早稲田生YouTuber(登録者1.2万人)が語る、急成長の瞬間とチャンネル登録者数の増加施策
先日、チャンネル登録者数が約1.2万人いるYouTuber(大学の後輩)から話を聞きました。
とても面白かったので、インタビューの文字起こしを公開します。
(※noteにするのは、本人も快諾してくれました)
こんな話を聞いています
・どのような経緯があって、大学受験のコンテンツを発信するに至ったか
・チャンネル登録者数、急成長の転換点
・コンテンツの工夫
YouTubeに興味ある方や、マーケターの方におすすめです。ぜひご覧ください。
ゴンとベール
チャンネル名は、ゴンとベール。現役の早稲田大学生のYouTuberです。現在のチャンネル登録者数は1.13万人ほど(2020年3月時点)。
主に大学受験関係のコンテンツを出しています。
サムネで言う右側の男の子、カンタくんに話を聞きました。
TV番組の「探偵ナイトスクープ」に出演したことをきっかけに、YouTuberを始めた2人。
最初は、有名YouTuberを真似し、ふざけたネタ系の動画を投稿していたそう。しかし、動画は全く見られない状態が続きました。
そこから、いかにして今に至ったのか、詳しく伺っています。
※お互いの発言は、ほぼ無編集です。
◾️インタビュー
(動画が全然伸びなかった過去について振り返っていた)
カンタ:ここまで来てようやく、プライドも恥も関係ない。とにかく見てもらわないと始まらないってなった。
金森:そう思えた理由は何なの?負けず嫌いとか?
カンタ:周りも批判してくるんですよ。デジタルタトゥーとか言ってくる。まぁうるせぇなと。そんな奴らを見返したいと思った。そこでまずは1000人を目指しました。 YouTuberとして広告を掲載できる下限なので。
金森:1000人いかないとなんだね。
カンタ:チャンネル登録者数が1000人以上かつ、過去12ヶ月間の総再生時間4000時間って言う条件がある。これより上に行ったら収益化できる。半年はただ働きでしたww
どんな動画を出しているか
カンタ:で、たまたま、あげた大学受験の動画が結構伸びたんです。自分が今まであげていた動画より10倍はのびた。今まで1200再生くらいだったのが、いきなり1万再生行ったんで。
金森:すごいね。流入はなんだったんだろう?
カンタ:結構それは考えて。サムネをめちゃくちゃ凝りました。早稲田合格と言う文字を入れて、参考書をバックに。みんなが見覚えのある参考書とかだと、「これ使われているんだー」みたいな。できるだけ受験生の気持ちに戻るようにしました。あと、エピソードトークを20分くらい話しましたね。
金森:どんな話をするの?ノウハウとか?
カンタ:ノウハウも話してはいたんですが、「なぜ早稲田を受験したのか?」などっすね。
金森:あ、そう言う話なのね。確かにニーズありそう。
カンタ:僕はそもそも浪人なんで、浪人の気持ちを汲む言葉を、台本に書いて、言うことリストを書いて、カメラの前に置いてましたww
金森:急に喋れないもんね。そこからはどうしたの?
カンタ:そっから...。2つコンテンツをあげたんですよ。相方が現役なので、現役目線と浪人目線で。
そこからですね。やっぱり受験は伸びると気づいたんですけど。伸びたんだから面白い動画も見てもらえるだろうと。2つの動画で500人くらい伸びたんで。でも、そこから面白い動画をやってもまぁ伸びないんですよと。ここに来て良い加減気付きました。みんなが求めているのは受験コンテンツなんだと。
金森:なるほどー、面白い。めっちゃ共感する。僕も音楽が好きで、音楽関係の話をたまにツイートしてたんだけど、全くいいねがつかない。求められているものが違うんだなと。そこから無機質なツイートしてる。
カンタ:やっぱ、好きなこととできることで言うと、できることの方がコンテンツになるっていう。ジャンル特化はチャンネル登録しやすいので、そこからは受験コンテンツを出し続けました。そっからはもう、いかに3年前を思い出すか、です。
金森:月にどれくらい本数出していたの?
カンタ:月によりますが、6〜8月は2日に1回はあげてました。
時間の使い方と、コンテンツの工夫
金森:その頻度でやるとなると、どんな時間の使い方するの?
カンタ:睡眠時間削ってましたよ。
金森:どういうタイムスケジュール?YouTuberやる以外にも、学校もあるわけじゃん。
カンタ:できるだけアップし続けることが大事と思ったんで。長い動画は時間がかかるじゃないですか。なので、3〜4分の動画を作るようにしてました。見られやすいってのと、自分たちが作るのも楽だから。
金森:それでも成果は出るの?
カンタ:そうっすね。あと、普遍的なコンテンツにするのは心がけてました。
金森:というと?
カンタ:その時のトレンドになったものではなく、5年・10年経っても見られるものにしました。
金森:なるほどーめちゃ面白い。この話、就活の面接で話せば良いじゃん。マーケターには刺さると思う。
※注釈:この日、カンタから就活の相談をしたいと呼ばれていた
ちなみに、さっき6月〜8月くらい結構頑張ったと聞いたけど、その時はチャンネル登録者数はどれくらい伸びたの?
カンタ:そこで4000人くらい伸びたんですよ。5月で3000人くらい。6月には6000人くらい。
金森:え、伸びがすごいね。5月から6月くらいでどれくらい出したの?やっぱ30本くらい?
カンタ:10本ちょっとですね。
金森:10本ちょっとで3000人も増えるんだ。
カンタ:夏前ってこともあって、その時って、受験に備えて夏前の準備があるじゃないですか。ちょうど部活も終わるタイミングですし。これから勉強する人たちに向けたコンテンツにしたので、それも要因かなと。そこからはとにかくコンテンツを作ってましたねえ。
金森:コンテンツを作る上で何か軸とかはあるの?
カンタ:企画で言うと1つは、共感してもらえるエピソードトークは絶対入れるようにすること。
金森:それは単純なノウハウだけを話すんじゃなく、1コンテンツに1つ共感されるエピソードを話すと。
カンタ:そうそう。
金森:具体的にはどう言う?
カンタ:夏前は部活の話をしたり、模試の話をしたり。模試を重ねるうちに点数が上がっていったよね、みたいな経験談を話しつつ。
金森:先輩の話聞いたら、自分も頑張ろうとやる気出るもんね。
カンタ:そうです。で、そう言ったことも踏まえて、僕は浪人したんで(笑)。そう言ったボケなんかも適度に挟みつつw
流入増加施策
カンタ:で、もう一つは、「参考書の使い方」が伸びるなと思ったんで。早稲田大学生が使う参考書の使い方、これは恐らくイケるなと。
金森:SEO狙い?
カンタ:そこはあります。
金森:YouTubeの企画考えるときに、Googleのキーワードプランナーとか使って検索ボリュームを調べたりするの?
カンタ:そこはまだやってないですね。
金森:カンタが言っている、SEO対策は具体的にはどう言うのをやるの?
カンタ:タグ付けは必ずします。
金森:ハッシュタグ?
カンタ:いや、ハッシュタグではなく、動画をあげる人間しか見えていないタグがあるんですよね。関連ワードに引っかかるのがあって。
金森:最近僕もYouTube始めたのよ。収録したポッドキャストをそのまま貼ってるだけなんだけど。まぁそれはさておき、タグ付けってどういうの?
※補足
※画像参照:「サイル金森のBtoBマーケティング」のYouTube Studio
※僕もなんやかんやでタグ付けしていました
カンタ:(スマホでYouTube Studioを見せながら)タグをこれくらいつけてるんですよ。
金森:こんなにつけているの?!!
カンタ:例えば受験というキーワードを入れていたら、他のチャンネルの受験動画に僕らの動画が紐づけられるという。
金森:なるほどー。タグ流入があるわけか。
カンタ:実際僕らがタグ経由でどれくらい見られているかは分からないんですけど、感触としてはかなりありますね。
金森:ちなみに、ハッシュタグはどうなの?
カンタ:ハッシュタグも良いかなとは思っているんですが、それは動画が伸びた人がハッシュタグで広める手法かなと思っていて。
例えば、100万人くらいチャンネル登録者数がいる人が常に同じハッシュタグをやるなら意味はあるかもです。(それ以外は、うーん)
金森:面白い。他に何か、気をつけてやっていることある?
カンタ:あと、サムネはもちろん意識するんですけど、サムネとタイトルを別の情報にするっていうのも大事です。
金森:おもしろいー。
カンタ:あとはですね、動画の時間の文字(注釈:下記画像でいう6:51)が邪魔になるので、サムネと被らないようにするのも大事です。
金森:サムネってデザインとかこだわってるの?パワポとかで作るの?
カンタ:これは動画編集ソフトで作ってるんで。すぐ作れます。あと、フォトショップで人物を切り取った上で背景に画像を持ってくるとかもやります。
金森:remove.bgっていうサイトがあるんだけど、人の写真を上げるだけで背景を自動で切り取ってくれるからおすすめ。ちょっと雑だけど。
カンタ:そんなのあるんすね。
(ここで紹介するインタビューは、以上です!!)
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カンタからたくさんノウハウを教えてもらったので、この後は僕からカンタに役立ちそうなノウハウを共有して終わりました。一応リンクを貼っておきます。
◾️検索ボリュームを調べられる「Googleキーワードプランナー」
※広告費を出していないと、ざっくりでしか算出されないのが難点
◾️無料で検索ボリュームをざっくり調べられる「Ubersuggest」
◾️クエリのタイプ
まとめ
今回話を聞いた、カンタ君は実行力も継続力もあるし、マインドも尊敬できる素晴らしいマーケターでした。(本人はとても謙虚で、その自覚はなさそうでしたが。)
ちなみに、カンタは現在21卒として就活中らしいです。「YouTubeのことばかりやってたから、就活について全然知らない」と言って悩んでいたので、興味を持った企業様はぜひ彼に声をかけてみてください。
(時間あれば)私がつなぐことも可能です。
このインタビューで彼に興味を持った方は、ぜひ彼らのチャンネルをご覧ください。
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