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OLYMPUSのフラグシップ。OM-D_E-M1_MarkⅡはもっと早く買えば良かった

OLYMPUSの最上位機、E-M1の型落ちとなる2016年12月発売のOM-D E-M1 MarkⅡの中古を買いました。新品は発売初期より半額、中古なんてビックリするくらい安値で販売されており、まさに今買って損はないカメラです。

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発売当時21万円と、フルサイズのレンズキットが買えるくらいの価格。後継機のE-M1_Mark3は2020年11月現在で約18万円なので、超高性能な最新機を選ぶも良し、型落ちで浮いた予算でレンズ買うのも良し。

私は予算を最大限に活かすため、中古並品をマップカメラで6.2万円で購入。もう欲が止められなかったのと、E-M5に僅かながら不満があったので思いきって購入してみした。

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という訳で今回は、OM-D E-M1 Mark2と最新機Mark3との違い、中古並品のカメラボディは納得できるのかについても見ていきましょう。

OM-D_E-M1_Mark3の進化点

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では、最新機のOM-D E-M1 Mark3と型落ちのMark2は主にどこが違うのかを解説します。

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・画像処理エンジン
TruePic VIII→TruePic IX
・手ブレ補正(最大)
6.5段→7.5段
・星空AFに対応
・マルチセレクター搭載
・ハイレゾショット
50MB相当→80MB相当
・手持ちハイレゾショット(50MB相当)
・カメラ本体内充電
・動画撮影フルHD120fps対応
・Bluetooth搭載

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他にも進化点が多くありますが、ざっくり最新機はこれだけの進化を遂げています。個人的には手持ちハイレゾ、手ブレ補正最大7.5段、マルチセレクター、本体内充電は欲しい機能で、最後まで悩みました。
(いや、やっぱりコストが…)

ただし、型落ちであっても、E-M1 Mark2はダブルSDカードに加え、AF/AE追従で最高18コマ/秒の高速連写、深度合成など充実した機能が備わっています。
私のようなプロでも写真家でもない、ただのカメラ廃人には必要十分です。

カメラ本体の最新機との価格差は約8万円ほどなので、個人的にレンズも持ってないなら、型落ちのProレンズキットがオススメ。


付属の12-40Proレンズは、「寄れる」「広角」「中望遠」でマイクロフォーサーズ最強レンズと言っても過言ではありません。単品(新品)で買うと約9万円するレンズなので、キットで購入すればMark2を約5万円程度で新品を手に入れられます。もはや無料です。

私の場合、ProレンズはE-M5 Mark2のキットレンズがあるので、ボディだけを中古購入しました。カメラボディを初めて中古で買ったので、次はマップカメラの中古並品をじっくり見ていきましょう。

マップカメラの中古【並品】の程度は?

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では初めてカメラボディを中古で買ったので、徹底的にマップカメラの並品を丸裸にしていきます。
さぁ、マップカメラよ。遠慮なく辛口でレビューしてやるから覚悟しとけよって思ってたんですが、意外にも好評価を付けざるを得ない結果に…

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マップカメラの【美品】【良品】【並品】は全て外観に基づく判断で行われています。
極めてシンプルな判定基準ですが、カメラの中古で一般的に欲しい情報は「シャッター(レリーズ)回数」です。
例えば、スタジオで使用されていたカメラだと、ほとんど持ち出すことはないので、外観はキレイですが、シャッター回数は10万回を越えてることもあり得ます。反対に、私のような素人の使うカメラは、持ち出し回数多くて小傷が目立っても、シャッター回数は1万回未満ってこともあります。

個人的には外観より購入時期、シャッター回数などの情報が欲しいところですが、カメラ屋での購入では教えてもらうことはできません。
もうこの辺りは天に祈るしかありませんので、私は外観がそこそこ良さそうな並品をチョイスして購入しました。

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ペンタ部とホットシュー(アクセサリーシュー)部は塗装剥がれが少しあるものの、全体的な小傷は少ない。
三脚や床置きで傷が付くことが多い底面もとてもキレイです。ダイヤル部はちょっと使用感ありますが、私の判断基準では良品程度と思えるほどです。

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付属品は充電器・バッテリー・ストロボで、残念ながらUSBは付属していませんでした。E-M1 Mark2はパソコンのWebカメラ(ZOOMなど)でも使用できるので、USBケーブルは欲しいところ。Amazonで1,500円くらいで売っていたので、こちらは別で購入します。
これで私の汚い顔もクリアに美しく、そしてイケメンに配信できます。

※人物がキレイになる訳ではありません

外観は文句なしの基準で、マップカメラの判定が厳格であることはわかりました。そして、気になるシャッター回数を見てみましょう。この機種は型落ちと言えどフラグシップ(最上級)機、過酷な環境下や、カメラが悲鳴をあげるような使い方をしていることは容易に想像できます。

個人的にはシャッター回数が3万回未満なら当たり、5万回前後でOK、10万回前後でハズレくらいに考えています。OLYMPUSの謳っているE-M1 Mark2の耐久シャッター回数は20万回なので、このくらいの基準なら問題ないと思います。

さて…

君の秘密(シャッター回数)を教えてもらおうか

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あれ?シャッター回数が見当たらない…

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あれ?数千回は絶対いってるから、すぐ見つかるはずなのに…

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!!!!

まっまさかの500回未満…衝撃過ぎて表示された回数が、本当にシャッター回数を示しているのか何度も調べました。
(MS:000429がシャッター回数を示しています)

OLYMPUSはカメラ本体で裏技的な方法を使うと、シャッター回数や手ブレ補正回数など、マニアックな内容を調べることができます。フリーソフトなどを使用して回数を調べるより、信頼できる値になっています。

本当に信じられんほど少ない回数…もしかすると、動画機で使ってた可能性はあるものの、物理的な消耗となるシャッター回数がこの程度だと、大当たりと言っても過言ではない。

ちなみに、バッテリー劣化度も「劣化なし」判定…フラグシップを押し入れカメラにしてた可能性があり、超ラッキー。外観こそ少し使い込まれた感があるけど、私にとってカメラ本体は消耗品なので、全然問題なしでした。

E-M1_Mark2の実力

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中古機として、1年間の保証もありつつ、シャッター回数も少ない個体を手にできたのはラッキーでした。

そして、カメラを購入すれば、すぐにでも撮影したくなるのがカメラ廃人。さっそく週末にちょっとだけ撮影してみました。

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E-M5 Mark2は約1,600万画素に対し本機は約2,000万画素。一番驚いたのが、圧倒的に違う色味の表現力。画素数どうこうではなく、Nikonを思わせるような、ハッキリとした色味の表現が別格でEM5より優れているように思える。

個人的に、マイクロフォーサーズは色味が浅い、ちょっと薄いイメージだと認識していたが、EM1の色付けを見てその認識はすぐに誤りだと気付きました。

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また、WB(ホワイトバランス)の優秀さにも驚かされます。EM5のときは、全体的に青が強いシーンでは青っぽく、赤が強いと赤っぽくなることがあった。また、少し暗い撮影環境では、緑のノイズ?と思われるカラーノイズが出ることが多かったですが、本機は全く問題ありません。

もちろん、EM5もホワイトバランスを適切に設定すれば、これらの現象を抑えることができます。しかし、個人的にEM5の「ホワイトバランスオートは使えない」と思うほどで、軽く設定した後に撮影し、RAWデータで補正する方が楽だと思うレベルでした。

私はプロではないので、適切な設定を瞬時に行える人なら、問題なかったデメリットかもしれませんが、「カメラにほとんど任せられる」は圧倒的にE-M1 Mark2が優れていました。
確かに初値も倍くらいの価格差があるので、これくらいの差があっても当然かもしれない。しかし、ミドル機とフラグシップにここまで差があると、フラグシップとエントリー機レベルの差を感じます。

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このカメラを手に入れるまで、小型パワフルくらいのイメージが、一気に本格的趣味撮影レベルにアップ。本当に素晴らしいカメラを購入することができました。
今まで様々なカメラに出会い、手放してきましたが、一番強く感じたこと、それは「上位機種の方が簡単にキレイに撮れる」です。エントリークラスのカメラは、直感的な操作ができないことが多く、使いにくい=難しいというイメージ。こうして上位機種に触れることで、改めてハッキリと痛感できます。

OM-D_E-M1_Mark2は今買うべきカメラ

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結論です。

今のOLYMPUS最新機「E-M5 Mark3」「E-M10 Mark4」を購入するなら、間違いなく「E-M1 Mark2」を強くオススメします。

上記のキット内容と比較し、望遠域のレンズは付属していませんが、標準域の描写は桁違いに良いです。最新エントリー機より、圧倒的な型落ちフラグシップ。

写真のみならず動画機としても優秀で、4K動画も撮影可能で、強力な手ブレ補正はハンディカムをも凌ぐ力を持っています。
価格がほぼ底だと言える、最強クラスのカメラが超お手頃です。この機会にぜひ手に入れてみて下さい。


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