大損する?おすすめしない?話題のソーシャルレンディングについてブログで解説!
話題のソーシャルレンディングですが、若者を中心に流行しているとのことで、今回はどのような種の資産運用になるのかを調べてみました。
特徴としてはその名の通りレンディングですので「貸付」になり、リターンは運用益ではなく利息です。
「貸し付けた相手が信頼できるなら利息は入るだろう」
「そしてそれが安定収入になるだろう」
といった考えから、多くの投資家が興味を持っているように感じます。
何かに似ているなと思ったのですが、楽天やソフトバンクグループの社債でした。
例えば米国債や日本債などは国に貸し付けるので、利息で返ってくる可能性は100%に近いです。
しかし、会社に貸付を行うというのは、しっかりとその健全性を見極める必要があります。
ソーシャルレンディングは気軽に貸し付けることが可能」「高い利回りが得られる」
という点が筆者は気になっています。実際に今回の記事では、以下のポイントについて紐解き解説していきたいと思います。
ソーシャルレンディングとはどのような運用先となるのか?
期待できる利回りは?
潜むリスクは?貸し倒れ実績は?
信頼できる業者は?
ソーシャルレンディングとは?
クラウドファンディングには以下のような種類があります。
購入型・・・支援した金額に応じてモノやサービスをリターンとして受け取る
寄付型・・・金銭・モノ・サービスのリターンはなくお礼の手紙などが受け取れる
融資型・・・融資を受けたい企業と貸付をしたい個人のマッチング、分配金が受け取れる
ふるさと納税型・・・自治体が解決したい課題をプロジェクト化し、寄付を集める。プロジェクトによっては返礼品あり。
ファンド投資型・・・事業開始、拡大に向け個人より出資を募る。売上の一部を分配金などで受け取れる。モノやサービスでのリターンも。
株式投資型・・・非上場企業への出資を募る。未公開株が取得できる。
寄付型が一番クリーンな感じがします。株式投資型で未公開株が取得できるとありますが、有望な企業はそもそも富裕層や一流企業などが株を既に握りしめているので、元本ごとなくなるか返済されることがほとんどではないでしょうか。
憶測ですがかなり当たっていると思います。
有望企業の未公開株なんて富裕層の間での取り合いであり、一般人が手に入れられるような未公開株に期待する方がおかしいです。
購入型などは、ささやかな応援という感じで良いですね。
筆者もクラウドファンディングではないですがワイナリーへのファンディングをして、モノのリターンを得たことがあります。
無くなっても良い金額で支援しました。
さて、そろそろ話を戻しますが、ソーシャルレンディングに関しては上記の中の融資型となります。
お金を貸して欲しい企業とお金を貸して利息を得たい個人とのマッチングにより成立します。
ソーシャルレンディングのメリット
では次にソーシャルレンディングのメリットについて纏めていきたいと思います。
気軽に貸し付けを行える
まずインターネットを通じて気軽に余剰資金を貸し付けることができる点が挙げられます。
社債は日本では発行額が少なく、投資したい時に案件がないことが殆どなので案件が豊富なソーシャルレンディングは案件の豊富さが魅力ですね。
また、貸し付けを行うことで以下の点を自分で調べることとなるので副業や企業の勉強にもなります。
どのような事業を行なっているか?
スキームがどうなっているのか?
事業の進捗はどうか?
ソーシャルレンディング会社の審査を通過した案件への投資
ソーシャルレンディングで投資する場合、業者による審査を通過した案件に投資できるため、投資者にとってのハードルはやや低くなります。自分自身で財務諸表を取り寄せて分析したり、事業の信頼性を判断する必要は減少します。特に、こういった審査を行うことには財務的な知識や情報収集のスキルが求められるため、これが不要になるのは投資者にとってのメリットと言えます。
ただし、注意点としては、ソーシャルレンディングを利用して資金調達を行う企業の中には、必ずしも高い信用力を持っていない企業が含まれることが多い点です。業者の審査を通過しているとはいえ、必ずしもすべてが安全な案件であるとは限らず、リスクがないわけではありません。とはいえ、まったくフィルターがない案件よりは、一定の審査基準をクリアしている点で安心材料になると言えるでしょう。
このように、ソーシャルレンディング業者の審査を通過した案件に投資することは、一部のリスクを軽減するフィルターとしての役割を果たしているものの、投資家としては引き続き注意深く案件を評価することが大切です。
太陽光の案件であれば4%-5%の利息が狙える
クラウドバンクやSBIソーシャルレンディングなどでは太陽光案件で5%程度の利息の案件があります。
太陽光は安定的と感じながらもSBIソーシャルレンディングが詐欺業者を掴まされているので、正直筆者は不安です。
大手企業の審査部は非常にしっかりしているのですが、見極められなかったということで、なかなかリスクを避けるのも難しいように思います。
また、太陽光案件には投資できる金額が少ないというデメリットもあります。この点についてはデメリットの項目で詳しくお伝えします。
ソーシャルレンディングのデメリット
では次にデメリットについてみていきたいと思います。
「貸し倒れ」や「延滞」のリスク
まず、なんといっても「貸し倒れ」や「延滞」のリスクがあります。
延滞は利息や元本の支払いが遅れる現象ですが、基本的には部分的な貸し倒れや全額の貸し倒れにつながっていきます。
貸し倒れというのは預けた資産が全て蒸発する可能性があるので最も避けたいリスクですね。
株式投資の場合は株価が暴落して半分以下になることがありますが、債券系の投資の場合は全額毀損する可能性があるのが怖いところです。
実際、ソーシャルレンディングの大手であるmaneoや先ほどお伝えしたクラウドクレジットでも貸し倒れが大量に発生しています。
貸し倒れについては追って詳しくみていきます。利回りが10%に近いような案件は相応にリスクがあると考えた方がよいでしょう。
満期になるまで資金が拘束される
次に債券などの元本保証系の投資に共通していえることですが、満期日まで資金が拘束されるのも大きなデメリットです。
定期預金や債券であれば途中で解約または売却することが可能です。
しかし、ソーシャルレンディングの場合は途中で売却することはできません。
償還されるまで資金拘束をうけるので、余剰資金での運用が前提となります。
魅力的な案件では十分な資金を運用できない
先ほどお伝えした太陽光発電などの案件にもデメリットがあります。
以下はクラウドバンクの太陽光発電案件です。
人気の案件には応募が殺到して当選倍率は30倍を超えることもあります。
更に投資できたとしても一人当たりの平均金額は28万円と少額になっており大きな資産を運用することはできません。
また運用利回りも年率5.2%と高いですが、運用期間が3ヶ月と少なく実質1.3%しかリターンをえることができません。
大きな資金を長期間運用できないケースが多いこともデメリットとしてあげられるのです。
おすすめできるレンディング業者
クラウドバンク(楽天とも連携)
オーナーズブック(上場企業ロードスターキャピタル傘下)
結び 结
長期的に資産を形成し老後の安定資産を築くために必要なことは、ただ一つです。
それは、どのような市場環境であっても資産を守り「堅実なリターンを複利で積み上げる」ことです。しかし、多くの人は派手なリターンを謳う運用先に虜になり、資産を増やすどころか失ってしまうのです。
残念ながら、この状況は変わりません。歴史は繰り返すのです。いつの時代も「無知はコスト」です。
資産運用の極意は「プラスのリターンを複利で積み重ねること」であり富裕層に到達するにはこの方法しかありません。
上記を実現するための投資先(ファンド)を選ぶポイントは、非常にシンプルです。以下は大枠ですが、これを外さなければ大きく失敗することもありません。
相場環境に左右されない明確で確固たる投資理論・哲学を有する
過去に成果を出し続けているファンドマネージャーによる運用
世の中にはあまりにも間違った情報が溢れていると日々感じていました。
そして今回、筆者の証券アナリストとしての知見や、マーケットに関する仕事に従事した経験を基に様々なファンドを分析してきました。
その結果(堅実運用の思考とおすすめと言える投資先)をまとめました。ぜひ参考にしてくださいませ。