に自信がある人

勉強したり情報収集したりするのが好きな人

収益を安定させるには勉強や情報収集が欠かせないため、勉強や情報収集などが好きな方は、資産運用に向いています。

単純に価格の上下を当てる場合は成功確率50%です。しかし、勉強や情報収集をすれば、価格がどちらに変動するのか見極めやすくなります。成功確率を50%以上に高められるため、収益が安定するでしょう。

コツコツ節約できる人

節約によって余剰資金が増えると、投資に充てられる資金が増えることで失敗を回避しやすくなるため、コツコツ節約できる方にも資産運用をおすすめします。

投資に充てられる資金が限られた状況では、投資戦略が限られます。しかし、節約によって固定費を少しでも削減できれば、余剰資金の増加で投資戦略の幅が増えるため、収益の安定化を図れるでしょう。

長期的な視野を持って戦略を立てられる人

資産運用でリスクを抑えながら安定した利益を得るには長期的な視点を持つことが欠かせないため、長期的な視野を持って戦略を立てられる方は、資産運用に向いています。
短期的に利益を得ようとすると、ハイリスクな運用方法を選択することになり、資産を減らす可能性があります。しかし、長期的な視野を持って戦略を立てれば、リスクを抑えながら着実に利益を積み重ねられるでしょう。

投資スタイルが確立できている人

投資戦略にブレが生じてしまうと安定した利益を得ることができないため、投資スタイルが確立できている方にも資産運用をおすすめします。
少額から運用を開始し、失敗と成功を繰り返しながら自身の投資スタイルを確立します。自身の投資スタイルは経験則を反映した最も成功確率の高い手法と言えるため、安定した収益が期待できるでしょう。
自分の投資スタイルを確立できていない、確立するまでの損失を最小限に抑えたい方は、アプリやデモ口座でのシミュレーションをおすすめします。

しっかりとした人生設計がある人

資産運用では目標を明確に設定することも大切なので、しっかりとした人生設計があるという方は、資産運用に向いています。
目標を明確に設定できていないという方は、投資戦略にブレが生じやすく、判断を誤って資産を減らすリスクが高いです。しかし、しっかりとした人生設計がある方は、いつまで・いくら資産を増やすといった目標が明確なので判断を誤りにくく、安定した利益を得られるでしょう。

決断力に自信がある人

資産運用で安定した利益を得るには勇気が必要なシーンもあるため、決断力に自信がある方にも資産運用をおすすめします。
例えば、相場が不安定な中で踏みとどまる勇気、チャンスが到来したタイミングで一歩を踏み出す勇気、損失や利益を確定させる勇気です。タイミングを逃すと、チャンスを逃すだけでなく、損失の拡大、利益が損失に変わる可能性があるため、決断力は資産運用においてとても重要と言えるでしょう。

資産運用をした方がよい3つの理由

資産運用をすべきかどうか悩んでいる方には、以下の3つの理由から資産運用をしたほうがよいと言えます。

  • 株式を含めた資産価値は上昇傾向にある

  • 資産運用はインフレの備えになる

  • 個人投資家向けのサービスも充実してきている

株式を含めた資産価値は上昇傾向にある

日経平均株価はバブル後の最高値を更新、金も高値水準を維持しているといったように、近年の資産価値は上昇傾向にあります。
相場には一定の範囲内で上下を繰り返すレンジ相場と一定の方向に変動するトレンド相場の2つがあります。上昇傾向にある現在はトレンド相場と言えるため、これを機に投資を始めるのも選択肢の1つと言えるでしょう。

資産運用はインフレへの備えになる

インフレが進行した場合、お金の価値が下がって物の価値が上がります。そのため、現金は額面が変わらなくても資産価値は目減りすることになるので注意が必要です。
不動産投資のように現金を不動産に換えれば、インフレによって不動産価格の上昇が期待できます。このように資産運用はインフレへの備えになるので、インフレが進行する局面では資産運用が有効と言えるでしょう。

個人投資家向けのサービスも充実してきている

資産運用の初心者が情報を精査して安定的に収益を得ることは、簡単なことではありません。しかし、昨今は個人投資家向けにAIが投資アドバイスを行うサービスが提供されており、投資のハードルが低くなりました。

昔と比べて個人投資家向けのサービスが充実していることを考えると、リスクを抑えながら資産運用を始めるのに最適なタイミングと言えるでしょう。

資産運用を成功させる5つのコツ

資産運用を成功させるには、以下の5つのコツを押さえた上で資産運用を始めることが大切です。

  • 自分に合った投資スタイルを探す

  • 少額投資からスタートする

  • 投資先や投資分野を分散させる

  • 投資額の増額は家計の見直しをしてからにする

  • 投資先や投資手法に迷ったらプロの意見を聞く

自分に合った投資スタイルを探す

人によって投資スタイルはさまざまです。資産運用の知識が豊富な方の場合、タイミングを見計らってハイリスク・ハイリターンな運用方法を選択して、大きな利益を得る方もいます。
また、リスクを抑えながら安定した利益を得たい方や投資の時間をあまり確保できない方は、投資信託や積立投資を選択する方も多いです。人によって最適な投資スタイルは異なるため、自分に合う投資スタイルをまずは見つけましょう。

少額投資からスタートする

資産運用初心者の場合、投資に慣れるまでは少額投資からスタートさせることをおすすめします。その理由は、投資に慣れるまでは失敗するリスクが高いため、まずは経験を積む必要があるためです。
少額投資であれば万が一運用に失敗しても、最小限の損失に抑えられます。少額を失うのも嫌だという方は、アプリやでもトレードなどでシミュレーションをしてから実際に投資を始めましょう。

投資先や投資分野を分散させる

資産運用では投資先や投資分野を分散させるといったように、分散投資を心がけることが重要です。例えば、株式投資の場合は投資先の銘柄を複数に分ける、株式投資と債券のように投資分野を分散させるなどです。
また、タイミングや資金を分散させることでもリスクを抑えられるでしょう。

投資額の増額は家計の見直しをしてからにする

少額投資からスタートした後、投資に慣れてきたことを理由に投資額を増やしたいと考える方も多いと思います。投資額を増額するかどうかを決める際は、まず家計の見直しを先に行いましょう。
収入が変わらない状況で投資額を増やすと、万が一運用に失敗した場合は家計に影響が及びます。しかし、家計を見直して算出した余剰資金を投資に充てるようにすれば、家計に影響が及ばずに済むでしょう。

投資先や投資手法に迷ったらプロの意見を聞く

資産運用では投資判断を誤ると資産を大きく減らす恐れがあります。投資判断を誤らないためにも、投資先や投資手法に迷った場合は、プロの意見を聞くことを忘れないでください。
証券会社といった金融機関を介して資産を運用する場合はアドバイザーが資産運用の相談に乗ってくれます。また、お金と暮らしの専門家であるファイナンシャルプランナーに相談した場合は、個々のライフプランに合わせた資産運用のアドバイスが期待できるでしょう。

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