美術史家の松下哲也氏が書いたnote「日本の造形文化の伝統はアートと相性が悪いかもしれない」への批評です。

美術史家の松下哲也氏が書いたnote「日本の造形文化の伝統はアートと相性が悪いかもしれない」への批評です。※以下リンクhttps://note.com/pinetree1981/n/n00aa2aa8949c
無料で読める部分までだけ読みました。とくにソレでこの批評を書くのに問題は無いと思います。
そしてコレを書いてる自分は有名美大の油絵科卒でオタクです。なので美術もオタクも両方わかります。
その前提で以下は書く内容です。

◼️松下哲也氏のやり方を知ろう。衒学的な物言いの物量に惑わされず、本当の言わんとしてる意図を読み取ろう。 

まあいろいろゴチャゴチャと松下哲也氏が書いてますが、要するに「日本の美大はきちんと西洋の美術のアカデミズムを継承してない偽物なんダー(だからちっとも偉くなど無いんダー)」という美大・美術コンプレックスな、とくにルサンチマンなオタクらほどホルホルと悦べる、そんなポルノな言説ですね。
さも全うな学説風を装った美大コンプやオタク媚びなポルノでしかないと思いますね。

まず最初に衒学的な美術蘊蓄を多量に浴びせ威圧し、そこに自身のルサンチマンからくるトンデモ学説をバーターで抱き合わせてくるのが松下哲也氏のやる常套手段ですね。
美術史というファクトをまず何度も繰り返し積み重ねていき相手の判断力が落ちてくるタイミングを見計らい、自身のファクトでは無い珍説をそこにコソッと混ぜてくる。

まるで老人をタダで貰える景品で釣って隔離された密室に集め、冷静な判断がつかなくなるよう仕向けて高額商品を買わせる催眠商法のようなメソッド。そんな詐欺師みたいな手口。

「ここからはまだ定説では無い、あくまで私個人の推論なのですが〜」という断りがなく同じトーンで“ファクト”と“ファクトでないもの”をシームレスに話すことでミスリードをする。

◼️松下哲也氏とはどういう人物か。 

松下哲也氏はこの「日本の美大(アーティスト)貶め」と「実はオタクコンテンツこそが真の美術なのだ」というオタクスゴイ(≒日本スゴイ)のセットでオタク相手に美術の権威を利用したショーバイをしようとする輩ですね、ぶっちゃけ。
Fラン博士なのでアカデミズム職での先が無いため、そういうトンデモに活路を見出そうとしてるのでは。
モラルとか、美術への忠義心とか、もうそんななりふりなど構ってられないのですね。あるいはハナからそんなものは持ち合わせない。

元々、松下哲也氏は「美大生は本当は漫画家やアニメーターになりたかったが才能がなくて諦めて仕方なく美大に入った落ちこぼれどもだ(美術よりオタクのほうが偉いのだ)」みたいなTwitter上での言説で美大&美術コンプレックスである漫画批評家の伊藤剛氏などを悦ばせるようなトンデモ言説をしては媚びを売り、あの界隈のサブカル人文批評クラスタに取り入ろうとしていた人物ですね。
流石に看過できなくなり「その美大生とは具体的に誰ですか?村上隆?」とメンションし聞きましたが、松下哲也氏は要領を得ない煮え切らない返答をしたかと思うと即ブロックして逃げました。
そして相手が反論出来ないとことで勝利宣言をし、更に「美大生は誰でも美術を学びはじめる前の幼少期に漫画やアニメのラクガキをたいてい描いたことがある」ぐらいな意味だったと、当初の物言いからはかなりマイルド寄りへとすり替えました。いわゆるゴールポストを動かすといわれるような行為ですね。
そう松下哲也氏というのは、信頼の置けないような人物で。

そもそも美大の芸術学科というのは、絵は描かずに、ギャラリーのギャラリストや美術館のキュレーターや美術史家などを育成するところですね。

その芸術学科に、本当は美術学科(油絵科、彫刻科、日本画科)に入りたかったが挫折して、その復讐のために美術を内部から貶めようという動機で芸術学科に入ってくる人間が最近は多いのですね。

芸術学科にはFラン程度の学科だけな入学試験しかないので実質誰でも入れるフリーパスで。
それなのに(実力不相応な)有名美大の学歴と権威が得られるので、フリーライドしたい輩たちが潜り込んでくるのですね。

松下哲也氏は代々木アニメーション学院でオタククリエイターを目指し挫折して転向し美大の芸術学科に入り、その後に國學院大学の院で美術史の博士を取った人物です。

代々木アニメーション学院程度で落ちこぼれる人間がよりレベルの高い美大の美術学科など無理だし、かといってマジメに勉強して有名一般大学に入る能力や気概なども無いので、楽に入れる美大の芸術学科からFラン大学の博士という最もスペックが要らない楽なルートでアカデミシャンとなり、そしてその質までは問われない「美術史博士」という看板を得て、その権威を利用して美術を貶めオタクこそが美術だと詭弁しオタクを持ち上げれさえすれば、オタククリエイターとしては果たせなかったオタククラスタでの承認と地位を得られる、そういう筋書きですね。

つまりソレは美術クラスタの人間たちが長年蓄えてきた共有財産な美術の富に勝手に手をつけ、まるで自身の私有物かのように売り捌く盗っ人な行為なのだが。
マトモな人間ならけしてやらない行為。だが、どうも松下氏は恥を知らない人物のようで、その躊躇が無いのだな。
また美術に対し、なんの思い入れもない人間だから「オタクの同士よ!にっくき敵である美術から富をかっさらってきましたぞ!」そうオタクへの忠誠心を見せる、まるで義賊気取りのつもりなのでは。

他にも松下哲也氏とセットで、やはり美大の美術学科試験に何度も失敗し、諦めて仕方なく東京芸大の芸術学科へと入り「日本の美大教育(とくに受験デッサン)は間違いだった」という言説で美大に復讐をしている荒木慎也氏などがいますね。

私怨や私欲でケジメのない人間がアカデミシャンな体裁でトンデモを言う。
そしてそんなトンデモ言説で、少し考えればおかしいと分かるだろうに自分に都合の良い信じたい嘘を信じてホルホルと悦びを貪るルサンチマンらという構図。
ポピュリズムですね。反知性主義。

そんな連中にタダ乗りされないため、芸術学科もせめて早慶並み程度な学科試験を課すようにすればいいのに。でないと実技系のエリートさと格が釣り合わない。
実技か学科、どちらかでシビアな試験を通り抜けた者でないとやはりその分野への忠誠心というのは育たない。
私利私欲のため不当にその富を奪ってやろうとする輩の巣窟に成り果てる。
「美術に尽くしたい、そんな自己犠牲な精神さえあればいい」そんな性善説に基づいた自己申告だけを信用するような“みなし”ではもう通じない時代な気がする。

とりあえず松下哲也氏の書いたnote「日本の造形文化の伝統はアートと相性が悪いかもしれない」の内容について、咄嗟に思いつく反論だけでも結構あるので、その幾つかを以下にて箇条書きにしますね。

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