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ふつうに恋をしない話


子供のころ、自分は大きくなったら自然とセーラームーンみたいに足が長くて素敵な女の子になって恋とかをするのかなぁなどと想像してニヤニヤしていた。
ところがどっこい。現実はそうもいかず足は相変わらず短いままだし、恋愛することがないまま大人になってしまった………

上記、書けば面白おかしい話(スベっているかもだが…)のようにまとまってしまうのだが現在私が悩んでいることである。
周りが恋の話とか結婚願望の話をしている中その気持ちが理解できないというのは社会で生活する上でなんとも居心地が悪いものなのだ。

なんでなんだろう?

最近ジェンダーについての議論が各所で活発に行われていく中で、LOVEのほうの好きの感情をほぼ持ってない自分は「自分と異なる性を排除しようとする人の気持ちがいまいちわかんないなぁ…」などと考えていたのだが、ふとそこで初めて自分自身も今まで「恋愛しないこと」を周囲からやんわり否定されていたことに気づいた。

「前の恋はいつ?」「いま彼氏いないんだ?でも欲しいでしょ紹介しよっか」「いい人がいるから今度ごはん食べに行こうよ。あなたに興味あるっぽいよ」と好意でそういう会話になったとき「私はそういう気にならないんです」とにこにこ返すとだいたい「ひねくれ」「変わってる」「そういう人に限ってじつは結婚早いよね」「結婚しないなんてだめだよ」ってなってしまう。「そういう人なんだね」的なスルーをしてもらったことがないのだ。

なるほど世の中の大多数が恋愛をしたことがあるから恋愛しない人がいるということが分かっていないのか。排除するという悪意ではないのだ。分かっていないから恋愛の良さを伝えようとしてくれたり恋愛しないのはだめで損をしていると説得してくれる。


みんなどこで何をしているんだろう

素敵な男の人や素敵な女の人や素敵などちらでもある人がいたら、素敵だなぁと思って見ちゃうけど、話してて楽しくて笑っちゃうけど、恋をしない。手を繋ぎたいとかエトセトラエトセトラを思ったことがない。私は平凡な人間なので同じ感覚のひと1000万人はいるでしょ?

みんなどこでどんな暮らしをしてて、いま何を考えてるんだろうな…とか想像しながら私は今日もふつうに一日を終えるのである。

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