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教員は「これで完璧」のない仕事。ならば「成果」という視点で捉えよう!

育休中の先生方が、スムーズに仕事復帰できるようお手伝いをしています。

先生方のお悩みを伺っていて多くの方に共通しているのが、
・産休前は土日も出勤していた
・遅くまで学校に残っていた
・教材研究に時間がかかる

けれども、復帰後は同じようにはできない。
限られた時間の中で、膨大な仕事量をどのようにこなせばいいか?というお悩みです。

1.「成果」という視点はそこにあるか?

例えば、全てのノートにコメントを書く、教材教具を全て自作する、学級通信を週に1回は必ず出す・・・それは、誰の何のためですか?

もし、「ただなんとなく」「そうしないと気持ちが悪い」「やればやっただけ良い気がする」といった理由なら、直ちにやめるべきだと思います。

企業で考えてみてください。
「ただなんとなく行き当たりばったりで営業に行く」ってあり得ませんね。

成約、売り上げ、利益、お客様の声・・・といった目に見える数字や形に直結する行動を戦略を持ってしているはずです。

教員の仕事も、そういう視点で見てみると、一つ一つの行動が「誰の」「何のため」であるか説明ができないといけないのです。

この「誰の」「何のため」は「成果」とも言えます。


では、教員の仕事における「成果」とは何でしょう?

他でもない「児童生徒の変容」ですね。

間違っても、教員自身への管理職からの評価や同僚からの賞賛ではありません。

児童生徒の変容は、今日この1時間で見取れるものもあれば、何十年後に表れるものもある。

企業でいう「数字」よりも分かりにくいもの。

だからこそ、「成果」という視点を忘れがちだと思うのです。

2.時間をかければかけるほど「成果」は上がる?

では、時間をかければかけるほど「成果」が上がるのでしょうか。

もちろん、かければかけるほど悪くなる、ということにはならないでしょう。

でも、おそらく比例はせず、ある一定以上の時間をかけても、児童生徒の変容はそこまで変わらないものが大半なのではないかと思います。

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3.「これでOK」というラインを決めよう

先生方は、完璧を求める方が多く、100点にならないと終われないという方が多い気がしています(私自身もその傾向にあったので分かる気がします)。

では、100点ってどこでしょう?
どうなったら完璧なのでしょう?

目指しているゴールはもしかすると、「自己満足」ではないか?

こんな風に、見直してみることも必要です。


夜遅くまで残って細かく朱書きをするよりも、授業の中で目を見て一言褒めてもらえる方が、児童生徒のやる気を引き出すのに役立つこともあります。

そんな視点から、一つ一つの仕事を「誰の」「何のため」と見直してみてください。

もしかすると、削減できるものが見つかり、その分の時間を本当にやりたいこと、成果につながること、あるいはご自身の休息に使えるかもしれませんよ。


私も「ちゃんとやりたい。でもできない。」で悩んでいた一人です↓


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