#4 秩父宮ラグビー場とキーホルダー

明治神宮外苑地区の再開発。
その一環として秩父宮ラグビー場の整備事業の事業者が決まったとのこと。

ラグビーの聖地である秩父宮と自分との思い出。

鮮明な思い出と曖昧な記憶

18年前の2004年。
中学受験で関東学院に合格した。
そこは第1志望でなくどんな学校かよくわかっていなかった。
望んでいない引越しや、知り合いのいない私立への入学など、色々と環境が大きく変わる時期でメンタル的にすさんでいた気がする。

そんなときに親父が秩父宮にラグビーを観に連れていってくれた。
それは関東学院大学の試合だった。
これから通う学校にポジティブなイメージを作るために連れていったのだろう。

観に行ったのは2月に行われていた第41回日本ラグビーフットボール選手権大会。
この時はまだ大学チームと社会人チームが対戦していた。
当時の関学ラグビー部は春口さん率いる常勝軍団で大学選手権決勝の常連。
そんなのは後から知ったことで当時は知らなかったはず。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC41%E5%9B%9E%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%83%A9%E3%82%B0%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%95%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB%E9%81%B8%E6%89%8B%E6%A8%A9%E5%A4%A7%E4%BC%9A

観に行ったのはおそらく2月29日の試合だと思う。
試合結果は何一つ覚えていない。

ただ覚えていることは関東学院と早稲田のキーホルダーを買ってもらったこと。
この時、自分はまだラグビーのルールなんてよくわかっていなく、寒さと飽きで第1試合の関学vsNECを観て帰ったんだと思う。

でも帰りに青紺に加えて、赤黒のジャージのキーホルダーも買ってもらった。
たまに親父が苦笑いしながらこの件を話してくる。

当時の自分と早稲田の接点なんてほぼなかった。
清宮監督のラグビーをニュースでみる。
駅伝はそこまで強くなかった。
野球部はスタメンがほとんどプロにいった黄金時代(青木、鳥谷、田中ヒロヤス)だけれども大学野球を見ていたわけではなかった。

きっと名前とジャージがカッコいいと思ったんだろう。
そこから毎年関学vs早稲田の大学選手権決勝を楽しみに観て、正月にはエンジの襷の行方を気にするようになっていた。

6年後の大学受験、国立を目指していたが数学が致命的にできなかった自分は早稲田に行きたいと思っていた。
秩父宮で出会った赤黒への憧れ。
あの時に持った感情が自分の原点なのかもしれない。

そんなキーホルダー、机の中にしまっているはずだった。
それがない、今度大掃除して探してみよう。

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