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”ギャップ” ~世界一周旅日記~ チベット〜ネパール編 【第三章:第11話】雲と地平線の間

これまでの旅日記はこちらをご覧ください↓


1/6(ネパールという国)

"ネパール"


5日前、
僕は、
中国チベット自治区から、
国境を越え、
ネパールへ入国した。


目が細く、
鼻が低い、
中国人やチベット人。


そんな国から、
ネパールへ入ったとたん、
色黒で、
目が大きく、
鼻が高い人達があふれる。


当たり前のことだが、
国境を越えた途端の、そのギャップに驚く。


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ネパールの街並み


ネパールの道は、
地肌むき出しのデコボコした道であり、
道の両脇に有刺鉄線がはられている。

2階建ての家の屋上から、
道路に向かってライフルを構えている兵士の姿も見えたりする。



混沌としたこの雰囲気。
アジア。
そんな事を感じる。


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ネパールの街並み


町では、
ライフルを持つ兵士や長い警棒を持つ警官達が、
警備をしている。

マオイスト(反政府軍)の問題が、
この国では深刻な問題であることを物語っている。


しかし、
僕たちバックパッカーにとっては、
この国は天国のような場所である。

それはなぜか?


・物価が安い
・日本食が食べられる
・人が親切
・日本語を話す人も多い
・ぼったくらない


画像3

日本とネパールの友好について書いていた


少し、この国でゆっくりしようと思う。


1/13(近いけど遠いインド)

バックパッカーのあこがれ、インド。
インドまでもう少し。


画像4

写真を撮ってくれ、と言うので、しょうがなく写真を撮ってあげたのに、
なぜか、やる気なし


【インド】
照り付ける太陽、
人々の熱気、
排気ガスで白く濁る空気、
しつこく勧誘してくる物売り、
ツンとくる香辛料の匂い、
遺体を焼いた灰を流しているガンジス川、
我がもの顔で道路を歩く牛の群れ、
道端で、ハシシを吸うサドゥー(乞食修行僧)、
無数に点在する聖地。


インドは、
良いもの、悪いもの、正当、だまし、喜び、悲しみ、
幸福、悲壮、金持ち、貧困、インドらしいもの、
インドらしくないもの、生きる、死ぬ、生きかえる、
人、動物、自然。


全てのものが混ざり合っている国。


この国の中に自分の身を投じ、
人間としての自分を見つめ直す作業に入るバックパッカ-は少なくない。


インドで人生が変わったのは、
バックパッカー達だけではない。

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ネパール(ルンビニ)で生まれた仏陀は、
インド(ブッダガヤ)のピッパラ(菩提樹)の樹の下で悟りを開き、
インド(サールナート)で最初の説法を開始する。
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中国の僧侶、三蔵法師玄奘は、
国禁を犯して天竺(インド)へおもむき、
天竺から中国に多くの経典を持ち帰り、
中国仏教に多大な影響を与えた。
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ダライラマ14世は、
現在、インドでカーラチャクラの真っ最中(1月15日まで)。

※カーラチャクラとは?

この秘伝は、密教儀式では最も重要なものの一つで、
とくに世界平和のために特別な意味をもっている。

密教の儀式でありながら、
他宗教、無宗教の人も受け入れる。
会場には、ジャーナリスト、カメラマンはもちろん、
20万人ほどの人たちが集まる。

極めて綿密なもので、
準備に1週間かかり、
儀式に3日を要する。
相当の体力を必要とする儀式。

しかし、ダライラマは、
最近の争いの多い世の中を憂い、
仏教の力で世界を平和にしようと、
毎年、カーラチャクラをおこなっている。
(体力の消耗が激しいため、
カーラチャクラの最中に、
ダライラマが病気になってしまって、
カーラチャクラが延期になることもあった。)
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フランシスコ・ザビエルは、布教活動の途中、インドのボンベイで力尽きた。
その遺体は今でもインドのゴアに安置されている。
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インドのバンガロールで生まれたサイババは、
今もインドで絶大な人気を誇っている。

サイババの言葉
「私はすべてであり、いたるところに存在し、
全知、全能、そして偏在である。
つまり、私は何でもすぐに行うことができる。」
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インド独立の父、行動の詩人、
マハトマ(偉大な魂)・ガンジーは人々の心に神と平和と統一を与えた。

ガンジーの言葉

「私が刺殺者に対して何らの怒りや憎悪の念を抱かなければ、
それは私の永遠の安らぎとなるだろうことを私は知っています。」
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北マケドニアに生まれたマザー・テレサ。
40歳の時にインドに帰化し、
12人のシスターと共に、
最も貧しい人に仕える修道会・ 「神の愛の宣教者会」を設立した。

彼女が亡くなった際、インドで国葬が行われた。

国家元首でも首相でもないのに、異例の国葬だった。
それほどマザー・テレサはインドの人々に愛されていた。

マザー・テレサの言葉

「お互いに心から深く愛し合っている人達は、世界で一番の幸せ者です」

「愛は私たちが与えるものの量によって決まるのではありません。
与えるその心の清さがその愛の大きさを決めます。」
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ある人は言う。
「インドに行った人は、2つのタイプに分かれる。
インドをすごく好きになるか、すごい嫌いになるか。
どちらかだ。」

ある人は言う。
「インドは疲れるんだよね。」

ある人は言う。
「インドにいると半年なんてあっという間にたっちゃうよ。」

ある人は言う。
「あ~。次はインドか〜。行きたくねぇ~!」

そのインドが目と鼻の先にある。


しかし、問題が・・・・。

チベットで、
持ち物がほとんど無くなった。

手提げ鞄とCDウォークマン、
あとは少しの小物とまとっている衣服、
それだけになってしまった。
(銀行のキャッシュカードは中国で財布を盗まれた時に、すでに無くしている。)

しかも、手提げ鞄も気付かないうちに、
底をナイフで切られてしまった。
※ナイフで切ってスリをしようとしたのだろうが、
運良く盗まれなかった。
僕が、盗まれる物をほとんど持っていない、
ということでもあるが(笑)


別に、悲壮感はない。


でも、
今の状態では、インドに行けない。


必要なものを揃えるため、そのための資金を稼ぐため、
一度、先進国に行く。
二度目の訪問になるが、一度オーストラリアに戻る。


ラサにいる時に、
オーストラリアで高収入を得ることができる場所を教えてもらった。


今月21日、
オーストラリアへ飛ぶ。
そして、3,4ヶ月でお金を貯め、
また、ここ、カトマンズへ戻ってくる。



本当は、ネパールでもやりたいことがたくさんある。

1.瞑想修行
(この修行は誰とも目をあわせずに口もきかずに10日間瞑想しつづける。)

2.第2の仏陀と噂される16歳の人物がネパールで瞑想中らしい。
会いにいきたい。

3.ミルクババというミルク以外何も食さないサドゥーがいて、
会うとミルクをごちそうしてくれるらしい。
(ミルクババの家でフライパンを見たという噂も。
隠れてミルク以外のものも食べているのだろうか?
真相を探りたい。)

いろいろと好奇心はあるけど、
それは4ヶ月後に取っておこうと思う。


画像5

よく行くネパールの食堂、メチャクチャ美味い!


次回、第4章、オーストラリア編!


<次号の旅日記は9月18日です!>

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