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地獄旅 8-3 浅虫~函館 懲りない放浪者

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計画性の欠如から、体力点6を失った。スタート地点は秋田から。

反省 できたかな?人はすぐには 変われない。2018年の夏。

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おお…空が…山吹色に輝いている…2日目の朝は毎回こんな感じですね。

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笑っちゃうほどなにもない。

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自分がどこにいてどこに向かっているのかもわかりません。

明るくなってきた。

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さて、旅はいよいよ…あれ?なんだこれ?いま俺、どこにいるんだろ?

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窓の外にも、

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電車の中にも。あまり情報量がありません。

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この駅、大鰐温泉駅だったんだ。当時はなんの知識もなかったけど、一子相伝の秘伝の大豆で育てる超巨大な「大鰐温泉もやし」が名産という、なかなか妖しい魅力を放つ温泉地のようです。すごいね もやし…


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風景の感じが変わってきました…果樹の気配。りんごの国の奥地にいます。

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かっこいい機関車とすれ違う。寝たり、起きたり。ぼんやり…

そんな弛緩した旅のムードを断ち切る突然のギター雄叫び!

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けっこういい人だったから!!恋してあげてもよかった(よかった)!!どーーーろーーろーーのーーノーーーーーーズーーーーーイーーーーーーーー!!!!!!!!!!

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ふと冷静になると、目の前には謎のキャラクター電車が…イカ?色的に木か、青緑っぽいからスギかなんか針葉樹?・・・ああ。

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青森か。

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おれは しょうきに もどった!

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というわけで、ここは あおもりの えきだぜ。

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若干恐怖感を煽る青森駅のマスコット(?)、駅長人面蟹。

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りんご、林檎、リンゴ…ついでにアップル。地味においしいとこを持っていくiPhoneの修理屋さん。

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たとえ観光客価格だと解っていても、男にはやらねばならない時もある。

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謎のなんかも見守ってくれている。

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スシーッ!

めちゃめちゃ迷ったあげく、値段でも構成でも思い切りが足りずにやや迷いがあるのっけ状況に仕上がった。(今見返すと莫久来と思しきものも確保している。もしかしたらコレが一番高かったんでは?)食べ始めてすぐ気付いたんだけど、産地どまんなかなんだから値段的にも味的にももっとホタテで勝負してよかったですね。

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というか、このだしまき?玉子がめっちゃ美味しくてぜんぶ印象を持っていかれてしまった。ねっとりプリン食感。まさか卵に瞠目するとは…完全に油断してた。

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たぶん店の名前をメモろうと思って撮った写真なのだけど、結局いま振り返ってもどこで買ったのかまったく思い出せない。ああ、あの卵がまた食べたい…

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ニコニコ通りに煽られた。

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札幌ラーメン専門店味の札幌浅利の元祖味噌あおもりカレー牛乳らぁめん。ほぼ徹夜明けの脳に情報の洪水が流れこんでくる。



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レトロな駐車場案内。そして道を進むと現れるのは…

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青森県民が観光地やグルメ写真より強く反応すると噂される謎の大三角形。

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青森県観光物産館アスパム…秋田の誇る不自然な巨大構造体「ベルドゥムール ランドマーク秋田」と並ぶ東北のモノリスです。観光を敢行。

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横浜とか神戸とか、そういうちょっとおしゃれな港町感のあふれる一画。

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そういや、青函連絡船?フェリーってやつで北海道に行けばいいのか?っていうか、まだあるのかな、船。電車かバスでトンネルで行くんだっけ?北海道に行けるだろうとは思っているものの、行く手段をなにも調べていません。そろそろ計画くらい立てないと…

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グッタリ~

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「気になるりんご」食べたかったけど移動中にむさぼるにはすこし贅沢すぎて買うのをやめてしまった。うまいんだよね…

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代わりに点心。うろうろしたり、おやつを食べたりしながら、駅に戻ってきました。

とりあえず、ここまで来たからには行きたい所が一つあるのです。クラゲタリウムという巨大なクラゲ水槽があるという水族館が、たしかこの辺にあったはずです。再び駅へ。

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あっどうぶつ土製品だ!やった!ポスターでもかわいい!

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なんか分からんがなんかいいもの。

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浅虫水族館ね。浅虫温泉駅に行けばいいみたい。さっき見た「青い森鉄道」にのります。

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鉄道むすめだ。地獄旅をしていると鉄道むすめや温泉むすめと遭遇する率が高い。

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着いた。邦キチ似の女の入浴シーンがお出迎え。

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あっさっきの謎のなんかだ。金魚の飾り物か。かわいい。

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けっこう充実した観光地だ!

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水族館まで歩いていきます。

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道中には張り子のだるまのようなものが点々と飾られています。

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近所の子供が思い思いに絵付けを楽しんだものでしょうか。

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出来のいいものもあり、ユーモラスなものもあり、通行人の目を

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ウギャーーーーッバーサク状態のカープ坊や!!!赤HELL軍団!!!!

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かわいいと凶暴のあいだに。個人的に一等賞。

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完成度ではナンバーワン。これが正解なのでは。AIKA。

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怪奇 自分の脳をすする男

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完全に謎ダルマに夢中になって何しに来たのかわかんなくなってる。

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イカちゃん!!…あれ?よくみたらいちかちゃんでした。一花、やるわね。

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ファミリー客で賑わう浅虫水族館へ。

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あっイカ水槽がある!イカ水槽、クラゲ水槽以上に好きなんだ。やったぞ。

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いくらでも見ていられる。もうここだけ取捨選択しないでぜんぶ画像貼っちゃう。食べてよし、愛でてよし。状態のいいイカ水槽は透明感とキラキラ感が素晴らしい。いかセンター、ひさしぶりに行こうかな…

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どうしても「生簀」って印象になっちゃうね。近海の魚コーナー。

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カキ殻でホヤ養殖してる様子。

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おっ

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おおおおお…

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にょろーん。

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不穏ないきものどんどんでてくる

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オオカミウオだ!

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たくさんいる!!

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不穏なタッチプール。

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僕がふれあうのはこちらの・・・ホヤさん!

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意思疎通ができない。

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人生で見たなかでもっとも大人向けのガチャガチャです。

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イルカはとっても おりこうさん。旧タイプの端末が嬉しい刻印機。

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海の意匠をあしらった円筒形のおみくじ販売機。アピエス製かしら?おみくじ機とメダル刻印機は場末シングルロケ鑑賞の主役です。

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うーん、悪くない水族館だけどクラゲ展示は思ったほどじゃなかったな…営業としてオーバーな言葉で説明してただけなのかな?見落とした展示室あったかな?とスマホでHPを確認しようとして気付いた。

クラゲタリウムがあるの、山形の加茂水族館だわ…勘違い。

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※その後加茂水族館はリベンジ紀行を結構したのですが、またもいい加減な下調べの結果「加茂駅まで行けばあとは路線バスかなんかでどうにかなるだろう」と新潟県の加茂駅に行ってしまったのでした。学べ。(3回めでようやく加茂水族館に到着)

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温泉むすめも差し置いて、踊る半裸中年男性「ゆの助」がマスコットキャラを務める道の駅浅虫温泉・ゆーさ浅虫。


俺がゆの助だ。
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温泉とイギリストーストで体力を回復し、作戦を練ります。

青函連絡船に乗るには、青森駅にとってかえし、港にたどり着く必要があります。バスかタクシーか、あるいは歩きか…タイミングを考えると、どうやらそろそろ戻らなくてはならないようです。

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駅へ、駅へ…

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ウワーッまだいた!

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温泉卵場…どうしてあとからあとから気になるものが出てくるのだろう。しかし楽しい街だな。

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A.K.B.。どうやら彼らは「金魚ねぶた」というクリーチャーらしい…ビニール製の子もいるのね。青森駅かどこかを通りがかったら実際に販売しているのを見つけたので一匹調達。

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さて、突然ですが青函フェリーに乗る準備をはじめます。

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なんで写真が全然ないかというと、結局時間がわりとギリギリになり青森駅からタクシーに飛び乗ることになったからです…今回の地獄旅、浪費してるんだか節約してるんだかよくわからない事になっている。ここまで無秩序無計画に移動を繰り返していいんだろうか…

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船内に入ると、まずは自販機コーナーを探します。

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こういうレアな自販機とかゲームコーナーを見つけるチャンスですからね。

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人間一人を運ぶだけなら、近距離フェリー、映画一回分くらいの料金で乗れるのね。高いのか、安いのか。

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さらば津軽よ。

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堂々と寝られる状態になると、なぜ人は帰って目が冴えてしまうのか。

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はなくそキャッツチームは仮眠態勢。(当時、ムイムイウールロイドのデビュー前のためムイムイ団ははなくそキャッツが隊長を務めています)

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海の似合う男、桂 文鳥。

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ヒマなのでイヨボヤ会館で買い求めた鮭料理本を読みはじめる。

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暇だ…見ないでクラブンガの顔描けますか?ウルトラスーパービッグマキシムグレートストロングトット派ですか…そうですか…毎回フェリーにのると途中で手持ち無沙汰になって床でごろごろぼんやりすることになるのに乗らずにはいられない。なぜなのか。そういう無為な時間が、好きだから…

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ほどなく北海道の地が見えてきました。出ちゃったね、内地…飛行機で新千歳経由以外で北の大地に渡るの初めてだ。

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夏の夕暮れ、寂し~い港。

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バスにゆられ、ほどなく…

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函館に到着!随分久しぶりに函館に来た気がします。函館と小樽どっちがどっちかわかんないけど、五稜郭のあるほうだっけ?

今回は本当に「北海道に空路以外で到達すること」自体が目的。日程の余裕もないし、今日はこのまま北海道を脱出してまだ未踏エリアの多い東北に宿を取ろうかな。(※北海道には一時期毎月のように来ていたので、当時はそこまで情熱を感じてなかった。もしかしたら札幌の片隅でお父さんとして静かに暮らしてたかも知れなかった、ムイムイになる前のムイムイのものがたり…)

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人生は奇妙な分岐の連続。

時には選択を悔やむ事も、過ちを犯す事も、振り返りたくもない事もあります。

大抵はとりかえしがつかない状況をだいぶ過ぎた頃「ああ、あれは分岐点だったのか」と気付いたり。実際のところ、自分が選択をしたことすら気付いていなかったりするものです。

そして、この瞬間に関して言えば。これは、気付くべき分岐点でした。

「えーと、新幹線が来るのは21:59分ね。けっこう余裕がある時間だし、美味しいもの食べちゃおう。それにラッキーピエロも一度味見してみたかったんだ!」と珍しく時刻表まで確保して日程を計算したムイムイ。

目の前にある駅は「函館駅」。そして新幹線が来るのは「新函館北斗駅」…

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よく考えたら夜に函館にいるのも初めてかも。

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観光客向けのお店や高いお店が多くて、どこに入ればいいのかわかりません。周囲はどんどん暗くなってきました。

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路面電車を見ると自動的にテンションが上がる。路面電車がある街いいよね!ロマン感じる!でも路面電車のある街で運転はしたくない!コワイ!

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うろうろしてたら、味わいがある看板のお店を発見。

知らない観光地でご飯を食べるときは、「客引きがいない」「メディア掲載をアピールしてない」「外国語でアピールしてない」の3点を全て満たすお店を選ぶとまず外れない、という信仰があります。(そういうお店に入るときは、めちゃくちゃ高い店じゃないのだけは確認しておく必要があります)

この時は直感だけで入って大成功だったのだけど、普通に名のしれたお店だったみたい。単純におっちゃんのユルい絵が面白い店かと…(値段も微妙に高かった)

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なんか凍ってる酒。おいしい。シャーベット。なんか濃い気がする。酒飲みではないので持て余す。でもおいしい。

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絶対に透き通ったイカを食べないといけない一日だった。

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ホッケ。主役が焼いたホッケの飲み屋さん?半身で2,000円越え?うーん観光地価格ってやつかなあ、でもホッケの刺身とかホッケフライとかホッケメニューだらけの店の看板メニューだしなあ、あとで笑い話の種にでも…と思って注文したホッケ。出てくるまでかなり時間が掛かって(失敗したかな)と思い始めたころにのそりと出てきた。30センチくらいあるアホみたいにデカい焼き魚が…でけえ 超うめえ しかし一人で食べてると修行になる量だな…なにこれ…

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調子にのってあれこれ頼まなくてよかった。そろそろ時間だな…

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ごはんものを締めに頼まなかったのは、時間の都合もあるけどラッキーピエロ食べたかったんよね。予想外に時間経過したしホッケが巨大だったし、だいぶ想定が狂ってきてるけど、まあこのくらい食べれるでしょ。

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えっ待ち時間けっこうあるの…?まいったな 余裕持って駅に戻ろうと思ってたけど、ギリギリになりそうね。

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直前に食べたものが強烈すぎたせいであまり印象に残ってないバーガー。

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ポテトを食いつつ、駅へ、駅へ、急げ…きっぷ買って新幹線に乗るまで、10分くらいしかなさそう。時間足りるかやばくない?特例なんとか券がいるらしいけど、券売機で買えるのかな…?

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函館駅到着。…ん??

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新幹線が来る予定の時間はまだなのに、なぜか電車の到着予定に新幹線の姿がありません。状況が理解できず真っ白になる頭。吹っ飛ぶ酔い。時刻表を見返す。終電を検索する。ルートを確認する。地図を見る。

…新幹線が来るの、函館駅じゃなくてここから30分の新函館北斗駅じゃん。

東京駅や上野駅みたいな感じで、函館に普通に新幹線が来るものと完全に勘違いしていたのです。新横浜や新大阪とか…そういう…あーはいはいはい…

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どーすんのこれ。

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いまさらあせってもどうしようもありません。当時まだ存在していたgoogle+に状況をレポートしつつ、とりいそぎ水分を取るためにセコマに入ります。

宿が見つかる気配がない。空きがあってもとても高そうなとこばかり…完全に前夜の状況の再現です。気ままな貧乏旅行のはずが払った金額は増大する一方、疲労は蓄積する一方。浅虫温泉に立ち寄れたのが不幸中の幸いとは言え、このままでは疲労や汚れで街歩きどころではなくなってきます。ていうか、商業施設に入れてもらえなくなっちゃうよ。

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…ボンゴ豆??なにこれ。

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身体の疲労もさることながら、相次ぐ強行軍と想定外に精神が限界を迎えつつあったムイムイ。しかしここで救世主が…函館から少し移動すれば、空きのある手頃なビジネスホテルがあるぞ!とリモートで助けてもらったのでした。ありがとう博士…!

路面電車を乗り継ぎ、足を引きずり、カツゲン1パック分の最後の活力で五稜郭方面のビジネスホテルに向かいます。

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生きてる…

ようやく靴と服を脱ぎ、むくんだ足と重い頭を熱いシャワーで和らげて、寝間着に着替え最後の力でベッドに倒れ込みます。

なんとはなしに付けたテレビ。流れ出したのは水曜どうでしょうCLASSIC。

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はかた号の回かよ!

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いやホントだよ。徹底的にやられたよ!(つづく!)

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すこやかむいむいロゴ_しろくろ

告知のコーナー!

すこやかむいむい特製、ムイムイスタンプが出来ました!!

…えーと、LINEスタンプとかじゃなくて、本物のスタンプです。

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だから告知してどうこうとか、特に商品作ったから買ってとかそういう広がりがある感じじゃなくて…純粋にその、自慢というか…でも、いいでしょこれ。その素晴らしい仕上がりと「それっぽさ」を是非見てほしくて…

同人誌即売会とかなんかのイベント出るときには持ってきます。その際は告知するんで、ぜひスタンプ押してくださいね。。。なんかこれ、うまく配布したり押してもらったりするアイデアがあるといいんだけど。ほんといい感じなんですよ…スタンプ楽しいよ。みんなも作りましょう。LINEスタンプと違って絵は一枚で十分だゾ!





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