貯金が1,000万円を超えたら必見!大切な資産を守り、増やすための5つの方法
貯金が1000万円を超えるまであなたは壮絶な努力をしてきたのではありませんか?
そろそろこの1000万円をどう活用すべきかを考えているのではないでしょうか?
努力して貯めてきた1000万円以上の貯金はこれからも大事にしていきたいですよね?
ですが、その貯金の管理方法を間違えるとお金が減っていってしまう可能性もあります・・・・。
例えば1000万円以上の貯金があると銀行から電話が来ることをご存知でしょうか?銀行では貯金がある人に対して営業の電話をすることがあります。
最初はなんの取り留めのない会話で電話をしてくれます『いつもご利用ありがとうございます。今現在貯まっているお金はお使いになる予定はありますか?何かお困りごとがあったらぜひご連絡ください』と。
ですが!あなたが利用している銀行にこの貯金をどうすれば良いか?という相談に安易に行くのはおすすめできません。なぜなら銀行が利益を得るための金融商品を紹介する可能性が高いからです。
もちろん、すべての銀行、銀行員がそうではありませんが、営業されるがままに金融商品を購入した場合、せっかくの貯金が最悪の場合減ってしまうこともあります。
私の知人はこのような電話を受けて貯まっていた貯金を定期預金にしようとして銀行に相談しに行きました。相談した結果、ある投資信託をおすすめされて買ったのですが、現在結果はマイナスになったまま4年間持ち続けています。
貯金1000万を超えたらやるべき5つの対策
貯金1000万円を銀行に預けたまま何も対策をしないでいると、損をする可能性があります。
貯金1000万円を超えた人は、以下の5つの対策をしておけば損をする可能性が軽減されます。
・税金対策をする
・銀行口座を分けて、預金を分割管理する
・生活防衛資金を確保する
・近い将来に発生する出費に備えて資金を確保しておく
・余剰資金で投資を検討する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
税金対策をする
貯金1,000万円を超えたら税金が発生すると思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実際は貯金1000万円自体に税金が発生することはありません。しかし利息に税金が発生します。
例えば貯金1,000万円を預金金利が0.2%などの所に1年預けると、20,000円の利息が受け取れます。この利息部分に20.315%の税金が発生するので、約4,000円が税金で引かれて、実際は約16,000円の受け取りになります。約4,000円の税金はできれば払いたくないと思う方もいると思いますが銀行などに預ける以上利息は発生してしまうので普通預金の0.002%の利息だとしでも税金は引かれてしまいます。
そこで税金対策として税金がかからない貯蓄を下記5つご紹介します。
・自宅で現金保管
・財形貯蓄(住宅)
・財形貯蓄(年金)
・納税準備預金
・納税貯蓄組合預金
それぞれ注意するポイントがあります。自宅で現金を保管するということはそもそも銀行に預けないので利息も税金も発生しません。財形貯蓄は、住宅を買うためと老後の生活費とする年金の2種類がありますが、片方だけでも両方利用する場合も5年以上の積立が必須で非課税金額は最大550万円までとなっています。
納税準備預金と納税貯蓄組合預金はほぼ同じもので、法人や個人事業主が税金を支払うための貯金になります。税金を支払う際にのみ利息に対して非課税で、その他の理由で引き出す場合はそれまでついた利息に20.315%の税金が発生します。
貯金1000万円を超えたときの税金対策として、一番簡単なのは自宅での現金保管が税金も発生しなくて、減る心配もないと思うかもしれません。果たしてそうでしょうか。私たちは現金を貯金もしくは自宅保管でそのままにしておくのはリスクだと考えます。
銀行口座を分けて、預金を分割管理する
預金保険制度に加入している金融機関が破綻した場合、元本1,000万円までとその利息が保護される「ペイオフ制度」があります。
貯金が1000万円以上ある場合、1000万円を超えた部分はこの制度の適用外となるため、一つの銀行に1000万円以上を預け続けることは高リスクとなります。
銀行口座を複数に分ける場合は、生活防衛資金用と近い将来に発生する予定の出費用の資金を目的別に分けると良いでしょう。
これらの資金の算出方法は、この後詳しく説明していきます。
一つの銀行に1000万円以上預けるのはそんなに危険?
国内の三大メガバンク(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行)は「大きすぎて潰しにくい」と言われているように、これらの銀行が潰れるリスクは現実的には限りなく低いでしょう。
実際、2003年のりそな銀行の経営が破綻しそうになった際には、公的資金が注入されました。
ただ、メガバンク以外の銀行も経営破綻するリスクは低いとはいえ、決してゼロではありません。
資産を守るためにも、まず口座を分けましょう。
すべての資産を一つの銀行に預けるのではなく、複数の金融機関に分けて預金することで、一つの銀行が破綻しても全資産が影響を受けるリスクを低減できます。
生活防衛資金を確保する
生活防衛資金とは不測の事態や万が一の時に備えておくお金のことです。資金を分けて確保しておかないと、貯金として全部一緒にしている場合、どのくらい使っていいのか、使っていたのかわからなくなります。知らないうちに大幅に貯金が減ってしまっているということもあり得るので、まずは生活防衛資金を分けて確保しましょう。
生活防衛資金が必要になりそうな不測の事態とは例えば下記のような事が当てはまります。
上記の不測の事態に備えるため、目安として生活費の約3ヶ月〜6ヶ月分に値するくらいの資金を確保して分けておきましょう。
余剰資金で投資を検討する
生活防衛資金の確保で万が一の時の備えは完璧、将来のための資金を確保して日々の生活を楽しめる準備も万端です。最後に1000万円以上ある貯金からそれらを差し引くと残るお金のことを余剰資金と言います。余剰資金とは当面使う予定がないお金の事です。余剰資金で投資をはじめましょう。
なぜなら投資をはじめないと
・インフレによりお金の価値が減る
・貯金だけではお金が増えないリスク
により、将来数千万円以上損をする可能性があります。
貯金や家計管理には興味があるけど、投資は自分とは関係の話かも…と思っている方もいるかもしれませんね。
そんな方は、FP1級の資産運用のプロから投資の必要性について学んでみるのもおすすめです。
投資の知識がゼロの方でもわかる内容になっています。
貯金1000万超えたら知っておくべき!お金を増やすためのおすすめの投資先
前章では貯金だけではお金が増えていかないという事がわかっていただけたかと思います。そして1000万円を貯金しておくだけというのが非常にもったいないことであると少しでも思われたと思います。ではどうすればいいの?ということですが、そこで貯金以外でお金を増やしていく方法として投資をおすすめします。
投資と聞いてだいたいの人が真っ先に思い浮かぶのは株だと思います。私も投資先としてお金が増えるのは株だと思います。この章では数ある投資の中で、なぜ株へ投資をするのがおすすめなのかその理由を解説してきます。
貯金以外に大きく資産が増えたものは株
フランスの経済学者であるトマ・ピケティさんは、18世紀までさかのぼってデータを分析した結果、
株などの資産をもっている人の方が収入が増えるペースが早いと証明しました。
これを「r>g:アール大なりジー」と言います。
資本収益率とは株など資産からもたらされる利益経済成長率とは給料のこと
例えば現代の初任給と50年前の初任給は異なります。それは経済成長をしたからです。
でも経済成長率が2%に対して、資本収益率は4〜5%だったという事をトマ・ピケティさんは証明しています。つまり、株で増えるお金の方が給料が増える速度より速いので、お金を増やしていきたいなら株で増やしていくほうが良いのです。
株式投資が金融商品の中で一番正しい方法だと証明されている
次の画像は株式投資が始まってから200年以上の歴史の中で、一体どの資産が一番増えたのかを示すデータです。結論から言うと、約200年間の平均年利回りが6.7%と株式投資のリターンが一番という事を示しています。
特に選択肢の多い金融商品の中で、過去の統計から株式投資が最善の方法であると判断できます。自分の資産を株式投資に紐付けることで長期的に資産を大きく増やしていけるのです。
最近の日本の株価動向と過去の株式市場との比較を参考に
株でお金を増やした結果、貯金のみした人に比べて20年後の資産額の差は2倍以上
20年間貯金だけで現金をそのまま貯金した人と、株に投資をして積み上げてきた人の比較をした場合、その差は約2倍以上になります。
例えば毎月5万円を、株式投資で年率6.5%で運用した場合のシミュレーションをしてみました。
その場合下記の結果になります。
現金で貯金を毎月5万円続けた場合、20年後は1,200万円になりますが、
年率6.5%で運用した場合は約2,400万円とその差は2倍以上にもなります。
この差はお金の置き場所を株にしただけの違いです。
貯金1000万円を超えたらチェック!初心者向きの株式型投資信託を3つご紹介!
3章では株への投資がおすすめの理由を解説してきました。ですが初心者がいきなり株に投資をするのはハードルが高いと感じられると思います。そこで最初は株は株でも株に投資しているのとほぼ同義である株式型投資信託で投資をするのが初心者には向いています。
株式型投資信託が初心者向いている理由は下記の4つです。
・右肩上がりの株にお金を預けて資産を増やすことができる
・投資経験のない初心者でも投資のプロに運用を任せることができる
・インフレによって資産が増える
・100円から投資をはじめられるのでハードルが低い
前章の最後のシミュレーションも約2,400万円以上の資産が作れたのは、株式型投資信託で投資をしたシミュレーションの結果なのです。
ですが株式型投資信託は2023年1月時点のデータでは、約5800本もの種類が存在します。しかし初心者が約5800本の中から自分にとって良さそうな投資信託を選ぶのはとても骨の折れる作業だと思います。
そこでこの章ではプロの私が選ぶ、投資初心者に向いている株式型投資信託を3つご紹介します
その投資信託は以下の3つです。
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 人気度:★★★★★
・楽天・全米株式インデックスファンド 人気度:★★★★★
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 人気度:★★★★☆
※特定の投資商品を勧めているわけではありません。あくまで投資は自己責任になります
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
人気度:★★★★★
S&P500とは米国で一番有名な株式指標です。米国企業の中でも選ばれた500社に分散投資ができる最強の投資信託です。
S&P500は下記の図を見ていただくと約30年間ずっと右肩上がりで株価が上がっています。
なんと株価は30年前に比べて9.8倍に成長しています。過去の成績が良いことからこれからも安定的に成長していくのがわかります。
S&P500の500社の中には例えば下記の企業が含まれています。
・マイクロソフト
・アップル
・Amazon.com
・Facebook
・Google
・テスラ
皆さんも非常によく知っている企業ばかりかと思います。これらの企業を一つ一つ買おうとすると例えば1社10万円の場合5000万円のお金が必要になります。しかしS&P500を買っておけば500社分の株が最低金額100円から買えます。
また投資の神様であるウォーレン・バフェットはS&P500を熱烈に推奨していることから信頼度が高い投資信託となります。手数料も3種類の中で一番安いのが魅力的です。
楽天・全米株式インデックスファンド
人気度:★★★★★
SBI・V・全米株式インデックスファンド
米国の上場企業約4000社に分散投資する投信信託です。アメリカ株式全体に連動しています。こちらはS&P500と比較すると大型企業から中・小型企業まで網羅されておりバランスが取れている投資信託です。
こちらも2000年代から2024年まで右肩上がりになっています。2020年3月のコロナショックの時には一時的に大きく下がりましたが、その後回復しました。2022年9月にも再び下がりましたが、その後再び回復し、現在も堅調な推移を見せています。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
人気度:★★★★☆
安定成長している先進国と発展力のある新興国50カ国の中から選ばれた約3000社に分散投資する投資信託です。米国だけでなく投資地域も分散したい人におすすめです。
こちらも上記2銘柄同様安定的に右肩上がりになっています。
上記3種類のうちどれにすればよいのかという場合は手数料で決めても良いです。
現在の3種類の手数料は以下のとおりです(参考:楽天)
・S&P500:0.09372%
・楽天・全米株式インデックスファンド:0.162%
・eMAXIS Slim 全世界株式:0.5775%
この3種類の中ですとS&P500が一番安いことがわかります。
貯金1000万円超えたら注意すべき!失敗しがちな3つの投資
これまでの章でお金をどこに置いておいたらいいかおわかりになったと思います。この章では貯金1000万円超えた人が注意すべき陥りがちな3つの投資について解説していきます。
注意すべき陥りがちな3つの投資とは以下です。
・外貨建定期預金
・貯蓄型保険
・タコ足配当投信
外貨預金
外貨預金とは日本円ではなく、ドルやユーロなどの外国通貨に両替して預金することを外貨預金と言います。銀行の窓口でよく提案される外貨預金ですが当ブログではおすすめしません。
貯蓄型保険
貯蓄型保険は貯金と保険が一緒になっている商品です。支払い期間中は死亡保障がついて支払い期間が終わると満期保険金が受け取れる仕組みになっています。保障の割に保険料が高いのが特徴です。こちらも投資することを推奨しません。
タコ足分配投信
タコ足分配投信とは利益からではなく、元本を切り崩して配当金を出す投資信託の事です。これを特別分配金といい、元本払戻金ともいいます。こちらも投資先として推奨しません。
まとめ
現金で貯金をしたままでいるとどれだけの損をすることになるかわかっていただけたでしょうか?投資も損をする可能性がありますが、しっかり勉強すれば負けることはありません。勉強をして投資の知識を身に着けて、貯金を減らさないためにも投資でお金を増やしていきましょう。
この記事のまとめを下記に記載します。ぜひ復習にご活用ください。
“貯金1000万を超えたらやるべき4つの対策”
生活防衛資金を確保しておく
近い将来に使う予定の出費に備えて資金を確保しておく
金融機関では1000万円までしか預金が保護されない(ペイオフ制度)から銀行を2つに分けましょう
余剰資金で投資を検討する
“貯金1000万円超えたら注意!現金で持ったままでいる事のリスク2つ”
インフレによりお金の価値が減るリスク
貯金だけではお金が増えないリスク
“貯金1000万超えたら知っておくべき!お金を増やすためのおすすめの投資先”
貯金以外に大きく資産が増えたものは株
株式投資が金融商品の中で一番正しい方法だと証明されている
株でお金を増やした結果、貯金のみした人に比べて20年後の資産額の差は2倍以上
“貯金1000万円を超えたらチェック!初心者向きの株式型投資信託を3つご紹介! ”
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) おすすめ度:★★★★★
楽天・全米株式インデックスファンド おすすめ度:★★★★★
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) おすすめ度:★★★★☆
“貯金1000万円超えたら注意すべき!失敗しがちな3つの投資”
外貨預金
貯蓄型保険
タコ足分配投信