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大手銀行の“週休3・4日制”導入から考える。 これからの組織や働き方はどう変わっていく?

こんにちは。マイナビのスキイキ広報担当です。
いよいよ秋らしくなり始めたと思ったらもう10月も半ば、、時間が過ぎるのが早いなと改めて思う今日このごろです。
正式ローンチも目前で、最近は以前よりもさらに新しい働き方や組織づくりについての情報により目が行くようになっています。

さて、前回のnoteでは、外部人材の活用についてご紹介しましたが、今回は話題のニュース記事を取り上げつつこれからの働き方にフォーカスしていこうと思います。

みずほグループが“週休3・4日制”を導入?

先日、みずほフィナンシャルグループ(FG)が今年12月から、週休3・4日制を導入する予定だというニュースが飛び込んできました。言うまでもなく大企業組織であるメガバンクが初めてそういった取り組みを行うということで、特に働き盛りの年代層に対し大きな話題を呼び起こしました。
このトピックを改めて整理してみたいと思います。

■対象:みずほFG・みずほ銀行・みずほ信託銀行・みずほ証券・みずほ総合研究所・みずほ情報総研の6社における希望した正社員が対象
■時期:2020年12月より導入
■概要:週休3日の場合は基本給が80%程度/週休4日の場合は60%程度に減額
■趣旨:副業や通学などによるスキルアップや、介護や子育てなど柔軟な働き方を進めるのが狙い

こちらが今回発表された週休3・4日制の施策の大枠です。
みずほFGはもともと昨年から副業を認めており、今回の件によって働き方の選択肢にまた1つ幅を持たせたという印象を持ちます。

この制度は希望者のみに適応されるとのことで、実際のところどれくらいの社員が利用することになるのかが気になるところです。正式な最終確定は労働組合との協議を経てからになるようですが、働く人にとってはもちろん、他企業にとっても非常にインパクトある発表ではないかと思います。

世論としては、“週休3・4日制”は賛否両論!?

このニュースが発表されてから、様々な意見がネットを賑わせているようです。
純粋に労働への比重の置き方という観点で見れば、提唱された趣旨の通り、スキルアップに時間を割きやすかったり子育てや介護と両立しやすくなったりといった声がある一方で、
組織の在り方という観点にフォーカスすれば、人件費削減なのでは、実質的なリストラ推奨なのでは、という少しネガティブイメージを持った声も出てきてはいるようです。

私たちスキイキ内でも話題になり、このニュースについての論議は生まれました。
まず、この取り組みの前提にあるのは、いわゆる“ワークシェアリング”という枠組みの考え方です。これは「人を削る」のではなく「時間をシェアする」ということ、つまり一人ひとりの働く時間を削ってみんなで業務を分け合う形なのだという点を押さえる必要があります。

これを実現するために必要な組織前提としては、個々の職務や業務範囲が明確な状態で、かつ業務フロー的にも共有・シェアしやすい体制だからという意見も出ました。同時にそれは“○○さんじゃなければできない仕事”をつくらないということにもつながります。
そしてこれらを支える背景には、業務整理・可視化ツールやグループウェアなどの技術発展・フル活用も寄与していることも想像に難しくありません。

個人にとっては、やるべき業務を遂行しながら自己研鑽にも励めるということでキャリア追求にも余白が生まれやすくなりますし、
会社組織としても、固定費をコンパクトに保つことはもちろん、変動性の大きな現代社会において柔軟な事業運営やチーム形成によるチャレンジができる体制になり得るでしょう。

これからの働き方の当たり前はどうなっていく?

さて、ここまでみずほの週休3・4日制のニュースについての見解を綴ってきましたが、ちょうど今、この国においてもこれからの組織づくりや働き方を、「どこかの企業が」「どこかの著名人が」ではなく皆で考え選び取る岐路に立っているのではないかと感じます。

従来、キャリアというものについて考えるときには「安定」か「チャレンジ」かの2択しかないように思われていました。ですが、今回のニュースから見て取れるように、徐々にそうではなくなってきています。

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副業の認可や週休3・4日制といった取り組みはただ雇用条件としてだけ見てしまうと、企業それぞれでの働き方の選択肢の1つに過ぎません。ただ、個々のキャリアという視点で考えた時に、ひとつの企業以外の余白の部分でのチャレンジをより加速させるきっかけになる、という流れの兆候を感じさせるニュースだったと感じます。

こういった過渡期の真っ只中にいる人々にとってそれぞれに賛否両論あるのは事実ですが、企業として組織をより活性化させていくためにはどのようにすればよいか、個人としてどんなキャリアをつくっていけるのか、という重要な本質を踏まえながらこういった取り組みの行方を今後も注視していきたいと思います。


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皆さんは“週休3・4日制”導入に対してどんな意見を持ちましたか?

自分だったらどういう働き方をしたいかと考えながらニュースを捉えていくことが、キャリアについて考え、行動する第一歩かもしれません。
柔軟な組織づくり、そして自由な働き方につながるサービスを提供するプラットフォーム『スキイキ』もぜひチェックしてみてくださいね。